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とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

12月のラボ便り

2012年12月10日 | ラボ便り
12月のラボ便り


皆様、こんにちは。

12月のラボ便りは、
顕微授精を行う卵についてです。

当院では、
採卵手術の翌朝に、
お電話にて”受精が確認できた卵の数”をお伝えしています。
その際に、
「○個顕微授精を行う予定でしたが、□個が未熟な卵でした。
 実際に精子を注入した(顕微授精を行うことができた)卵は△個になります。」
と、お伝えすることがあります。

○個顕微授精を行う予定であれば、
○個全て顕微授精を行ってほしいとお思いになるかもしれません。

では、
どうして未熟な卵子では顕微授精を行うことができないのでしょうか。

採卵手術は、一番成長している卵胞
(超音波では卵子そのものは見ることができませんので、卵胞の大きさで判断します)
に合わせて時期を決めていきます。
しかし、全ての卵胞が全く同じように成長出来るわけではありません。
ですので、成長がゆっくりな小さな卵胞が出てくる場合もあります。

そのような小さな卵胞からは、
卵子が採れなかったり、
卵子が採れても未熟な卵子であることがあります。

卵子の基となる細胞は、排卵の時期になると成熟した卵子へと成長します。
しかしながら、成長の途中段階の卵子(=未熟な卵子)は、
精子を受け入れる準備ができていません。
そのため、
未熟な卵子には、顕微授精を行っても受精が望めませんので、
精子を受け入れる準備のできている成熟した卵子にのみ顕微授精を行います。

寒さが厳しい季節となってきました。
皆様、風邪などひかぬようお気を付け下さい。


とくおかLCラボスタッフより


とくおかレディースクリニック


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第18代目中村勘三郎さん

2012年12月08日 | 皆様へのメッセージ
歌舞伎役者で俳優の第18代目中村勘三郎さんが、
12月5日に急性呼吸窮迫症候群のため、お亡くなりになられました。

訃報を聞いて、もう4日経とうとしていますが、
いまだに、
私の頭の中は、
まさか・・・
どうして・・・
という思いでおります。

どんな事でも克服してしまえるスーパーマンのような存在のお一人が、
中村勘三郎さんでした。

努力と忍耐を表に出さず、
優れた才能と技能を惜しみなく発揮され、
誰からも愛された方・・・、
本当に惜しい方を亡くしました。
歌舞伎界においても、
芸能界においても、
日本においても、
世界においても、
本当に勿体ない事です。

まだまだ57歳ですから、、、。
若すぎますね。
私の実父も、同じ57歳で他界して参りました。
残された者にとっての悲しみはつきません。

人間というものは、
どのように生きていくべきか?
病気になったらどのように受け止めていくのか?
そして、
どのように亡くなっていくものなのか?
などなど、
プロである芸人としての生き方、
人としての生き方、
その他にも「命の尊さ」を身を持って教えて下さった方です。

中村勘三郎さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

ーby事務長ー


とくおかレディースクリニック
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12月の看護部・検査部便り

2012年12月03日 | 看護部・検査部便り
12月の看護部・検査部便り


皆様こんにちは。
今年も残すところ、あとわずかとなりましたね。
1年を振り返ると共に、
来年の目標を定めていかなくては、と思う今日この頃です。

今回は、治療の進め方についてお話します。
特に、体外受精をお考え中の方々や、迷われている方々のご参考になれば、幸いです。
当院では、1年以内の妊娠を目指し、治療のスケジュールを立てています。
治療が長期化してくるとご夫婦ともにストレスを感じ、
女性はストレスから卵巣機能が低下するなど悪循環となってしまうからです。

まずは、2~3周期タイミング療法を行い結果が出なければ、人工授精を行います。
人工授精は‘人工'という名称は付いているものの、
受精・着床と妊娠に至る仕組みは自然妊娠と何ら変わりありません。
精子の出発地点を変えてあげるだけです。
性交渉においては、精子は膣から出発し子宮、卵管へと向かって行きます。
しかし、ここで子宮の入口部分に、子宮頚管部という関門があります。
頚管部をうまく進んでいくことができず、
子宮内に辿り着けないままになってしまう精子があります。
そこで、人工授精は細いカテーテルを使用し、精子を直接子宮内へ届けます。
より多くの精子が卵管へと向かっていくため受精の可能性は高くなります。
しかし、多くの精子が卵管内へと入っていっても、
卵子が卵管内に入ってこなければ、無論、受精はしません。
卵管の先端部分(卵管采と言い、イソギンチャクの様な状態になっています)が、
卵子を掴まえて卵管内へ送り届ける(キャッチアップまたはピックアップと言います)のは、
毎回確実に行われる訳ではなく、一般的に25%ほどの確率だと言われています。
また、キャッチアップされても、その後に必ずしも受精できる訳ではありません。
ある統計では、人工授精で妊娠される方の80%以上が3~4回以内の人工授精で成功しています。
言い換えると、‘人工授精を3~4回行って妊娠に至らない場合は、
人工授精では解決できない問題により妊娠に至っていない'ということです。
その理由の大半が、精子と卵子が受精できていないということです。
そこで、人工授精を3~4回行った後は体外受精が必要となります。

体外受精は、精子と卵子を体の外で受精させてから受精卵を子宮に戻す方法です。
体外受精を早いうちに行っていことの利点として、
若い卵子の方が染色体異常が少ないため、
受精率・妊娠率が高く、また流産率が少ないということが言えます。
加齢と共に卵子も老化し、染色体異常が増えていきます。
染色体に異常を持った卵子は、受精しなかったり、
受精しても受精卵の成長が途中で止まってしまい妊娠に至らないことが多いのです。
さらに、妊娠に至っても流産してしまうことも多いです。

一般的に流産の確率は、
30歳以下で8~15%・35歳で20%・40歳で40%・42歳で50%・45歳以上で70~80% と言われています。
明らかに年齢と共に増えていくことが分かりますね。
また、染色体異常があっても出産に至る例として、代表的なのがダウン症です。
ダウン症の発生率も年齢と共に増加し、
29歳以下で1000人に1人・30歳で900人に1人・35歳で385人に1人・40歳で100人に1人・45歳以上で25人に1人と言われています。

体外受精では複数個の卵子を採り、受精させてから凍結し保存しておくことが可能です。
凍結した受精卵は、質が変化することなく半永久的に保存しておくことが可能です。
ですので、お一人目を授かった後、3年後5年後にお二人目三人目を望まれていく場合にも、
実際年齢より高い妊娠率が期待できます。
受精卵が若いからです。

体外受精をしても、100%妊娠できるという訳ではありません。
生命の誕生に、医療が影響できるのはわずかな部分です。
それほどに、妊娠とは人の手の及ばない神秘的で、奇跡的なことなのですね。
私たちは、その可能性を最大限に引き出すお手伝いを致します。
以前、ある患者さんが体外受精について、
「早く私たちの元に生まれたいと望んでいる赤ちゃんを、一日も早く迎えにいくための手段」とおっしゃっていました。

自然に授かった子も、体外受精で授かった子も、可愛い我が子です。
そこには、何の違いもありません。
ならば、一日でも早く、我が子を抱きしめてあげたいですね。

年末年始と慌ただしくなることもあるでしょうが、治療についてもご夫婦でよくご相談なさって下さい。
治療の流れやスケジュール、コスト、など気になる点があれば、お気軽に声を掛けて下さいね。

寒さが増しております。くれぐれも、お体にお気をつけ下さいね。


とくおかLC看護部・検査部スタッフより



とくおかレディースクリニック




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いよいよ今日から12月

2012年12月01日 | よもやま話
いよいよ今日から12月ですね。

師走です。

2012年も残すところ、あと1ヶ月。

この残り1ヶ月を、
来年に向けて、
どのように過ごしていくかを考えると、
ワクワクしますね

皆様、悔いのない毎日を送って参りましょう。

ーby事務長ー


とくおかレディースクリニック
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