KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★お弁当LOVEストーリー

2005年08月06日 | KAORUの好きなものギャラリー
          【アメリカで購入したオリーブオイル】

お弁当の話をしだしたら、エピソ-ドや
逸話、ハプニングなどみなそれぞれに持っているようだ。

そんなさまざまな弁当話を思い出すにつれて
少しご紹介したくなった。


これは聞いた話。
高校生の時、ある男子生徒がお弁当を開くなり
「あ!やばい!」というコメントと同時にパタっとフタをした。

「昨日、母親とケンカしたんだよ。
そしたら今日はご飯の上にたくわんが3枚しか乗ってない…。」と
青ざめていたそうだ。きれいに横一列、3枚が並んでいたそうな。

夕べの仕打ちをコッソリとしながら、ほくそ笑む母。
今ごろ弁当を開けてうなだれる息子の姿を想像しながら
お母さんはニンマリとしたのだろうか?

作り手との関係やら心理状態や状況を
微妙に写しだすのがお弁当の楽しさ。
エピソードにも事欠かない。
いつまでも心に残り、暖かい気持ちをギフトしてくれる。
お互いの関係が修復不可能なら、
まずお弁当は作らないという大前提がある。

しかし、たとえどんな中味であるにしろ、
弁当が存在する限りそこには必ずと言っていいほど、
いろいろな形で愛情が入っていて
いつまでもホカホカの思い出として心を支える。

例えば、家庭とはまったくの別世界【学校】や【会社】で
お腹を空かせたお昼時
お弁当箱を開けた瞬間にお母さんの姿が、
または妻の姿が、恋人が、
そのお弁当を作ってくれた人が
まるでハクション大魔王のランプのように
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ~ン!とばかりに
心のスクリーンに映し出される。

「今日はかなり手を抜いたみたいだな」とか
「好きなものばかり詰めてくれて嬉しい」だとか
「あ!このお箸、子どものと間違ってるよ!
短くて食べにくいぞ~。」などなど、
作り手のことに一瞬、思いを馳せる。

ある男性の愛妻弁当にいきなり赤いビニール袋の
魚肉ソーセージが添えられていたことがある。
「うわっ!なんだよ、コレ…。こんなの初めて見たよ…。」と
動揺する姿に、周囲は思わず笑みがこぼれてしまった。

後日、「あの魚肉ソーセージにはホントにまいったよ。
ビニールを剥がしてかぶりつきながら、
白いご飯は食べづらいんだよ。」と苦笑いしていた。
相手を憎みきれない、責めきれない優しさが
またまた聞いているほうも暖かい気持ちになる。

“納豆”入りの臭うお弁当。
すき間を埋めるための“ヤクルト”入り弁当。
ウソか本当か、野菜の代わりに入っていた
“ビタミン剤”入り弁当。

客観的に見ると常識外れに度肝を抜かれても、
作り手はそのパーツを真剣にお弁当箱に詰め込んでいるのだ。
決して笑いを取るつもりではなく、愛あればこその行ないだからこそ
そこには微笑みが生まれるのだと思う。

その時、本人は冷や汗まじりで笑えなかったりするけれど・・・

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする