↑ココでザリガニ茹でてます
次の食事のために歩いて
時間かせぎしておなかがすくのを待つ、
そんな時間を過ごしていたほど。
次の食事のために歩いて
時間かせぎしておなかがすくのを待つ、
そんな時間を過ごしていたほど。
ニューオリンズが大好きな場所のひとつになった。
街の中を走るかわいいトロリーバスは1日乗り放題でたったの3ドル。
足を踏み入れたとたん、車掌さんが
今、バースディパーティーをやってたところなんだ。
「Happy birthday!と言わないとここには入れないよ!」と言うと、
車内からイェーイ!!!と歓声が上がった。
リオが、ハッピーバースデイ!
誰が誕生日なの?と言いながら車内に入ると、
はーい!私よ!と最前列右の女性が手を挙げた。そして左側の女性がさぁ、奥の席に座って!!!と私たちを促す。
車内は楽しそうなムードに包まれている。
ん?プライベートのパーティー?
これは公共の乗り物だよね?
戸惑いながら車両の奥に進んでキョロキョロと見渡していると、高齢の白人男性が手まねきして、ここにおいでよ!と席を立って私に譲ってくれた。
そして隣に座る奥さんの前に立ち、何度もお礼を言う私に
いいんだよ!座って!ぼくはプロフェッショナルだからね!と、このトロリーの常連さんだからプロなのか、とにかくそういって笑顔で私に答えた。
その後も運転手さんは大きな声で客席に向かって何かを言い、そのたびに前の方の席の人たちは、わー!と盛り上がり乗客たちを笑わせ続けて、なんだか胸が熱くなる。
ほどなくして終点になり、
Thank you!と降りるたびにありがとうの言葉が行き交う。
そして最後の乗客が降りて、今度は停留所で待っていた人たちを運転手さんは、ウェルカム!と言って乗降口に立ち1人1人の顔を見ながら迎えた。
そして高齢の女性には手を出してステップを上がるお手伝いをしている姿にまたホロリ。
夜にはリオの友人のJAZZを聞きに夜の街へ。
十数年ぶりの再会というドラマーのリッキーに、初めまして、とあいさつをすると、
ニューオリンズは初めてなの?どう?
Do you like New Orleans?
Yes!私は即答するとリッキーはとても嬉しそうだった。
タクシーのアラブ系の発音で話す運転手さんも、ニューオリンズは楽しいかい?と聞いてきた。
もちろんよ!と答えると、そうだろう?いいところだよ。と言う。
みんな、ここに誇りを持って生きている。
なんだかんだ、自分の住んでいるところに不満不平を言うことがあってもやっぱり好きなのだ。
だから、他の人が好きだと言ってくれたら本当に嬉しいし、
キライだと言われたら少なからずショックを受ける。それはそれでとても自然な気持ちなんだと思う。
けれど、それをも乗り越えて、今いる場所を、そして周りにいる人々を、この時、この瞬間を
そして自分自身もひっくるめて全て愛していく時なのかもしれない。
いや、きっとそうに違いない、と私はそう信じていこう。