NYロックダウンギリギリ!!!
マンハッタンからペンシルバニアへ。
先週木曜日からニューヨークに戻り
数日間は用事を済ませたり
必要なものを買い揃えたり
ここまで長く滞在することになると思わずに来たので、
クスリや生活用品などを取りに帰り
再びのカントリーハウス。
ガランとしたミッドタウンを抜けて
ブロンクスのアパートメントに
短い時間立ち寄り、炊飯器やら、調味料やら、
着替えなど必要なものを取りに行った。

しばらく留守にするから
何かあったらよろしく、って
向かいのカルロスに挨拶しておこう。
そして、ちょうどのタイミングだったのか
カルロスと奥さんのナディアと会えて
4人でしばしの間、おしゃべりをした。
縦一列、たまたまなのか偶然か、
昨日見たホールフーズの店の前で並ぶ列のように
それぞれに1mづつ間隔をあけて
真向かいのドアをあけたまま
お互いの近況を報告しあう。
ウチはこれから
ペンシルバニアに行くところで
何かあったら連絡してくれると助かるよ。電話番号交換しよう。
もちろんだよ、と快諾してくれた。
良かったらガーデンで
植えたいものがあればボクがやっとくよ!
畑がお隣同士になったからね。
ウチらは、仕事は休みにならず
地下鉄で2人とも通っているよ。
電車の中はすっかりすいているから助かるよ。
ナディアは、
ホスピタルでの勤務で、
来年まで旅行は禁止になったのよ。
どこも行けないわ、これも仕方ないわね。
と笑ったあとに、少し真顔で
私たちは一度、
すべてをストップする必要が
きっとあったのよ。という。
(ニューヨークでは)家賃も年々上がり
続けとどまることがない。
光熱費も電気代もすべてだよ。
だからまたもっと働き続けるしかない。
けれど、
ここで全部にストップがかかり
上がり続ける生活費をほとんどの人が
もう払えない。
それらをどうするのか、
一度立ち止まって見直す時がきたんだよ、 とカルロス。
確かに、
昔からニューヨークに住んでいた人々や、
多くの人々に愛されてきた老舗の銘店も
近年の高騰する家賃を払えず、
繁盛店でさえも高騰する更新料を払えずに
どんどん撤退するニュースを耳にする。
保険のこともしかり。
移民の問題もしかり。
日本とはまた違う、ここならではの
さまざまな案件を抱えていて
それらに真正面から向き合っていく時が
始まったのかもしれない。
ここに来て今年で5年目。
移民の側である私はただその動向を
見守っていくしかないけれど
テレビでさかんに言っている言葉、
ハイウェイのあちこちに電光掲示板にも表示された
Stay home
お家にいよう!
は移民に関係なく、私自身、みんなのテーマ。
大きなストップや足止め、
破壊の後にはまちがいなく
再生と誕生が待っている。
今はじっとSweet home を整えて
来たるべく時に備えておこう。

これが落ち着いたらガーデンでみんなで
バーベキューしよう!!!と
カルロスファミリーと約束して
お別れをした。
最前線の医療現場で看護にあたるナディア。
ロックダウンギリギリに田舎に疎開する私たち。
なんだか本当に戦時中のようで、
ちょっとせつなかった。
けれど、また穏やかな日々がかならず訪れる。
そう信じて明日を待とう♪