●6月 29日(水)より
●ドン・ガバチョ!
鼻のチューブも抜いてもらって、一週間。
朝晩は出された食事を母は全部食べることができている。
(口を開けなくても、
歯の隙間から注射器で注入すると母は飲み込むのだ)
私が行くときは、
母が口を開けるとスプーンと注射器で食べ物を口に入れる。
つまり、
「口を開けなくては、食べ物が入ってこない」のだ。
お品よくわずかに口を開けていたのだが、
最近は、品などどこへやら・・・
歯を見せて開くようになってきた。
スプーンもティースプーンからカレースプーンに。
ガ~バ~ッ!と。
私は、その様にある言葉を思いだした。
「ドン・ガバチョ!」
本人も気に入ったのか、
それを掛け声にすると、
口を大きく開け直すなんてこともする。
ただし、どれも超―スローモーション!
●注射器からも卒業?
今日は、嚥下のリハビリの先生が見にきてくださった。
右手のスプーンで誘うと
母はガ~バ~ッと口を開ける。
スプーンを傾けながら、すっと左手の注射器で注入。
モグモグモグ・ゴックン!
「うふふ、うまくなったでしょ」。
と言わんばかりに先生を見ると、ニッコリと・・・。
「それができるのなら、もう一ついい方法があります」。
右手のスプーンで誘われ
ガ~バ~ッと開きかけた口を左手のスプーンでさらに開き、
大きなスプーンをすかさず舌の上まで持っていき、
左スプーンを抜く。
母が口を閉じて、
口やあごの力を緩めた瞬間に
すーっと右手のスプーンを抜く。
大きくモグモグモグモグモグモグ・ゴックン!
お見事~~!
先生、ニッコリと・・・。
「はい、やってみてください」。
今度は、
スプーンの二刀流ですかー。
母も、今日はスプーンだけで7割も食べることができた。
がんばったなあー!
ということは・・・・
注射器からも卒業できる?
「胃ろう」を覚悟していたのに
こんな日が来るなんて・・・。
本当にありがいたことです。
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