すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

「やま、また山々」は、北欧でノルウェーだけ

2019-08-09 | トロムソの観光

 ● 山の国、ノルウェー!

ノルウェーも「北欧」の一国なのですが、
どうも日本人には、影が薄いんだよなあ、
と思うこともしばしば。

では、ここで問題です。

北欧の中、ノルウェーの地形的特徴って、何でしょう?

「フィヨルド」!

これは、よくご存じですね。

でも、こちらもお忘れなく。
「フィヨルド」と一体にある「やま、また山々」。

北欧の中で、これほど面白い形が連なる山を持つのは、
ノルウェーだけなんですよ。

かつてはこの山が、交通や文化の往来を妨げもしたでしょう。

しかし、「山のない生活なんて、退屈だろ?」と言うほど、
ノルウェー人は、
山登りを好み、山景色を愛で、
山を誇りに思う血が流れているのだ、
と私は、最近つくづく思うようになりました。

そこで、今回は、
トロムソの街からバスで7,8分、旅行者でも登りやすい山、
Storstein(ストールステイン)という山を紹介いたします。

Storstein とは?

«Stor»は「大きい」、«Stein»は「石」。
つまり、Storsteinは「大きい石」という意味で、
表に際立つ大きな石が特徴です。

標高400m、トロムソの街から山々が一望できます。

ケーブルカーでも登れるのですが、

地元人だけでなく、旅行者も登山道を登る人がぐんと増えて、
近年は登山道が崩れやすくなっていたそうです。

「石段」を、ネパールの知恵と技術で

今年、登山道を補強した「石段」が出来上がったのですが、
ネパールのシャルパに依頼して、ほぼ3年かかりました。

考えてみれば、ノルウェーの山は、岩質が多い上に、
山登りを楽しむ人たちに「石段」は必要なかったのでしょうね。

土砂崩れも多いネパールのシャルパたちの知恵、技術は
ノルウェーの他の地でも、起用されているそうです。

名づけて「Sherpatrappa(シェルパトラッパ:trappaは階段)」

この石段は1200段で、距離900m、高さ250m、
ケーブルカーと同じところまで登ることができます。

先日、やっとこの話題の「石段」を登ってきました。

手すりはないけど、スリルがある?

石段にたどり着く前に、ひと歩き。
さあ、石段。早くも心臓がバクバクしてきた。

これで、頂上まで行けるんかいな、私?と思っていると、
4歳くらいの男の子たちがペチャクチャしゃべりながら、
とっとと先に登っていくではないですか!

あかん、私も頑張らな!

でも、無理は禁物。何度でもゆっくり休みましょう。

雨が降ったら、この下で。いかにも、ノルウェーですね~。

もうすぐ到達!という所で、ふと振り返ると・・・!!

到着! あれれ・・・? 家が、道が、全てがくっきり見えるではないですか!

これは、トロムソに通じるようになったってことでしょうか・・・?

頂上には、カフェもあります。

でも、事前にスーパーでサンドイッチなどを買って頂上で食べたら、
ちょっと住民気分を味わえるのではないでしょうか。

ノルウェーは、物価が高いですが、
頂上のカフェの金額は、下界より、もう一つ高いんです。

あしからず。

できれば、散歩感覚で来る地元人と、ぜひお話しください(^^)

きっと喜んで話してくれます。

そうそう、ウォーキングシューズは必須ですよ!
お天気も急に変わります。

くれぐれも、なめてはいけません。
身近で手軽と言え、ノルウェーの山です。

あしからず。

トロムソにお越しの際は、ぜひお試しくださいませ。

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