● 山の国、ノルウェー!
ノルウェーも「北欧」の一国なのですが、
どうも日本人には、影が薄いんだよなあ、
と思うこともしばしば。
では、ここで問題です。
北欧の中、ノルウェーの地形的特徴って、何でしょう?
「フィヨルド」!
これは、よくご存じですね。
でも、こちらもお忘れなく。
「フィヨルド」と一体にある「やま、また山々」。
北欧の中で、これほど面白い形が連なる山を持つのは、
ノルウェーだけなんですよ。
かつてはこの山が、交通や文化の往来を妨げもしたでしょう。
しかし、「山のない生活なんて、退屈だろ?」と言うほど、
ノルウェー人は、
山登りを好み、山景色を愛で、
山を誇りに思う血が流れているのだ、
と私は、最近つくづく思うようになりました。
そこで、今回は、
トロムソの街からバスで7,8分、旅行者でも登りやすい山、
Storstein(ストールステイン)という山を紹介いたします。
●Storstein とは?
«Stor»は「大きい」、«Stein»は「石」。
つまり、Storsteinは「大きい石」という意味で、
表に際立つ大きな石が特徴です。
標高400m、トロムソの街から山々が一望できます。
ケーブルカーでも登れるのですが、
地元人だけでなく、旅行者も登山道を登る人がぐんと増えて、
近年は登山道が崩れやすくなっていたそうです。
● 「石段」を、ネパールの知恵と技術で
今年、登山道を補強した「石段」が出来上がったのですが、
ネパールのシャルパに依頼して、ほぼ3年かかりました。
考えてみれば、ノルウェーの山は、岩質が多い上に、
山登りを楽しむ人たちに「石段」は必要なかったのでしょうね。
土砂崩れも多いネパールのシャルパたちの知恵、技術は
ノルウェーの他の地でも、起用されているそうです。
名づけて「Sherpatrappa(シェルパトラッパ:trappaは階段)」
この石段は1200段で、距離900m、高さ250m、
ケーブルカーと同じところまで登ることができます。
先日、やっとこの話題の「石段」を登ってきました。
●手すりはないけど、スリルがある?
石段にたどり着く前に、ひと歩き。
さあ、石段。早くも心臓がバクバクしてきた。
これで、頂上まで行けるんかいな、私?と思っていると、
4歳くらいの男の子たちがペチャクチャしゃべりながら、
とっとと先に登っていくではないですか!
あかん、私も頑張らな!
でも、無理は禁物。何度でもゆっくり休みましょう。
雨が降ったら、この下で。いかにも、ノルウェーですね~。
もうすぐ到達!という所で、ふと振り返ると・・・!!
到着! あれれ・・・? 家が、道が、全てがくっきり見えるではないですか!
これは、トロムソに通じるようになったってことでしょうか・・・?
頂上には、カフェもあります。
でも、事前にスーパーでサンドイッチなどを買って頂上で食べたら、
ちょっと住民気分を味わえるのではないでしょうか。
ノルウェーは、物価が高いですが、
頂上のカフェの金額は、下界より、もう一つ高いんです。
あしからず。
できれば、散歩感覚で来る地元人と、ぜひお話しください(^^)
きっと喜んで話してくれます。
そうそう、ウォーキングシューズは必須ですよ!
お天気も急に変わります。
くれぐれも、なめてはいけません。
身近で手軽と言え、ノルウェーの山です。
あしからず。
トロムソにお越しの際は、ぜひお試しくださいませ。
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