すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

「永遠のゼロ」に揺さぶられ

2014-01-04 | なんでもあり

新年あけまして、おめでとうございます!

実は、私は喪中葉書を出す身の上でした。

と言っても、
昨年2月に母が亡くなってから、
めでたいこと、ありがたい出来事がたくさんあり、
「まだ一年たっていない」というのが、不思議なくらいだったんです。、


ところが・・・

元旦に子どもたちと映画「永遠のゼロ」を見にいったんです。

孫が、特攻で亡くなったおじいちゃんのことを調べていく物語。

このおじいちゃんの若い時を岡田准一君が演じてるんですけど、
かっこいい!!

ま、それは、さておき・・・

そして、映画の終盤場面で
「こういう胸に秘めた話って、あの当時は誰にでもあったんだよ」
というセリフがあるのです。

私の父は戦争に行きましたが、無事に帰って来れました。

その後、結婚した奥さんに病気で先立たれました。

一方母は、新婚3か月で夫を戦争で亡くしています。

その後出逢った父と母は再婚して、私が生まれたわけです。

つまり、

「戦争・戦死」があって、私はここにいるのです。
二人のわが子も、甥っ子、姪っ子も・・・。

享年、母と靖国神社に参った父が、
母にそして、母の前夫に
「ありがとう」
と言ったと母から聞いたことがあります。

「ありがとう」にどれほど深く複雑な気持ちが含まれていたことか・・・。
そして、それを口に出すのにどれほどの時間が必要だったか・・・。
父に添ってきた母のその時の気持ち・・・

「死を悼む」とは「生を想い、尊ぶ」こと。

父に母に、そして、今私がここに生きていることに
新たな感謝の気持ちが湧いてきました。

新年早々
監督の思うつぼの私でした(*^_^*)
いやいや、父と母の仕業かな・・・?

あらためまして・・・

新年を迎えるお慶びを申し上げます。
どうぞ本年もよろしくお願いいたします。

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