このブログのコメント欄の常連である某氏(朝日新聞の講読者)から、爺が朝日新聞を嫌う理由を尋ねられ、下記のように答えた(青字)。某氏と同じ疑問を持つ方もおられると思い、ここに本文として掲載する次第である。
私が朝日新聞を嫌う最大の理由は、安倍政権批判が過剰であることです。
新聞の権力監視機能は必要ですが、国民に前向きに進む希望を抱かせ、日本を発展させる方向に導く機能も期待しています(そこまで期待するのは、無理かも知れないが)。その観点で、朝日の論調は「我々はこんなお粗末な人物に任せているのか」と国民を意気阻喪させるものです。
安倍政権はわれわれが選んだのであり、選んだからには盛り立てていくべきだと考えます。安倍晋三氏は能力的にはわれわれと同じ程度の凡人であり、間違えることもある。凡人としては、驚異的頑張りだと評価します。朝日の論調を見ていると、安倍がスーパーマンであるという前提に立っているように感じる。
もう一つの理由は、慰安婦問題での誤報の謝り方が姑息だったこと。原発事故に関する謝罪を主にして、慰安婦問題を従とし、後者の矮小化を図ったこと、そして「慰安婦問題の本質は人権問題だ」と論点のすり替えを図ったこと(言うまでもなく、慰安婦問題の本質は拉致があったかどうかです)。あの謝罪の時までは、私は朝日新聞を購読していました。
慰安婦に関する誤報を謝罪した時の「矮小化」については、下の写真をご覧頂きたい。まったく別件の、それも発生時期が異なる事案を同時にまとめて謝罪し、さらに別件が慰安婦事案よりも重大であるかの如く扱っていることがお分かりいただけるだろう。
同じ謝るにしても、頭を深々と下げるのと、ふんぞりかえってニタニタ笑いながらするのとでは大違いであり、朝日の謝罪は後者に近い。
誤報自体はやむをえないとしても、それを30年も放置し、国益を大いに損なう結果を招いた挙句、誠意がまったく感じられない形で謝罪したことが許せないのである。