つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

女性像

2025年03月23日 | 日記・エッセイ・コラム
展覧会などで拝見すると福留太郎のコレクションは、超一級の美人画揃いという印象と女性像という事で少しだけ無理な蒐集作品もあるかなと感じることがありますが、ただその画家が描いた作品には違いないので、各画家が女性をどのように捉えていたかがよくわかり勉強になります。






例えばこちらは私もお名前を知らなかった大正から昭和に活躍されて作家さんの作品ですが、

「これは女性が女性を描いた作品かな?とてもモダンで立派な女性が描かれている、、自立した女流画家さんの手によるものかな」というような何となくのイメージはわきます。男性は余りこういう風に女性を描かないように思います。もっと遠くを見させる気がします。



亀高文子さん。なるほど、小杉放庵、満谷国四郎、中村不折など影響を受けた画家達の名も一流でした。




同じように眼差しはキリッと感じますが、こちらは男性作家の作品で、勿論私もわからなかったのですが、言われてみるとタッチがね!という感じでした。

和田英作の作品なのです。男性からの妙な視線を一切感じない作品。何とお伝えすれば良いのでしょう。
ひたすら絵を描く事に徹している印象が強いのですね。



さて、床に置く椿の花など如何にも〜😍の裸婦像です。
けれどこれを見て甘ったるいとかいやらしいとは余り感じないのですね。
心のどこかで、女性はこうじゃなきゃいけないかな?と女性自身にも思わせてくれるような不思議な描写力があるように思います。
当時にしては大変斬新な裸婦像であったはずです。

確認をしてこずに帰宅してしまったので、間違えていたら後から訂正致しますが、確か中村不折の作品だったと記憶しています。



さて、さてクイズはこちらです💁‍♀️





この裸婦は誰の作品でしょうか??

当店のお客様にはこの作家の作品をお持ちの方は多いです!

これがヒントです🎵

勝手なクイズで申し訳ありませんが、こういう時、私は随分エネルギー不足になっている事が多いので

おわかりにならなくても、ブログのご感想などお寄せいただけると嬉しいです。

よろしくお願い致します😊























コメント (10)
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今週の佐橋美術店

2025年03月22日 | 佐橋美術店の展示・展覧会
今日の名古屋はなんだか急に暖かくなりました。

ひなたぼっこをしながら、少し裏庭の雑草を取りました。



さすがに雪景色ばかりではいけないので、また少し掛け替えをさせていただいたのでご紹介致しますね。







ショーウィンドウには、斎藤典彦さんの「こまやま 春」を飾りました。

大寒桜の満開からソメイヨシノの三部咲き頃までを楽しむ。
そんな丁寧な飾り方の似合う作品のように感じます。





そういえば、今日駅から遠回りをして出社すると大寒桜が満開になっていました。
この週末が見頃のようです♪






エントランスは森芳雄のコーナーとしました。








前回の展覧会で森芳雄作品をお納めしたお客様と先日その魅力についてお話しをさせていただき大変盛り上がりました。

一年間の各展覧会を終えて、最も、残像のように心に温かな印象を残してくれたのは意外にも森芳雄作品でした。

特に群像的な作品や女性を描いた作品が心に残ります。この画家の愛の深さを感じます。








勿論まだ雪景色も飾らせていただいています。
小品が多くなりましたが、この静かな空間を今日前を通り、お立ち寄りくださっている方々も楽しんでくださっています。



小絲の虹。



印象は今年没後50年を迎えるそうです。




印象はマルチアーティスト!よく佐橋が印象はピカソだと言っていた事を思い出します。








図書室は駒井哲郎と織田広喜作品で小さく、ピリッとまとめてみました。








久しぶりに「腕を組む女」を飾ってみると佐藤忠良は技術だけでなく、やはりとても頭の良い作家だったように思えます。

AIの進化で、人間の頭の良さは単に記憶力で判断されるものでなく、感じる力と考える力で評価させるようになれば良いなぁとふと思いました。頭の良い人は求め続けることの出来る人のように思うのです。


明日、明後日お休みを頂戴致します。
クイズはお休み中に出させていただこうと思います。









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正解は!

2025年03月21日 | 日記・エッセイ・コラム










今朝店に出てみると、チューリップ🌷の花びらの中に飴ちゃんが🍬、、

一昨日店に来てくれた孫がきっと入れたのだと思います。

花を供える人は多いけれど、花にお供えをする人を初めて見ました💦

2歳にして、小学校に上がれば間違いなく学級委員になるだろう事を予感させるキイノの、このお世話好きの将来がとても楽しみです♪

さて、クイズの正解を!







これは確かに難しいですね。

ただこの途中描きの感じ。。小磯にも良くありますよね。
センスというか?
上手い人特有の余白的な〜

言われてみると気づくのです

🥁🥁🥁


正解は金山平三でした。

小磯とは神戸つながりですね。




私的にはこの問題が最難題だったのですが、もうこれはすぐにお答えをお知らせします。

🥁🥁🥁

須田国太郎です。

正解を聞くと、うーーーんって唸ってしまいますでしょ。

お洋服の色とか、背景の色を見るとなるほど👀と思えますが、なかなか難しいと思えます。







この画家のファンは多いので、3問のなかではお答えが出やすいか?と思っていました。

初期作品。


🥁🥁🥁

ご存知、佐伯祐三です。




美人画と言いながらですね、最初の記事でご紹介させて頂きました清方や岡田、小磯のように本当に美形のモデルさんはそう描かれていないという事がこの上の3点の共通点かなと感じます。

それは私にはとっても興味深いことです。


この金山、須田、佐伯という名画家達は女性の何に女性らしさを見ていたか?

60歳を超えて、女性性から卒業させられつつ有る今私のこれからの研究課題でもあります。

生まれながらの女の子だと感じさせる孫と絵に描かれた女たち、、
学ぶ事は多そうです。






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ありがとうございます

2025年03月21日 | 日記・エッセイ・コラム
昨日までに、義母の担当医師とケースワーカーさんと面会、お寺の彼岸会、佐橋の三回忌の日時決定など、生活面でやらなくてはいけないこと+気になっていた事を、何とか一気に終えることが出来ました。

昨日は義娘が車を出してくれたりしましたので随分助かりましたが、結局一人で片付けなければいけないことばかりで、その時、黙々と一人で動けば良いのですが、その「黙々と」が案外私には難しいのだということをこの頃感じるようになりました。

誰かに手伝ってもらう必要はないけれど、「これをやっています、やりました」ということは誰かにわかっていて欲しい。

人というのは、特に女性というものはそういう面を多く持っているように思います。その誰かにが夫、男性であるとよりよく働くことができるようにも感じます。

女性に比べて男性はやらなければならない事を「黙って」片付ける力をより強く持っているように感じますが、けれどその分、心に溜まっていく「虚しさ」のような物は多く、その虚しさを掬うのは女性の存在なのではないか?そんな仮説をたてています。

お寺の本堂でながく、御経を聞き、お塔婆をいただくのに自分の名前が呼ばれるのを待っているとき、「信仰心もないのに」「時間の無駄」というような気持ちが頭をよぎりますが、私は子供の頃からそういう皆さんが普通にしていらっしゃることを平気でぶっちぎる実父のもとで育ちましたので、名古屋に嫁いでからは、多くの人がする事をしてみようとおもうようになりました。

かなりの我慢も強いられますが、それがこれからの画商という仕事を考える糧にもなるように感じています。


前置きがかなり長くなり失礼致しました。


今回の美人画クイズは、そんな男性観、女性観を考えてみたく出題をさせていただきました。

自分が正解できなかった難問を出題するという薄情なことをしてしまいました。ごめんなさい。Uさんがコメントしてくださいましたが、この方が難しいとおっしゃるのならかなり難しいのだと大反省をしました⤵️

正解は、本日出社してからお伝えしますね。めげずに、更に出題もさせていただこうと思います。





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美人画クイズ パート1

2025年03月18日 | 日記・エッセイ・コラム
先週後半はあまりブログの更新ができませんでしたので、お休みをいただいている間に記事を書かせていただこうと準備していたのですが、なんとも( ;∀;)一度退院した義母がまた発熱してしまい、日曜日に再入院となってしまいました。

お世話になっている施設に連絡をいただき駆け付け、そのまま母と一緒に病院へ。久しぶりに救急車に乗りました。搬送されたことも、付き添ったことも何度かありますので落ち着いてはいましたが、やはり余り乗り心地のよいものではありませんね。


おかげさまで、今は容態も安定していますが、これからのことを少し考えるように医師からも提案がありましたので、しばらく母のことにも時間を使わなくてはと思います。施設に長く居てもらったのですから、仕方のないことだと思いますが、私自身の気持ちの切り替えも案外難しいものだと実感します。

と、そこで、どうしても私がこちらに記事を書かせていただく機会が減りそうですので、みなさまにご協力を賜りたく、久しぶりにクイズを出させていただこうと思います。

コメント欄にクイズの解答や作品の感想などお書きくださると、何より私の一番の元気になります。

どうぞよろしくお願い致します。





出題は当店の本棚にありました図録から。「女性の美」近代美人画名作展という福富太郎さんのコレクションの作品集です。







美人画の代表的な鏑木清方の作品や






岡田三郎助の作品




小磯良平など名作揃いの作品集です。

さてここからは少し難易度をあげて~
普段は風景画家として活躍した画家たちの作品です。

ではパート1としてまず3問!















①、②、③ の作者名をお当てください。

簡単かしら?難しいかしら?

「絵のお好きな方」でしたらどなたでもご参加いただけます。
コメントをお送りください。


例 ① わかりません ② 梅原龍三郎 ③ 荻須高徳

ついでにアンケート:お好きな画家名をお教えください。  

追伸

なお、店の営業についての変更はございません。どうぞいつでもお立寄りください。
 
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