夏休みにお薦めの展覧会を。
名古屋市美のレンブラント、豊田市美のフェルメールは勿論ですが、 愛知県美の棟方志功展は見応えのある展覧会です。
棟方作品は、若い頃から沢山の見てきたつもりでおりますが、今回の展覧会は今まで見たことのない作品にも出会えました。
会場に入ってすぐに飾ってある、写真の「弁財天妃の柵」は品よく美しく、その刷りの素晴らしさとともに味わい深い作品です。
また大作「大世界の柵」には棟方の情熱ばかりでなく、木版画独特の温かみを感じ、何か大きなものに包まれている安心を感じることができました。
作品の飾り付けはきっと大変だったと思いますが、「愛知県美術館ってこんなに広かったの?」と思わせる斬新な展示には学芸員さんの心意気のようなものが感じられました。美術品にかかわるものとしての「支援」・・その意味を考えさせられるよい機会となりました。
※祈りと旅 棟方志功展
9月4日(日)まで 愛知県美術館にて