「漆の美」が開かれています。
漆を厚く塗り重ねて文様を彫り込む彫漆、
唐時代以降諸国に発達した虹色に輝く貝を装飾に用いる螺鈿、
奈良時代以降わが国独自に発達した蒔絵など
工芸品の多くの技法を学ぶよい機会となりましたが、
とにかく質の良い工芸品が多数展示され
すべて見終えるのに2時間近くかかってしまいました。
一生懸命屈み込んで鑑賞していたものですから
会場を後にするときにはちょっと腰が痛みました
これらの工芸品はきっと制作された当時はキラキラと眩しいばかりで、
現在のような趣は感じられなかったのではないかと思います。
キラキラと輝く美しい「今」を楽しむ。
時の流れの生み出す変化を楽しむ。
日常の道具として使いながら、
常に新しい価値観を見出していくことができるのが工芸品の魅力です。
「漆の美」は5月26日(日)まで 徳川美術館にて。
http://www.tokugawa-art-museum.jp/
徳川園のお庭では5月6日まで牡丹祭りも開かれています。
美しい花々を鑑賞しながらの散策とともに徳川家伝来の名宝をお楽しみください。