つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

大観のことば

2013年06月01日 | 日記・エッセイ・コラム

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なんだかもう・・6月になりました。

 

私は名古屋に嫁いで25年になりますが、

 

この地域が5月から梅雨に入ったのは今年が初めてだと思います。

 

 

どうなっているのでしょう?

鈍くなった私達が何かに気づいていないだけなのでしょうか・・

 

 

 

「大観のことば」

 

東京の横山大観記念館にお出かけになったお客様から、お土産をいただきました。

 

画集などにで大観の画論に触れることはありますが、

 

この小冊子も読んでいて「ふーん、大観らしい!」と感じるところが多くあります。

 

 

これはもう有名な文章ですが、たとえば 

 

「酒の話」

 

酒といえば、この大観を大酒のみと思っている人があるかもしれないが、これは違う。

 

私はただ酒を愛するだけだ。

 

酒を愛するの徒ということがあるが、ただそれだけだ。

 

昔は二升位はやったが、今は一升というところだろう。

 

一升といっても一時にやるのではない、朝、ひる、晩、三回にわけてやるのだから

 

大したことはない。 『大観自叙小伝』

 

 

朝昼晩と三回にわけて一升飲む人を大酒のみと云わず、誰を大酒のみと呼ぶべきかぁ?

 

大酒のみと言われても、  『これは違う』

 

こう言いきってしまうところが、大観の気はく。

 

大きさというものなのだろうと思います。

 

 

年々に私は大観が好きになります。

 

生きるということに対する気迫を第一に考えていたところ。

 

大らかで優しいところ。

 

男性として愛くるしいところ。

 

 

数年に一度位しかその作品に触れることはありませんが、

いつかまたその何とも言えない温かさを存分に感じ取れるように

滅茶苦茶なお天気にも負けず五感を磨く努力したいと思います。

まず、このところの食べ過ぎを慎まなくては・・

桃やさくらんぼが早く出回ることを喜んでいてはいけません

 

コメント
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