なんだかもう・・6月になりました。
私は名古屋に嫁いで25年になりますが、
この地域が5月から梅雨に入ったのは今年が初めてだと思います。
どうなっているのでしょう?
鈍くなった私達が何かに気づいていないだけなのでしょうか・・
「大観のことば」
東京の横山大観記念館にお出かけになったお客様から、お土産をいただきました。
画集などにで大観の画論に触れることはありますが、
この小冊子も読んでいて「ふーん、大観らしい!」と感じるところが多くあります。
これはもう有名な文章ですが、たとえば
「酒の話」
酒といえば、この大観を大酒のみと思っている人があるかもしれないが、これは違う。
私はただ酒を愛するだけだ。
酒を愛するの徒ということがあるが、ただそれだけだ。
昔は二升位はやったが、今は一升というところだろう。
一升といっても一時にやるのではない、朝、ひる、晩、三回にわけてやるのだから
大したことはない。 『大観自叙小伝』
朝昼晩と三回にわけて一升飲む人を大酒のみと云わず、誰を大酒のみと呼ぶべきかぁ?
大酒のみと言われても、 『これは違う』
こう言いきってしまうところが、大観の気はく。
大きさというものなのだろうと思います。
年々に私は大観が好きになります。
生きるということに対する気迫を第一に考えていたところ。
大らかで優しいところ。
男性として愛くるしいところ。
数年に一度位しかその作品に触れることはありませんが、
いつかまたその何とも言えない温かさを存分に感じ取れるように
滅茶苦茶なお天気にも負けず五感を磨く努力したいと思います。
まず、このところの食べ過ぎを慎まなくては・・
桃やさくらんぼが早く出回ることを喜んでいてはいけません