つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

ヒヤシンスでなくて、アマリリス

2018年05月10日 | 日記・エッセイ・コラム

15年ほど前、店を開いて間もないころ、よくお世話になった宅急便屋さんからアマリリスの球根を買わせて頂きました。

お花が咲いていない状態の鉢植えを二つ求めて、けれど当時の小さな店では置く場所がなく、名古屋で同居していました父にお願いして育ててもらうことにしたのです。

 

佐橋の父は、もともと愛知県江南市の出身で、農業を営むおうちに生まれた人ですので、植物を育てるのが上手でした。

昨年父が居なくなってしまい、自宅の周りの植物たちもしょんぼり、みな枯れてしまったりしたのですが。。

このアマリリスの球根だけは、いまや特大の新玉ねぎにも負けない大きさとなり、こんなに逞しく花を咲かせてくれています。

 

しかもお隣の駐車場さんとの隙間、幅わずか15㎝の土に根付いています。

 

グロテスクだねぇ~と毎朝佐橋がいうように

同じお花に生まれても、可憐で美しいお花が花と生まれて幸せ、可愛がれてお得なのかもしれませんが

この生命力が、私には何故かとても羨ましく感じられ、元気をもらえるように思うのです。

 

30年近くを共に暮らした父と私をつなぐもの。このアマリリスもその一つです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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