さて、アトリエの画家達、そろそろ最終章にはいります。
この本を見て、また読んで、1番感心したのは
この麻生三郎のアトリエです。
画室が、もう、そのまま麻生の作品になっている。
そう感じました。
筆を持たず、この部屋に座る麻生もしっくり画面に馴染んでいます。
以下画家の言葉です。
絵っていうのは小さい絵でも大きい部屋で見るといいですよ。
距離があったほうがいい。
広がりって大切ですね。
広がりのない絵はつまらない。
仕事をしていなければバランスが取れない。
というより呼吸して心臓が動いている以上は欠落したら駄目。
絵を描くという仕事は、形にしてものを考えること。
前進するには形にしなければものは考えられない。
1982年9月25日
麻生の作品を、今ひとつ感じられていないなぁ〜と自分でもよく思います。
次回麻生の作品に出会う時は、少し距離を置いて観てみようと楽しみになりました。
お部屋にいつも飾ってある作品を、一つ外して、、
ご自分の心地よい余白、作品とご自分の本当の距離を探してみてくださる
ことはとても大切なことかもしれません。