つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

温かいお便り、心よりお礼申し上げます。

2020年03月05日 | お客様よりのお便り

お客さまからお便りを頂戴いたしましたのでご紹介申し上げます。

🎎🌸🎎🌸

桃の節句に相応しい、心温まる素敵なお便りを頂戴致しながら、そのままに

打ち過ぎ、詢に申し訳ありませんでした。私事で恐縮ですが、眼の不調が進

みましてお返しもせず、大変失礼を致しました。何卒お許し下さいませ。

 拙宅は昔も今も変わらず手狭なため、さりとて昔は内裏雛を飾ってお祝いの

真似事を致して居りましたが、段々と怠け者になりまして、ここ数年は深見

實郎さんの立雛を眺めるだけといった有様です。深見さんは古径先生のお弟

子さんです。縣治朗さんに砂子の蒔き方を学ぶためにと、古径さんが紹介状

を認められたことが、縣さんの息女(大貫泰子さん)ご所蔵の書簡から窺わ

れます。先年のTV放送中で、馬込の古径さん宅に植えられていた椿をご自

宅の庭で大切に守って来られたことを知り、胸が熱くなったことを記憶致し

て居ります。

 お送り致しました画像(額装)は、契月さんの瀟洒な雛とは異なりますが、

素朴な比以奈のお姿で私のお気に入りです。ガラスの反射や実物よりも少し

暗く写って居りますが、ご笑覧頂けましたら幸いです。

 錦地におきましても、新型コロナウイルスによる感染の拡大がご身辺を騒

がせて居るようですが、お障りはございませんでしょうか。呉々もご無理

をなさいませんように、偏にお祈り申し上げます。

 奥様のブログ、謹んで楽しく拝聴致して居ります。お伝え致したく、この

「メール」となりました。欠礼をお詫び申し上げます。

🌸🎎🌸🎎

心温まるメールを頂戴いたしました。深見實郎さんという古径さんのお弟子さんの作品を拝見するのは私は初めてです。

はじめは少しアクの強い作品かと思って見ておりましたが、お返事やブログ掲載の機会に何度か接していると作品の芯の部分が、少しづつ見えて参りました。見えてくると。。芯の充実ぶりに、外側のアクの強さが作品への愛着になり、ちょうど、私のもう一つのブログでブルドックのハナちゃんについて書かせていただいたように揺るがない強さが何とも心強く、一気に愛しい存在として作品を感じられるようになります。ただの「ブス可愛い?」ではありません。そこに古径のいう「素朴さ」という芯があるかないかがとても大切なことです。

このお客さまからのお手紙がとても温かく感じられるのは、そうですねぇ。。。例えば吉田善彦の作品のように幾つものご配慮が短い文の中に散りばめられているからです。お雛祭りに因んでの御所蔵作品のご紹介。その作品は私達の大好きな小林古径のお弟子さんで愛知県西尾市ご出身の深見實郎さん、そしてこのお弟子さんが古径の庭の椿を大切にしたというエピソードもきっと、私がよくこのブログに父の椿のことを書かせていただいているのをご承知だからだと思います。もしかしたら、まだ私の気づかないご配慮がこのお便りには散りばめられているかもしれません。大変丁重な言葉遣には、「ご存知であろうと、なかろうと、お気づきであろうとなかろうと構いません。いつも応援しています」そんな深いお心が隠されているとも思えます。

みなさまから頂戴する、メールやお便りがいつも私たちを支えてくださっています。どうぞ、これからも沢山のお便りやメールをお送りくださいますよう心よりお願い申し上げます。





















コメント
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