小さな庭に今年も「今」を逃す事なく赤い椿が咲きました。
椿の葉のあの艶やかな濃い緑や花の形、色を楽しむのも良いと思いますが
椿の本当の美しさというのは、各枝振りや花の支配する空間の美しさに由来するのではないかと思っています。
私は斜視の持病がありますので、立体視ができず多分他の皆さんと違う風景を見ているのだと思いますが、
それでも青い○をつけた空間の奥行きや色の配置、枝振りの不思議を楽しむという見方は、毎日店で眺めている
美術品達が教えてくれたことだと思っています。
美術品と共に暮らす喜びは「気づきの喜び」
歳を重ねていく不安に、少しの安らぎを与えてくれるような気がします。