つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

つぎつぎに

2024年10月19日 | 山口薫展
つぎつぎに作品をご紹介しなくては。。


今日の名古屋はなんと、雨!
佐橋美術店の展覧会の初日はおそらく90%近い確率で「雨」です。
それでも晴天より雨、しかも小雨のほうが、山口薫展にはお似合いのように感じます。

雨のせいばかりではないとおもいますが、今日のご来店のお客様は極めて少なく、おもいがけず私はのんびり過ごさせていただいています。

初日を迎えるまでのほうがご来客が多く、忙しかったので骨休めには最適です。

さて、つぎつぎに作品をご紹介しなくてはとりあえずの会期終了に間に合わないかもしれないと焦りだしましたので、まず「マリモ」をご覧いただこうと思います。




この作品は随分前になりますが、一度当店でも扱わせていただいた作品です。

6F 「浮き上るマリモ」


鑑定書にはそのように書いてありますが、キャンバス内には薫の文字で
「浮き出すマリモ」と書かれています。





マリモが浮き上がる姿を想像すると、とても可愛らしいイメージとなりますが、藻であるマリモが浮き上がるのはそれなりの理由、どちらかというとピンチに近い状態にあってそうなるようですので、迂闊に「カワイイ!!作品」だと喜んでばかりもいられないのかと今回考え直しました。



が、やはりこの作品も山口薫だけしか描けない作品だと思うのですね。



同じ球体ではあっても、いちごは動いていない。





マリモは確かに動いている。いくつかのマリモが今にもふっと浮き出しそうです。


もうそう感じるだけで、なんとも楽しい、嬉しい気持ちになるものですね。

ごく馬鹿のような顔をして私は街を歩く
心の楽しいとき

この詩のような、そんな姿をマリモが表してくれているような気さえいたします。

と書いていましたら、お客様が次々にいらしてくださいました。
ありがとうございます。

また明日の日曜日も営業させていただきます。




6F 「浮き上るマリモ」 1966年 東美鑑 画集掲載 
第5回彩彩会油絵展出品作(日本橋高島屋)  ⨝ 


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水彩 花

2024年10月19日 | 山口薫展
水彩の「花」は、画面全体にシミがでています。
染み抜きをすると折角の花のいろが薄くなってしまうので、このままの状態で展示させていただいています。

花瓶にはおそらく2種類の植物が飾らせているようですが、その種類はわかりません。

ただ、赤いお花はノウゼンカズラではないか?と思っています。夏に咲くお花です。




今回の展覧会ではこの作品がもっとも淡い作品となります。
それでも、実に山口薫らしい優しさのある水彩作品だと思っています。


「花」水彩  34×25㎝  東美鑑  ☆ 



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2024/10/19

2024年10月19日 | 山口薫展
本日より予定通り展覧会を開かせていただきます。皆さまのご来店を心よりお待ちしております。



ご心配をおかけしました。昨夜店を閉めてから病院に行ってみますと、母はベッドに座って流動食を食べていました。私の顔を見ると嬉しそうに「懐しい人に会えた」というので「ずっと会えなくてゴメンね。なつみです。」というと、どうやら若い頃に勤めていた松坂屋の時のお友達だと思ったらしいのです。

前日の姿からは想像できない回復ぶりに驚き、喜びながら、流動食を「まずい!この人は料理が下手!」と何度も言いながらそれでもお食事を残すのはいけないと思うのか、何とか私に流動食を食べさせようとするは母に、「相変わらず」を感じ、それでも「案外この人に佐橋も私も守られてきたのかもしれないな」と思えました。

歳を重ねて、ますます自分にセーブが効かなくなり、好きな事しか出来なくなる、本当の自分だけがのこっていくのなら、今のうちに、あまり嘘をつかないよう、格好をつけすぎないようにしなくてはいけないなぁ〜と思えました。

昨日もお客様が何人かご来店くださいました。早速ご感想もいただきましたので、また後日整理してご紹介致します。
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