鹿児島旅行2日目の午後は、薩摩焼の里「美山」に行きました。 薩摩焼の起源は、秀吉の大陸進出 野望の戦い 文禄・慶長の役の後者、慶長の役(1598)。 薩摩の猛将、島津義弘が捕虜として連れ帰った朝鮮の陶工たちが、 ここ薩摩の地で、窯を開いて、代々受け継いできたものです。 美山は苗代川系ですが、他にも龍門司系、堅野系などがあるそうです。 薩摩焼で全国的に有名なのは、沈壽官氏の作品です。 朝鮮から来た沈家の初代は沈当吉という人だそうですが、 12代 沈氏(1835~1906)が、沈壽官を名乗り、 藩の庇護がなくなってしまった窯を、上手く民間経営移行して ウィーン万博(1873)始め、数々の万博、勧業博覧会などに出品し、 高い評価を得て、世界的な名声を博し、薩摩焼が海外でも広く愛用されるようになったそうです。 その後代々、沈壽官を名乗り、今は15代です。 |
「沈家伝世品収蔵庫」には、代々の作品が展示されていて、 透かし彫り、鮮やかな絵付け、美しい形、どれもやはり名品揃いで、愉しめます。 登り窯を見て、裏の工房に行くと沢山の職人の方々が、制作に取り組む様子をガラス越しに見ることができました。 若い職人さんが大勢で驚きました。 |
土と火の魔術なりけり荒木のや 幹二郎がしごとさやかなるかも 海音寺潮五郎 |
次に同じ美山にある、 祖父海音寺潮五郎の好きだった「荒木窯」に行きました。 荒木幹二郎さんの窯です。 息子の荒木秀樹さんが継いでいらっしゃいます。 素敵な壷の上に祖父の色紙が飾られていました。 温かみのある作品で、私も大好きです。 私と夫の湯飲みを求めました。 (つづく) |
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