2011年6月25日(土)
6月に2回目となる、やまさんの関東百駅巡礼歩行に参加した。集合は東武日光線線の新大平下
(しんおおひらした)駅。一日中雨の予報のためか、参加者はやまさんと私のみ。10時51分に駅西口
をスタートした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/09/6223e0b4ff194e9f8c4f7f124038a232.jpg)
北に少しで最初の角を左折する。近くにあったのが、大ケヤキが目につく如意輪寺。下野(しもつけ)
観音霊場の二十五番札所で、創建は宝亀元年(770)という古寺である。
延徳2年(1490)にこの地に移され、のち、徳川家康が立ち寄り十石の朱印を賜り、徳川家ゆかり
の寺となったという。境内のアジサイが見頃。六地蔵と北向き地蔵などの地蔵群が並んでいた。
例幣使(れいへいし)街道に出て、ご神木の大イチョウが目につく八坂神社へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/65/a7b597ad982193c2e5c8594f8e07319e.jpg)
境内を清掃していたのは女性の神主さん。県内には40人の女性の神主がおられるとのこと。夫の急
死後、先代神主を務められたというお母さんも出てこられ、冷たいお茶をいただいた。
交通量の多い県道11号を横断、内宿の新しい住宅地を抜けると、トウモロコシ畑が現れ、緑濃くなっ
た水田の向こうに晃石山(てるいしさん)(419m)の山並みが広がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/c2/677ab22da5179f6edb111ea2249bb22f.jpg)
JR両毛線に沿って田園地帯を西に進む。前方に、採石のためだろうか一部をざっくり切り取られた山
が見える。踏切を越えて片岡集落に入った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/2e/54f849a232e88bf41faef39b5c8efe5d.jpg)
北側の山田集落にかけてぶどう園が多く、道路際には直売場が並んでいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/67/9c662500108e3c3b54c87e928b4bb0c2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/e1/3433dbb36f41e89d5a26e7d9b1813ede.jpg)
ブドウ棚には、かなり大きくはなったがまだ熟す前の緑の実がたくさん見られた。この辺り一帯に、
ぶどう園が70余りもあるようだ。
集落の北端から山すそに入り、「山田かかしの里」に行く。上部に県内一長いというローラースライダー
が見え、その下のバーベキュー広場には、車で来た人たちが、バーベキューを楽しんでいる。近くにあっ
た東屋で昼食にした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/fc/5abcb35bffe01b8862b6be406b1b23d3.jpg)
農産物直売所を少しだけのぞき、広域農道を北東へ、晃石山ろくの小荷田集落に入った。ブドウ畑に
混じってナシ畑も見られる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/5c/af14dec42a57e24f94dd38da51cb0c99.jpg)
集落の最奥まで上がると、豊富な緑に覆われた清水寺(せいすいじ)がある。下野観音霊場二十六番
札所で、東国花の寺百か所霊場でもある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/34/0904d4d13a629634e1c21a5a875dc7ff.jpg)
境内では、今が見頃のアジサイのほか、季節によりスイセンやツツジ、シャクナゲ、ボタンなどの花が見
られるようだ。標高130mほどの高台なので、南面の展望が開けている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/90/fc4666817b93ddcad3272da8e570547c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/d8/a035c50c7950ae3ba51cd6caf832613a.jpg)
ほぼ等高線に沿った林道山田線を東に向かう。沿道にはアジサイが続き、まだ若木もあるが、白、青、
紫などの彩りを楽しませてくれる。それらに混じってトラノオやホタルブクロも咲いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/fd/356b0e62726d1d197ec73968dff206cb.jpg)
林の切れ目から田園地帯を見下ろし、竹樋から冷水の流れ落ちる地を過ぎ、さらに続くアジサイの道を
少しずつ下って池上集落へ。
集落を貫く道を北に上がり、うっそうとした杉木立の下にアジサイの咲く参道を大中寺(だいちゆうじ)に
入る。1月生まれという乳児を抱いた宇都宮の若ご夫婦が、アジサイとお子さんを携帯電話で撮っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/7a/eebbe7f20347c8dab3558da5395dc8b0.jpg)
大中寺は延徳元年(1489)の再興、のち越後の上杉家に守られ、徳川幕府からも高い位を与えられた
由緒ある寺だという。上田秋成作の「雨月物語」にある七不思議の伝説でも知られているようだ。
石段を上がった本堂下、七不思議の一つ「油坂」の斜面に、アジサイや何色かのユリが咲き、本堂前に
はカエデの古木が立っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/6e/ce42bc59138404b00e1d3b69f55fd366.jpg)
本堂東側下には、七不思議の一つ、「不開の雪隠(せつちん)」と呼ぶかやぶき屋根の建物がある。
もとの道を林道まで戻り、少し先で旧東山道だった道を下って、峰町谷集落へ。りっぱな門構えで庭の
広い民家が並び、このあたりもブドウ畑が多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/4e/5a50c85ea7475cb00a3d6ddc5d045bf3.jpg)
広域農道に出て、おおひら歴史民俗資料館へ。館内には旧大平町の原始から現代までの考古、歴史、
民俗資料などを展示している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/07/e809616f8a241cf604667844d7d034f4.jpg)
企画展示として、近県を含めた各地の寺の野仏を切り絵にした「野仏賛歌」が展示されていた。
隣接する郷土資料館「白石家戸長屋敷」にも入る。江戸後期の文政年間(1818~29)に整備された大
庄屋の屋敷。かやぶき屋根の大きな母屋(おもや)、味噌蔵、離れ屋敷など趣ある建物が並ぶ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/59/9e714bd95aacafd585f7f29c15653989.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/60/adc65d73f5b2d0f4255fdcca1ebe15c5.jpg)
長屋門近くの土蔵は、「ぎゃらりい蔵」と呼ばれ、こけしや人形、だるまなどが数え切れないほど展示され
ていて、週末には、飲物をいただくことも出来る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/16/db1a0c3b629230deee3f3ebadf66a135.jpg)
奥にある大きな木造スピーカーからの素晴らしいジャズの音を聴きながら、コーヒーをいただいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/c0/ef807ac1af5b59e6c25b8230789bc51d.jpg)
広域農道を東へ、中山の西麓に並ぶ向堀集落を南に向かう。南麓の神の倉集落を回ってJR大平下駅の
西側踏切を渡り、大平西小の校門際に出た。
「富田城跡」の説明板があり、この一帯東西400m、南北500mに、嘉吉元年(1441)~元和3年(1617)、
富田氏などが支配した平城(ひらじろ)があったことが記されていた。
県道11号を横切り、旧例幣使街道から県道311号に回って、新大平下駅に16時06に戻った。
一日雨の予報だったがほとんど降られず、気温もさほど上がらず、梅雨時としては快適なカントリーウオー
ク日和だった。
(参加 2人、天気 曇、距離 13㎞、地図(1/2.5万) 栃木、歩行地 栃木市(旧大平町)、歩数 22,400、
累積標高差 約450m)
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6月に2回目となる、やまさんの関東百駅巡礼歩行に参加した。集合は東武日光線線の新大平下
(しんおおひらした)駅。一日中雨の予報のためか、参加者はやまさんと私のみ。10時51分に駅西口
をスタートした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/09/6223e0b4ff194e9f8c4f7f124038a232.jpg)
北に少しで最初の角を左折する。近くにあったのが、大ケヤキが目につく如意輪寺。下野(しもつけ)
観音霊場の二十五番札所で、創建は宝亀元年(770)という古寺である。
延徳2年(1490)にこの地に移され、のち、徳川家康が立ち寄り十石の朱印を賜り、徳川家ゆかり
の寺となったという。境内のアジサイが見頃。六地蔵と北向き地蔵などの地蔵群が並んでいた。
例幣使(れいへいし)街道に出て、ご神木の大イチョウが目につく八坂神社へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/65/a7b597ad982193c2e5c8594f8e07319e.jpg)
境内を清掃していたのは女性の神主さん。県内には40人の女性の神主がおられるとのこと。夫の急
死後、先代神主を務められたというお母さんも出てこられ、冷たいお茶をいただいた。
交通量の多い県道11号を横断、内宿の新しい住宅地を抜けると、トウモロコシ畑が現れ、緑濃くなっ
た水田の向こうに晃石山(てるいしさん)(419m)の山並みが広がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/c2/677ab22da5179f6edb111ea2249bb22f.jpg)
JR両毛線に沿って田園地帯を西に進む。前方に、採石のためだろうか一部をざっくり切り取られた山
が見える。踏切を越えて片岡集落に入った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/2e/54f849a232e88bf41faef39b5c8efe5d.jpg)
北側の山田集落にかけてぶどう園が多く、道路際には直売場が並んでいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/67/9c662500108e3c3b54c87e928b4bb0c2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/e1/3433dbb36f41e89d5a26e7d9b1813ede.jpg)
ブドウ棚には、かなり大きくはなったがまだ熟す前の緑の実がたくさん見られた。この辺り一帯に、
ぶどう園が70余りもあるようだ。
集落の北端から山すそに入り、「山田かかしの里」に行く。上部に県内一長いというローラースライダー
が見え、その下のバーベキュー広場には、車で来た人たちが、バーベキューを楽しんでいる。近くにあっ
た東屋で昼食にした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/fc/5abcb35bffe01b8862b6be406b1b23d3.jpg)
農産物直売所を少しだけのぞき、広域農道を北東へ、晃石山ろくの小荷田集落に入った。ブドウ畑に
混じってナシ畑も見られる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/5c/af14dec42a57e24f94dd38da51cb0c99.jpg)
集落の最奥まで上がると、豊富な緑に覆われた清水寺(せいすいじ)がある。下野観音霊場二十六番
札所で、東国花の寺百か所霊場でもある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/34/0904d4d13a629634e1c21a5a875dc7ff.jpg)
境内では、今が見頃のアジサイのほか、季節によりスイセンやツツジ、シャクナゲ、ボタンなどの花が見
られるようだ。標高130mほどの高台なので、南面の展望が開けている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/90/fc4666817b93ddcad3272da8e570547c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/d8/a035c50c7950ae3ba51cd6caf832613a.jpg)
ほぼ等高線に沿った林道山田線を東に向かう。沿道にはアジサイが続き、まだ若木もあるが、白、青、
紫などの彩りを楽しませてくれる。それらに混じってトラノオやホタルブクロも咲いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/fd/356b0e62726d1d197ec73968dff206cb.jpg)
林の切れ目から田園地帯を見下ろし、竹樋から冷水の流れ落ちる地を過ぎ、さらに続くアジサイの道を
少しずつ下って池上集落へ。
集落を貫く道を北に上がり、うっそうとした杉木立の下にアジサイの咲く参道を大中寺(だいちゆうじ)に
入る。1月生まれという乳児を抱いた宇都宮の若ご夫婦が、アジサイとお子さんを携帯電話で撮っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/7a/eebbe7f20347c8dab3558da5395dc8b0.jpg)
大中寺は延徳元年(1489)の再興、のち越後の上杉家に守られ、徳川幕府からも高い位を与えられた
由緒ある寺だという。上田秋成作の「雨月物語」にある七不思議の伝説でも知られているようだ。
石段を上がった本堂下、七不思議の一つ「油坂」の斜面に、アジサイや何色かのユリが咲き、本堂前に
はカエデの古木が立っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/6e/ce42bc59138404b00e1d3b69f55fd366.jpg)
本堂東側下には、七不思議の一つ、「不開の雪隠(せつちん)」と呼ぶかやぶき屋根の建物がある。
もとの道を林道まで戻り、少し先で旧東山道だった道を下って、峰町谷集落へ。りっぱな門構えで庭の
広い民家が並び、このあたりもブドウ畑が多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/4e/5a50c85ea7475cb00a3d6ddc5d045bf3.jpg)
広域農道に出て、おおひら歴史民俗資料館へ。館内には旧大平町の原始から現代までの考古、歴史、
民俗資料などを展示している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/07/e809616f8a241cf604667844d7d034f4.jpg)
企画展示として、近県を含めた各地の寺の野仏を切り絵にした「野仏賛歌」が展示されていた。
隣接する郷土資料館「白石家戸長屋敷」にも入る。江戸後期の文政年間(1818~29)に整備された大
庄屋の屋敷。かやぶき屋根の大きな母屋(おもや)、味噌蔵、離れ屋敷など趣ある建物が並ぶ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/59/9e714bd95aacafd585f7f29c15653989.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/60/adc65d73f5b2d0f4255fdcca1ebe15c5.jpg)
長屋門近くの土蔵は、「ぎゃらりい蔵」と呼ばれ、こけしや人形、だるまなどが数え切れないほど展示され
ていて、週末には、飲物をいただくことも出来る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/16/db1a0c3b629230deee3f3ebadf66a135.jpg)
奥にある大きな木造スピーカーからの素晴らしいジャズの音を聴きながら、コーヒーをいただいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/c0/ef807ac1af5b59e6c25b8230789bc51d.jpg)
広域農道を東へ、中山の西麓に並ぶ向堀集落を南に向かう。南麓の神の倉集落を回ってJR大平下駅の
西側踏切を渡り、大平西小の校門際に出た。
「富田城跡」の説明板があり、この一帯東西400m、南北500mに、嘉吉元年(1441)~元和3年(1617)、
富田氏などが支配した平城(ひらじろ)があったことが記されていた。
県道11号を横切り、旧例幣使街道から県道311号に回って、新大平下駅に16時06に戻った。
一日雨の予報だったがほとんど降られず、気温もさほど上がらず、梅雨時としては快適なカントリーウオー
ク日和だった。
(参加 2人、天気 曇、距離 13㎞、地図(1/2.5万) 栃木、歩行地 栃木市(旧大平町)、歩数 22,400、
累積標高差 約450m)
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