あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

銀座の写真展から京橋を経て江戸東京博物館へ(東京)

2014-11-06 16:46:19 | 江戸・東京を歩く
 2014年11月5日(水)

 首都圏は今日、1日中どんよりとした日和でしたが、2つの写真展を見るために都心に
出かけました。

 東京メトロ丸ノ内線の銀座駅で下りて、中央通り(銀座通り)を進んで、松屋デパート
の右横(南側)を入ります。


 

 すぐ先のビルの間の小さなスペースに、朝日稲荷神社の小さな社殿が祭られていました。
        

 最初の写真展会場は、銀座3丁目にあるキャノンギャラリー。


 ここで開催中の「みちのく祈りの道の果つるところ」と題する、佐瀬雅幸写真展です。
    
 佐瀬さんの名は知りませんでしたが、長男と同じ職場の人に関係の方とか。東北各県の
祈りにゆかりの場所や石仏などを、露出アンダー気味にモノクロームで撮ったものでした。
なお、この写真展はこの日が最終日です。

 東京駅に向かうことにして、中央通りを京橋方向に進みます。銀座1丁目の事務用品店
の伊東屋のビルは現在改築中ですが、その近くに「銀座発祥の地」碑が立っていました。
        

 さらに進んで京橋1丁目に入ります。道路の反対側の交番の横には、古い標石が。
     

 「きゃうはし」と刻まれ、今は埋め立てられてしまった京橋川の京橋にあった親柱で、
明治8年(1875)に石造アーチ橋に架け替えられたときのもの。
         

 道路の反対側に戻ると、高架の首都高速道路の下に「煉瓦銀座之碑」があります。
    
 碑には、「明治5年(1872)の銀座が全焼後、当時の東京府知事が不燃性建物に
することを企画実施し、煉瓦造り2階建てアーケード式洋風建築の町並が完成して、煉
瓦通りと通称した」というようなことが記されています。

 その背後には、明治初期の銀座の街路照明に用いられた、ガス灯が復元されています。
          
 ガス灯の灯柱は明治7年(1874)当時のもの、灯具は当時のものを忠実に復元し
たようです。
        

 そして京橋の標石も。かつてここ首都高速道路の下に京橋川が流れ、京橋が架かって
いたのです。
        

 背後のビルは警察博物館。今日は時間も無いので通過しました(入館無料)。
 

 京橋交差点から鍛冶橋通を鍛冶橋まで進み、右折して東京駅八重洲口への外堀通りに入
りました。

 八重洲2丁目の常陽銀行東京営業部のウィンドウが「常陽ギャラリー」になっていて、
常陽銀行本店のある茨城県の特産、笠間焼の作者、菅原良子さんの作品が3点展示されて
いました。
   

       

         

 近くにあった福島県のアンテナショップ、福島県八重洲観光交流館をちょっとだけのぞ
いてみました。


     入口で迎えてくれた、福島の郷土玩具赤べこ。
    

 館内では福島県の特産品を販売しており、観光パンフレットも入手できます。


 八重洲地下街で昼食をしてから、JR山手線と総武線で両国駅まで行きました。


 次の写真展の会場は、両国駅のそばにある江戸東京博物館です。


 博物館では、企画展「モダン都市銀座之記憶」と特別展「東京オリンピックと新幹線」を
開催中です。両方とも興味ある企画なので観覧することにして、常設展も見られる共通券
を購入しました(一般 1,560円、65歳以上 780円)。


 まずは1階の、東京オリンピック・パラリンピック開催50周年記念の特別展「東京オ
リンピックと新幹線」へ(特別展の撮影は禁止)。
        

 展示は3つのコーナーに分かれていて、第1章では終戦から高度成長期までの東京の社
会や市民生活、第2章は新幹線、第3章は1964年の東京オリンピックとパラリンピッ
クの紹介でした。

 第1章は、空襲で焼け野原になった東京都心や復興して行く町並等の写真、オリンピッ
ク当時のテレビや放送機器など、第2章では、1964年のオリンピック直前に開通した
東海道新幹線の建設までの資料、開通当時の切符や乗務員の服装、ダイヤグラム、記念切
符、0系新幹線の椅子や写真など、第3章では、公式ポスター、競技場の設計図や模型、
競技場の入場券、選手のユニフォームなど、興味深く懐かしいものがいっぱいでした。

 6階に上がり、常設展示と企画展の入口となっている木橋当時のものを複製した日本橋
を渡って会場へ。


 常設展示は撮影可能なので、幾つか目に付いたものを撮りました。まずは橋の右下に見
下ろせる朝野新聞社の建物(実物大)。


 江戸の町割模型。


 徳川家康座、慶長6年(1601)に制作された像を芝東照宮が複製したもの。
    

 19世紀初期の三井越後屋本店(現在の三越)の10分の1模型。


 同じ19世紀初頭の芝居小屋中村屋の正面部分の原寸大を復元したもの。


 全体は江戸ゾーンと東京ゾーンに大別されていて、それぞれに町の暮らし、江戸の商業、
文明開化東京、関東大震災などのコーナーに分かれていますが、区切られた部屋ではなく
広いフロアに連続して展示されているので、どのように回るのも自由です。

 2つのゾーンの間にある第2企画展示室が、2つ目の目的の写真展である「モダン都市
銀座の記憶」と題する企画展会室です。この会場は撮影禁止でした。


      

 ここでは、写真家・師岡宏次(もろおかこうじ)氏が撮った、1930年代から50年
間に及ぶ銀座の移り変わりを展示しており、今は無い建物、時代で変わる女性の服装、都
電や町並など、懐かしい銀座や貴重な記録がいっぱいでした。

 ちなみに師岡宏次さんは、趣味で8ミリ映画の制作もされていて、私も職場の8ミリク
ラブに入って8ミリ映画制作をしていた頃に、よく出かけた8ミリ映画コンクールなどで
何度もお見かけしたり作品講評などの話を伺ったりしていて、その人柄が思い出されるの
で、この写真展を見に行く気になったのです。

 江戸東京博物館の観覧を終えて両国駅に向かうときに、正面に見えるのが国技館です。


 JR総武線の両国駅から、16時過ぎの電車で帰路につきました。




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