あるきメデス

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奄美4島めぐりの旅④ 徳之島を観光後フェリーで奄美大島へ(鹿児島)<前半>

2017-02-28 14:31:00 | 国内旅行
 2017年2月7日(火)
 == 徳之島を一周して観光後フェリーで奄美大島へ ==

 徳之島の南東部、徳之島町市の市街地、亀津にあるホテル グランドオーシャンリゾート
にて6時50分に起床した。部屋から外を見ると雲は多いが晴天である。
     

 7時40分頃ホテル2階のレストラン、ブルーマリンでバイキング朝食。今朝ももう多く
の宿泊者の朝食は済んだようで、レストランは閑散としていた。
    

 朝食後に海岸側の道路に下りて、原色に塗られたホテルを眺める。

 今朝も出発は9時30分なので、ホテルでゆっくり出来た。

 今日の観光は、南北に長い徳之島の南東側にある亀津の街並みを出て、時計回りに南か
ら西へ、さらに北から東へと一周する予定である。

 今日の観光バスのドライバーは福岡出身という川越健二さん、ガイドは富本秀子さん、
ちなみに島のガイドは3人いるとのこと。

 徳之島は、鹿児島市から約480㎞南西に位置し、古くから琉球と薩摩の影響を受けた独
自の言葉や文化が存在しており、年平均気温21℃の温暖な島という

 島の東側、太平洋側の大部分が徳之島町(とくのしまちよう)で、東シナ海に面した西
北側は天城町(あまぎちよう)、西南側が伊仙町(いせんちよう)の3町からなり、人口
は3町合わせて約23,500人。奄美群島中最大のサトウキビ生産地で、収穫期は12月から4
月、現在はその最盛期のよう。

 世界一の長寿者で知られた泉重千代さんを生んだ島は長寿の島で、現在100歳以上は50
人おられるという。奄美大島や沖縄同様、徳之島にもハブが生息していて、年8,000匹くら
い捕獲するという。

 徳之島町一の繁華街で、町の人口の半数以上が暮らすという亀津の、ホテル グランドオ
ーシャンリゾートを予定通り9時30分に出た。

 最初の観光地は南西に15分ほど、伊仙町の東部にある「徳之島なくさみ館」と呼ぶドー
ム屋根付きの闘牛場に着いた。

 2012年オープンの屋根付きの多目的施設で、資料館も併設しており、闘牛の紹介ととも
に徳之島観光のビデオを鑑賞することができるところ。

 ドームの収容人員は3,000人、島内に闘牛は400~500頭いて何れも雄牛とのこと。年3
回行われる闘牛大会の入場料は3,000円という。


 ドーム内を眺めてから資料館に入り、徳之島を紹介するビデオを観賞する。その後ドー
ム背後の牛舎に回り、飼育されている闘牛数頭を見た。


 駐車場のそばには、ガジュマルの古木が枝を大きく伸ばして立っていた。
  


 10時ちょうどにバスはなくさみ館を後にして、伊仙町内を西に進んで阿三(あさん)集
落に入り、長寿世界一だった泉 重千代(いずみ しげちよ)翁之像のところに行く。

 泉 重千代翁は慶応元年(1863)6月29日生まれ、昭和51年(1976)に長寿日本一とな
り、昭和54年(1979)6月、ギネスブックに116歳で長寿世界一と記録され、3年後に泉
重千代翁之像が建立されたという。
     


 そばに、泉重千代翁が生前住んでいたた自宅が公開されていて、翁の肖像や写真、使用
していた座卓や愛用した酒器、受賞したトロフィーなどが展示されていた。


    



 周辺にはサトウキビ畑が多く、ちょうどススキのような花が咲き競う。


 10時45分に出発して、バスは伊仙町を西北に向かう。町内の畑ではジャガイモの収穫中
で、家族総出で収穫している畠も幾つか見られた。


 近くには、明治20年(1887)生まれで平成14年(2002)年に114歳で長寿世界一となり、
やはりギネスブックに記録され、翌年116歳で亡くなった本郷かまとさんの自宅もあった。


 11時10分頃、徳之島の南西部、伊仙町の最西端にある犬田布(いぬたぶ)岬に着いた。

 琉球石灰岩の海食崖が続き、切り立つ断崖に東シナ海の怒濤の波が砕け、絶壁からの雄
大な展望、自然に生える高麗芝のスロープ地帯などが広がり、奄美十景のひとつで奄美群
島国定公園に指定されている。






 また岬には、第二次世界大戦末期の昭和20年(1945)4月7日、特攻艦隊として沖縄に
向かう途中、岬のはるか沖で米軍機に撃沈された「戦艦大和」の戦没者を祭る慰霊塔が建
立されていて、毎年4月7日にこの地で慰霊祭を執り行われているという。
     



 11時33分に岬を出て、少し内陸に入って北へ、伊仙町から北側の天城町に入る。


 鹿児島特産、黒毛和牛の飼育されている牧場の横を過ぎ、県道83号の秋利神大橋を通過
する。

 平成8年(1996)に総工費77億円をかけて完成した橋で、2つの橋を合わせて450mに
なるという。


 次の観光地は、天城町の中ほどに近い犬の門蓋(いんのじようぶた)と呼ぶ東シナ海を
望む海岸線。


    
 季節風や荒波によって浸食された断崖や奇岩が見られ、中にはメガネのようにくり抜か
れた岩の間から海と空が望めるところもある。




 ここでも、寄せ来る荒波に砕ける豪快な白い波頭などが、見事な景観を見せていた。

 

 バス乗り場に戻る途中、近くの展望台上から「ざわわ ざわわ」で知られる「さとうき
び畑」を演奏するオカリナのきれいな響きが耳に入る。展望台の下に来て皆で拍手したら、
もう1曲演奏してくれた。
       
 下りてきた制服の人は、なんとドライバーの川越健二さん。譜面も読めず、独学でオカ
リナを習ったというが、なかなの名演奏だった。              〈続く〉




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