2017年2月5日(日) 〈続き〉
== フェリーで沖永良部島に着き島内を巡る ==
予定の14時10分頃、沖永良部島(おきのえらぶじま)の東部、太平洋側にある和泊(わ
どまり)港に着いた。
港で待っていた沖永良部バスに乗る。今日のドライバーは元栄(もとえ)慎二さん、ガ
イドは辻香織さんで、最初の観光地、中央部よりやや西の世之主の墓に向かう。
沖永良部島は、鹿児島市から南へ552㎞、北緯27度線上にあり周囲55.8㎞、面積93.8㎢の
隆起珊瑚礁の島。和泊(わどまり)、知名(ちな)両町合わせて人口1万4千人余り、年
平均気温は22℃という温暖な気候に恵まれ、奄美群島の中では与論島とともにハブのいな
い島として知られているという。
世主之墓(よのぬしのはか)には14時25分過ぎに着いた。岩壁を彫り込んだトゥール墓
と呼ぶ琉球式墓で、15世紀の応永2年(1395)頃の島主「世之主加那志(よのぬしがなし)」
や嫡子、奥方などを祭り、歴史上貴重な文化財として鹿児島県指定遺跡になっている。
第一石門を入った墓の前の広場にはセンダンの古木が立ち、墓の周辺ではヒカンザクラ
が色濃い花を見せていた。
墓の近くに咲く花。
14時40分に世主之墓を出発して、北西側近くにある越山(こしやま)公園へ。
島の東側の和泊町で最も高い標高180mの場所にあり、町内を一望できる。
公園内には平成3年(1991)に制作された↑町政50周年記念モニュメントをはじめ、米
軍軍政化から日本復帰60年となる2013年12月に建立した日本復帰記念碑、終戦五十周年記
念碑、「非核宣言の町」碑、和泊町戦没者慰霊塔など、幾つもの記念碑や記念塔が立ち並
んでいる。
公園にはたくさんのヒカンザクラ植えられていて、ちょうど見頃の日曜日とあり多くの
町民などが訪れていた。
越山公園を後にしてバスは西側の知名町に入り、島の西北端の田皆岬(たみなみさき)
に行く。
パイナップルに似ているが、固くて食えないというアダンが実る道を下ると、東シナ海
に突き出た岬は高さ51mの断崖絶壁上にあり、腹ばいになって見下ろすと眼下に岩壁に寄
せ来る波頭の砕け散る様がすさまじい。
奄美十景のひとつに数えられる景勝地で、映画「青幻記」のロケ地だという。灯台に近
い断崖の上からは、はるか下に泳ぐウミガメの姿を見ることもできた。
周辺に多い、アシタバに似た葉はハマウドだという。
15時40分に田皆岬を出て南に向かう。空が次第に白雲から黒雲に代わり、ひと雨来そう。
たくさん立ち枯れの気が目に付くが、近年松食い虫にやられ島内の松はほぼ被害にあい全
滅状態のよう。
松の多い丘陵地帯から下の畑作地帯に下ると、ユリ畑が増える。沖永良部島は「えらぶ
ゆり」と呼ばれる白色のテッポウユリの特産地で、全国の生産量の90%を占めるという。
とうとう激しい雨になり遠望が利かなくなった。でも長続きせず、16時ちょうどに3番
目の観光地、昇竜洞(しょうりゅうどう)に着いた頃には幸い小降りとなる。
昇竜洞は全長3.5㎞ある大きな鍾乳洞で、そのうち主洞の600mが観光洞として一般公開
されている。
鹿児島県の指定天然記念物であり、 岩手県の龍泉洞、福島県のあぶくま洞、東京都の日
原鍾乳洞、山口県の秋芳洞などとともに日本鍾乳洞九選のひとつに選定されているとか。
歓迎フロアと呼ぶ建物を抜けて鍾乳洞に入る。午前中訪ねた与論島の赤崎鍾乳洞よりか
なり大規模な鍾乳洞で、天井の最高部は20m、最低部は1.2mとか。鍾乳石の総数は30万本、
鍾乳石の種類は25種あるという。
大きな鍾乳石には「昇竜の鐘」「ナイヤガラの滝」「銀のすだれ」「竜神の滝」などの
名が付いていて、その迫力はほかではあまり見られそうにないもの。
下には流れが続いているので、滑らぬよう注意しながら前方に抜けると、昇竜洞茶房と
呼ぶ建物があり、その中を通過して外に出たら雨はすっかり上がっていた。
これで今日の観光をすべて終え、16時45分にバスに乗り宿に向かう。通行が許可されて
いるという、レーダードームなどのある航空自衛隊第55警戒隊の構内道路を横断して、島
の南部の知名漁港などのある知名町の中心市街地に入る。
もと国民宿舎だったという、おきえらぶフローラルホテルに17時10分に到着した。
夕食は18時30分から、ホテル2階のレストラン アダンでいただいた。
(歩数 9,200)
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== フェリーで沖永良部島に着き島内を巡る ==
予定の14時10分頃、沖永良部島(おきのえらぶじま)の東部、太平洋側にある和泊(わ
どまり)港に着いた。
港で待っていた沖永良部バスに乗る。今日のドライバーは元栄(もとえ)慎二さん、ガ
イドは辻香織さんで、最初の観光地、中央部よりやや西の世之主の墓に向かう。
沖永良部島は、鹿児島市から南へ552㎞、北緯27度線上にあり周囲55.8㎞、面積93.8㎢の
隆起珊瑚礁の島。和泊(わどまり)、知名(ちな)両町合わせて人口1万4千人余り、年
平均気温は22℃という温暖な気候に恵まれ、奄美群島の中では与論島とともにハブのいな
い島として知られているという。
世主之墓(よのぬしのはか)には14時25分過ぎに着いた。岩壁を彫り込んだトゥール墓
と呼ぶ琉球式墓で、15世紀の応永2年(1395)頃の島主「世之主加那志(よのぬしがなし)」
や嫡子、奥方などを祭り、歴史上貴重な文化財として鹿児島県指定遺跡になっている。
第一石門を入った墓の前の広場にはセンダンの古木が立ち、墓の周辺ではヒカンザクラ
が色濃い花を見せていた。
墓の近くに咲く花。
14時40分に世主之墓を出発して、北西側近くにある越山(こしやま)公園へ。
島の東側の和泊町で最も高い標高180mの場所にあり、町内を一望できる。
公園内には平成3年(1991)に制作された↑町政50周年記念モニュメントをはじめ、米
軍軍政化から日本復帰60年となる2013年12月に建立した日本復帰記念碑、終戦五十周年記
念碑、「非核宣言の町」碑、和泊町戦没者慰霊塔など、幾つもの記念碑や記念塔が立ち並
んでいる。
公園にはたくさんのヒカンザクラ植えられていて、ちょうど見頃の日曜日とあり多くの
町民などが訪れていた。
越山公園を後にしてバスは西側の知名町に入り、島の西北端の田皆岬(たみなみさき)
に行く。
パイナップルに似ているが、固くて食えないというアダンが実る道を下ると、東シナ海
に突き出た岬は高さ51mの断崖絶壁上にあり、腹ばいになって見下ろすと眼下に岩壁に寄
せ来る波頭の砕け散る様がすさまじい。
奄美十景のひとつに数えられる景勝地で、映画「青幻記」のロケ地だという。灯台に近
い断崖の上からは、はるか下に泳ぐウミガメの姿を見ることもできた。
周辺に多い、アシタバに似た葉はハマウドだという。
15時40分に田皆岬を出て南に向かう。空が次第に白雲から黒雲に代わり、ひと雨来そう。
たくさん立ち枯れの気が目に付くが、近年松食い虫にやられ島内の松はほぼ被害にあい全
滅状態のよう。
松の多い丘陵地帯から下の畑作地帯に下ると、ユリ畑が増える。沖永良部島は「えらぶ
ゆり」と呼ばれる白色のテッポウユリの特産地で、全国の生産量の90%を占めるという。
とうとう激しい雨になり遠望が利かなくなった。でも長続きせず、16時ちょうどに3番
目の観光地、昇竜洞(しょうりゅうどう)に着いた頃には幸い小降りとなる。
昇竜洞は全長3.5㎞ある大きな鍾乳洞で、そのうち主洞の600mが観光洞として一般公開
されている。
鹿児島県の指定天然記念物であり、 岩手県の龍泉洞、福島県のあぶくま洞、東京都の日
原鍾乳洞、山口県の秋芳洞などとともに日本鍾乳洞九選のひとつに選定されているとか。
歓迎フロアと呼ぶ建物を抜けて鍾乳洞に入る。午前中訪ねた与論島の赤崎鍾乳洞よりか
なり大規模な鍾乳洞で、天井の最高部は20m、最低部は1.2mとか。鍾乳石の総数は30万本、
鍾乳石の種類は25種あるという。
大きな鍾乳石には「昇竜の鐘」「ナイヤガラの滝」「銀のすだれ」「竜神の滝」などの
名が付いていて、その迫力はほかではあまり見られそうにないもの。
下には流れが続いているので、滑らぬよう注意しながら前方に抜けると、昇竜洞茶房と
呼ぶ建物があり、その中を通過して外に出たら雨はすっかり上がっていた。
これで今日の観光をすべて終え、16時45分にバスに乗り宿に向かう。通行が許可されて
いるという、レーダードームなどのある航空自衛隊第55警戒隊の構内道路を横断して、島
の南部の知名漁港などのある知名町の中心市街地に入る。
もと国民宿舎だったという、おきえらぶフローラルホテルに17時10分に到着した。
夕食は18時30分から、ホテル2階のレストラン アダンでいただいた。
(歩数 9,200)
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