2022年7月9日(土) 〈前半・伊東の東海館へ〉
宿泊した伊豆熱川のホテルで6時に起床する。部屋からの展望や夕食、温泉など満足だ
ったが、昨夜の敷布団には失望した。薄いせんべい布団で寝心地が悪く、夜中に何度も目
を覚ました。
窓から相模湾を眺めると、昨日より雲が多くて伊豆大島の展望もいまひとつ。
今日も海はかなり波立っていて、突堤の先端は波を被っている。
間もなく、そばの砂浜に10人近いサーファーが現れた。
まだ立って乗りこなすほどの人はいないようで、適当に波に乗って楽しんでいる。
7時30分過ぎからの朝食も、海の幸中心のメニューだった。
9時15分頃チェックアウトしてホテルを出て、ホテルの送迎車で駅まで送ってもらう。
伊豆熱川駅から、9時35分発の伊豆急上り電車に乗るためホームに上がったら、下り
の黒船電車が到着した。この電車には普通乗車券だけで乗車できる。
噴気の上がる熱川温泉に別れを告げ、9時35分発上り普通電車に乗る。
伊豆急の始発駅、伊東には10時11分に着いた。ここで途中下車して、今日は市内を
少しだけ巡ることにする。
駅構内のコインロッカーに不要な荷物を預け、そばの観光案内所で地図などを入手する。
まずは駅から南東にある東海館を目指すことにして、10時35分に駅前を出た。
駅前から南東に延びるメインの通りは「駅前いちょう通り」だが、往路は西側に平行す
る細いが食事処などの並ぶ通り、「仲丸通り」を緩やかに下って行く。
このそば屋さんは、店の名のとおり七福神が並んでいた。
近くの魚屋の前には、名物の干物が。
信号のある交差点際にはイノシシの像があり、この通りは「猪戸〈ししど〉温泉通り」
で、中伊豆方面に至る陸路の伊東温泉の玄関口のよう。
その通りからひとつ東の「駅前いちょう通り」に回り、次の信号のある五差路から東へ
の細道をすぐで、大きな木造3階建ての温泉旅館だった「東海館」前に10時55分頃着
いた。
建物は、伊東市市指定文化財である。
東海館の2つ折りリーフレットに記された「東海館の歴史」
入館料200円を払い入館し、1階から3階まで幾つもある部屋を順次巡ることにする。
1階受付周辺の展示から
部屋の入口や室内には、変木(ヘンボク)と呼ばれる形の変わった木がふんだんに使わ
れている。
飾り窓や繊細な障子、欄間の透かし彫りなどが、どの部屋を巡っても素晴らしい。
南側の部屋からは、眼下に松川の流れや対岸の家並みなどが望まれる。
窓際にはエンゼルトランペットが咲き、ミカンも実を付けていた。
2階に上がり、まずは松川側再奥の「牡丹の間」へ。
次の「橘の間」は、徳川家康の外交顧問・三浦按針(英国人:ウィリアム・アダムス)
ゆかりの展示が。
三浦按針は. 近くの松川河口で日本最初の洋式帆船を建造している。
隣の「五月(花)の間」は、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ゆかりの伊東祐親
(すけちか)の間。
中央部の「藤の間」は、伊東を愛した東郷平八郎ゆかりの展示が。
この旗はZ旗で、船舶が掲げる国際信号旗の最後のZを示すもの。東郷連合艦隊司令長
官が日露戦争でのロシア、バルチック艦隊との日露海戦に望み、必勝を期してこの旗を旗
艦三笠に掲げたもののよう。
最上階の3階には、120畳敷きの大広間がある。
銘木、書院障子の組子細工、彫刻など、東海館の見どころが凝縮されいる場所のよう。
黒壇↑とエンジュ↓の床柱
3階中央部の階段を上がると望楼にも入れるので、急階段を上がってみた。
望楼からの伊東市内中心部の眺め。
2階まで下り、常設展示室に入った。ここには伊東市や東海館ゆかりの展示があった。
南側の展示室にも回る。ここには重岡建治(しげおかけんじ)氏の彫刻作品がたくさん
展示されている。
重岡 建治(1936~ )は彫刻家で満州国のハルビン出身。現在も市内大室高原にある
ご自身のアトリエで活動中という。
階段の変木や、中庭の竹の飾り物などを見て、12時19分頃東海館を出た。
東海館玄関上部の、精巧な木彫などをもう一度見上げる。 〈続く〉
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宿泊した伊豆熱川のホテルで6時に起床する。部屋からの展望や夕食、温泉など満足だ
ったが、昨夜の敷布団には失望した。薄いせんべい布団で寝心地が悪く、夜中に何度も目
を覚ました。
窓から相模湾を眺めると、昨日より雲が多くて伊豆大島の展望もいまひとつ。
今日も海はかなり波立っていて、突堤の先端は波を被っている。
間もなく、そばの砂浜に10人近いサーファーが現れた。
まだ立って乗りこなすほどの人はいないようで、適当に波に乗って楽しんでいる。
7時30分過ぎからの朝食も、海の幸中心のメニューだった。
9時15分頃チェックアウトしてホテルを出て、ホテルの送迎車で駅まで送ってもらう。
伊豆熱川駅から、9時35分発の伊豆急上り電車に乗るためホームに上がったら、下り
の黒船電車が到着した。この電車には普通乗車券だけで乗車できる。
噴気の上がる熱川温泉に別れを告げ、9時35分発上り普通電車に乗る。
伊豆急の始発駅、伊東には10時11分に着いた。ここで途中下車して、今日は市内を
少しだけ巡ることにする。
駅構内のコインロッカーに不要な荷物を預け、そばの観光案内所で地図などを入手する。
まずは駅から南東にある東海館を目指すことにして、10時35分に駅前を出た。
駅前から南東に延びるメインの通りは「駅前いちょう通り」だが、往路は西側に平行す
る細いが食事処などの並ぶ通り、「仲丸通り」を緩やかに下って行く。
このそば屋さんは、店の名のとおり七福神が並んでいた。
近くの魚屋の前には、名物の干物が。
信号のある交差点際にはイノシシの像があり、この通りは「猪戸〈ししど〉温泉通り」
で、中伊豆方面に至る陸路の伊東温泉の玄関口のよう。
その通りからひとつ東の「駅前いちょう通り」に回り、次の信号のある五差路から東へ
の細道をすぐで、大きな木造3階建ての温泉旅館だった「東海館」前に10時55分頃着
いた。
建物は、伊東市市指定文化財である。
東海館の2つ折りリーフレットに記された「東海館の歴史」
入館料200円を払い入館し、1階から3階まで幾つもある部屋を順次巡ることにする。
1階受付周辺の展示から
部屋の入口や室内には、変木(ヘンボク)と呼ばれる形の変わった木がふんだんに使わ
れている。
飾り窓や繊細な障子、欄間の透かし彫りなどが、どの部屋を巡っても素晴らしい。
南側の部屋からは、眼下に松川の流れや対岸の家並みなどが望まれる。
窓際にはエンゼルトランペットが咲き、ミカンも実を付けていた。
2階に上がり、まずは松川側再奥の「牡丹の間」へ。
次の「橘の間」は、徳川家康の外交顧問・三浦按針(英国人:ウィリアム・アダムス)
ゆかりの展示が。
三浦按針は. 近くの松川河口で日本最初の洋式帆船を建造している。
隣の「五月(花)の間」は、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ゆかりの伊東祐親
(すけちか)の間。
中央部の「藤の間」は、伊東を愛した東郷平八郎ゆかりの展示が。
この旗はZ旗で、船舶が掲げる国際信号旗の最後のZを示すもの。東郷連合艦隊司令長
官が日露戦争でのロシア、バルチック艦隊との日露海戦に望み、必勝を期してこの旗を旗
艦三笠に掲げたもののよう。
最上階の3階には、120畳敷きの大広間がある。
銘木、書院障子の組子細工、彫刻など、東海館の見どころが凝縮されいる場所のよう。
黒壇↑とエンジュ↓の床柱
3階中央部の階段を上がると望楼にも入れるので、急階段を上がってみた。
望楼からの伊東市内中心部の眺め。
2階まで下り、常設展示室に入った。ここには伊東市や東海館ゆかりの展示があった。
南側の展示室にも回る。ここには重岡建治(しげおかけんじ)氏の彫刻作品がたくさん
展示されている。
重岡 建治(1936~ )は彫刻家で満州国のハルビン出身。現在も市内大室高原にある
ご自身のアトリエで活動中という。
階段の変木や、中庭の竹の飾り物などを見て、12時19分頃東海館を出た。
東海館玄関上部の、精巧な木彫などをもう一度見上げる。 〈続く〉
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