2019年10月13日(日)
昨日夜伊豆半島南部に上陸して関東を縦断した台風19号は、各地に大きな被害をもた
らしました。皆さんのところはいかがだったでしょうか。被害にあわれた方には1日も早
い復興をお祈り申し上げます。
わが所沢市も、朝から激しい雨が降り続いて外出することはできず、1日のほとんどを
NHK総合TVの台風情報を見ながら過ごしました。朝10時49分頃の雨の様子
その頃の埼玉県内の雨の状況。県内一帯が大雨です。
正午前後も激しい雨が続ました。14時から15時台のやはり埼玉県内の状況。
相変わらずの雨、15時43分です。
アメダスの降雨情報のデータ、15時55分頃。
日が暮れて台風19号が近づいた18時の埼玉県の雨の状況と17時の天気図。
夜に入り一層激しい雨に
20時20分過ぎ、当ブログをご覧になっている方のアクセスしている画面を確認して
みたら、2016年8月の台風9号による集中豪雨で、所沢市内の調整池があふれたこと
が断然トップ。
ほかに豪雨であふれることが心配されている都内の善福寺川や神田川のこと、1947
年9月のカスリーン台風のことなど、台風に関する情報をご覧の方が多いことが分かりま
した。
これら台風関連の情報をたくさんご覧いただいたので、昨日10月12日の当ブログア
クセス数は普段の倍増となり、日にち別では開設以来最高になりました。多少なりとも参
考になりましたら幸いです。 ありがとうございました。
さらに。20時15分のアメダスによる埼玉県内の雨の状況。
県内中西部・比企(ひき)地方から秩父地方にかけ、河川の氾濫が起きたり心配されて
きました。
21時52分には所沢市にも大雨特別警報が発令されました。
しかしその頃には雨のピークは過ぎつつあり、22時05分には大雨の中心は栃木県方
面に移動しつつありました。
アメダスによる所沢市の今日午前からの雨の状況、21時台には50㎜の降雨が。
さらに22時15分になると、雨はさらに北へと移動して行きました。
さて、一夜明けて今朝7時過ぎ、所沢市の中心部を東西に流れる東川(あずまがわ)の
調整池はどうだったかと思い、見に行くことにしました。近くの東川の流れは、普段より
多いやや濁った流れが。
東川の市内中心部での洪水を防止するために設けられた、上新井調整池に着きました。
池は下流の東側に配水機能のある大きめのが、上流に取水口と小さめの池がありますが、
こちらは下流側の池の南東部から。
ほぼ満水の状況です。
東側中央部から上流方向を見ると。
近くに排水口のある北東側から。向こうに見える山並みは奥多摩の大岳山など。
そばに立つ、この調整池の説明パネル。
その横にあるのが排水ポンプ施設の上部。
排水ポンプのすぐ先辺りから西方(上流側)の満水の様子。
下の池の上流側に回って西北側からいま来た方向を見ると。
二つの池の中間の道路から、こんどは上の調整池の東北側からの眺め。上の池も満水
です。
上の池の西北側にある、東川からの増水の取入口。
取入口の上から見た東川上流部。
同じ場所、下の流れが取水口から調整池に入り、右手が東川本流へ。
上の池の南西側から見た池。
戻ることにして折り返し、上の池の東南部付近から。
中央部から下の池の北東方向。
東南部まで戻り、もう一度眺める下の調整池。
帰り道で、池の下流すぐ近くの自然堤防の辺り
さらに下流、橋の横に架かるNTTの通信ケーブルを通すパイプには、草などが引っか
かっていたので、どうやら昨夜はこのパイプまで冠水したよう。
もう一つの橋の下流、右岸から流れ込む配水管に、やはり昨日の雨でどこからか流され
て来たらしいビニール傘が詰まっていました。
こちらも下流の橋から見た8時近い頃の流れ。
家に戻ってテレビをつけてみたら、東北の阿武隈川や長野県の信濃川などで何か所もの
氾濫発生の状況を放送していて、こんなに大災害になっていたとは知りませんでした。
少し時間をおき、買い物のために小手指駅北口に向かおうとして、もう一度東川沿いを
ほぼ同じ道を進みます。流れは先ほどより幾分濁っている感じ。
調整池のすぐ下流、自然堤防部分は川幅が狭くて、小さな橋際には流木などが目につき
ました。
下の調整池の南東側から見ると、先ほどより少し水が減ったようで、排水口の周辺を見
ると水面の変化が分かります。
東北側にある排水ポンプ・ゲート制御器のところに係員か来ていて、ちょうど排水ポン
プのスイッチを入れるところ。10時50分過ぎでした。
スイッチが入るとモータの起動音がしてそばの排水口から濁った水が流れ出しました。
左手中央部が流れ側への排水口
その係員に聞くと、やはり昨夜は満水になり、あふれた水が下の池中央部北側の溢水部
(いっすいぶ)から流出しているとのこと。その部分には草などが絡まっていると言われ
ました。
満水の水は昨夜半から今朝まで、調整池から東川に自然排水していようですが、東川の
水位まで下がったので、いまスイッチを入れて、ポンプで強制排水を始めたとのことです。
、
溢水部に回ってみたら、やはり池側の柵(さく)には長い枯れ枝が、川の側の柵には草
がわずかながら絡まっているのが確認できました。
この調整池のおかげで所沢市内は幸いなことに、今回の台風による24時間で359㎜
という記録的な豪雨にも、大きな被害は出ずに済みました。
12日の降水量は342㎜で、所沢市における1日の降水量の新記録になりました。
なお、所沢市内の被害状況は、市役所のこちらのサイトからご覧下さい。
【追記】2020年1月17日(金)
東川の調整池の無水時の様子はどのようなのか、知りたい方もあるかと思いますので、
全く水の無い今日の状況をご覧いただくことにします。
下の池の下流側、南東部から
下の池の下流側、中央部よりやや北側から。右下が排水部。
下の池の上流側、上の池との貫通部
下の池の上流側、東川寄りの北西端から
下の池の上流側、南西端から
上の池の下流側、南西端から
上の池の下流側、東川寄りの南東端から
上の池の上流側、中央よりやや北西側
上の池の上流、東川寄りの北西端から
上の池の下流側にある、下の池との貫通部。
普段は、このような空っぽの状態が多いのですが、あの大雨では満水になったのです。
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昨日夜伊豆半島南部に上陸して関東を縦断した台風19号は、各地に大きな被害をもた
らしました。皆さんのところはいかがだったでしょうか。被害にあわれた方には1日も早
い復興をお祈り申し上げます。
わが所沢市も、朝から激しい雨が降り続いて外出することはできず、1日のほとんどを
NHK総合TVの台風情報を見ながら過ごしました。朝10時49分頃の雨の様子
その頃の埼玉県内の雨の状況。県内一帯が大雨です。
正午前後も激しい雨が続ました。14時から15時台のやはり埼玉県内の状況。
相変わらずの雨、15時43分です。
アメダスの降雨情報のデータ、15時55分頃。
日が暮れて台風19号が近づいた18時の埼玉県の雨の状況と17時の天気図。
夜に入り一層激しい雨に
20時20分過ぎ、当ブログをご覧になっている方のアクセスしている画面を確認して
みたら、2016年8月の台風9号による集中豪雨で、所沢市内の調整池があふれたこと
が断然トップ。
ほかに豪雨であふれることが心配されている都内の善福寺川や神田川のこと、1947
年9月のカスリーン台風のことなど、台風に関する情報をご覧の方が多いことが分かりま
した。
これら台風関連の情報をたくさんご覧いただいたので、昨日10月12日の当ブログア
クセス数は普段の倍増となり、日にち別では開設以来最高になりました。多少なりとも参
考になりましたら幸いです。 ありがとうございました。
さらに。20時15分のアメダスによる埼玉県内の雨の状況。
県内中西部・比企(ひき)地方から秩父地方にかけ、河川の氾濫が起きたり心配されて
きました。
21時52分には所沢市にも大雨特別警報が発令されました。
しかしその頃には雨のピークは過ぎつつあり、22時05分には大雨の中心は栃木県方
面に移動しつつありました。
アメダスによる所沢市の今日午前からの雨の状況、21時台には50㎜の降雨が。
さらに22時15分になると、雨はさらに北へと移動して行きました。
さて、一夜明けて今朝7時過ぎ、所沢市の中心部を東西に流れる東川(あずまがわ)の
調整池はどうだったかと思い、見に行くことにしました。近くの東川の流れは、普段より
多いやや濁った流れが。
東川の市内中心部での洪水を防止するために設けられた、上新井調整池に着きました。
池は下流の東側に配水機能のある大きめのが、上流に取水口と小さめの池がありますが、
こちらは下流側の池の南東部から。
ほぼ満水の状況です。
東側中央部から上流方向を見ると。
近くに排水口のある北東側から。向こうに見える山並みは奥多摩の大岳山など。
そばに立つ、この調整池の説明パネル。
その横にあるのが排水ポンプ施設の上部。
排水ポンプのすぐ先辺りから西方(上流側)の満水の様子。
下の池の上流側に回って西北側からいま来た方向を見ると。
二つの池の中間の道路から、こんどは上の調整池の東北側からの眺め。上の池も満水
です。
上の池の西北側にある、東川からの増水の取入口。
取入口の上から見た東川上流部。
同じ場所、下の流れが取水口から調整池に入り、右手が東川本流へ。
上の池の南西側から見た池。
戻ることにして折り返し、上の池の東南部付近から。
中央部から下の池の北東方向。
東南部まで戻り、もう一度眺める下の調整池。
帰り道で、池の下流すぐ近くの自然堤防の辺り
さらに下流、橋の横に架かるNTTの通信ケーブルを通すパイプには、草などが引っか
かっていたので、どうやら昨夜はこのパイプまで冠水したよう。
もう一つの橋の下流、右岸から流れ込む配水管に、やはり昨日の雨でどこからか流され
て来たらしいビニール傘が詰まっていました。
こちらも下流の橋から見た8時近い頃の流れ。
家に戻ってテレビをつけてみたら、東北の阿武隈川や長野県の信濃川などで何か所もの
氾濫発生の状況を放送していて、こんなに大災害になっていたとは知りませんでした。
少し時間をおき、買い物のために小手指駅北口に向かおうとして、もう一度東川沿いを
ほぼ同じ道を進みます。流れは先ほどより幾分濁っている感じ。
調整池のすぐ下流、自然堤防部分は川幅が狭くて、小さな橋際には流木などが目につき
ました。
下の調整池の南東側から見ると、先ほどより少し水が減ったようで、排水口の周辺を見
ると水面の変化が分かります。
東北側にある排水ポンプ・ゲート制御器のところに係員か来ていて、ちょうど排水ポン
プのスイッチを入れるところ。10時50分過ぎでした。
スイッチが入るとモータの起動音がしてそばの排水口から濁った水が流れ出しました。
左手中央部が流れ側への排水口
その係員に聞くと、やはり昨夜は満水になり、あふれた水が下の池中央部北側の溢水部
(いっすいぶ)から流出しているとのこと。その部分には草などが絡まっていると言われ
ました。
満水の水は昨夜半から今朝まで、調整池から東川に自然排水していようですが、東川の
水位まで下がったので、いまスイッチを入れて、ポンプで強制排水を始めたとのことです。
、
溢水部に回ってみたら、やはり池側の柵(さく)には長い枯れ枝が、川の側の柵には草
がわずかながら絡まっているのが確認できました。
この調整池のおかげで所沢市内は幸いなことに、今回の台風による24時間で359㎜
という記録的な豪雨にも、大きな被害は出ずに済みました。
12日の降水量は342㎜で、所沢市における1日の降水量の新記録になりました。
なお、所沢市内の被害状況は、市役所のこちらのサイトからご覧下さい。
【追記】2020年1月17日(金)
東川の調整池の無水時の様子はどのようなのか、知りたい方もあるかと思いますので、
全く水の無い今日の状況をご覧いただくことにします。
下の池の下流側、南東部から
下の池の下流側、中央部よりやや北側から。右下が排水部。
下の池の上流側、上の池との貫通部
下の池の上流側、東川寄りの北西端から
下の池の上流側、南西端から
上の池の下流側、南西端から
上の池の下流側、東川寄りの南東端から
上の池の上流側、中央よりやや北西側
上の池の上流、東川寄りの北西端から
上の池の下流側にある、下の池との貫通部。
普段は、このような空っぽの状態が多いのですが、あの大雨では満水になったのです。
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台風19号、本当にすごいエネルギーでした。
所沢に関しては、上新井調整池の写真は驚きです。あんなに深くて広い池の空間がほぼ満水になるのですね。一部は流れ出ていたのでしょうか。
大雨が降ったら調整池がどうなっているか後から見に行って見たかったのですが、これで充分な気がいたしました。
この池のお陰で、東川流域の被害が食い止められたのでしょう。それでも金山町あたりは道路は冠水したようですね。
降水量の記録と言い、丁寧なレポートは今後また来るかもしれないスーパー台風に備えて参考にさせて頂きます。ありがとうございました
近年の異常気象を考えると、これからさらに増えるかもしれませんね。
普段は底の見えていたあの池のおかげで、本当に金山町周辺りから
下流部の被害が軽微で、何よりでした。