2024年5月9日(木)
昨夜からの雨も上がった今日、JR中央線・都営大江戸線の東中野駅に近い映画館「ポ
レポレ東中野」で上映中の、映画「越後 奥三面(おくみおもて)」の観覧に出かけた。
西武池袋線上り電車を練馬駅へ、都営大江戸線に乗り換えて東中野駅に9時33分に下
車した。
以前来たことがあるが少し探して時間を経過し、ポレポレ東中野に着いたらもう映画上
映開始の9時50分直前だった。
チケットは、当館のサイトで2日前に購入(シニア料金1,200円)しており、館か
らの購入完了のメールに記されたQRコードを入口で提示して入館する。
映画のリーフレット
この映画は、40年前の1984(昭和59)年の作品で、日本を代表する記録映画作
家で映像民俗学者だった姫田忠義氏(2013年7月に84歳で永眠)ひきいる民俗文化
映像研究所が、1980年から4年かけて撮影したカラーフィルム作品とか。
姫田氏の没後10年になる昨年、デジタルリマスター化して、高精細の映像と音響によ
り本作品がよみがえったという。
当時まで長い年月、自然に寄り添う暮らしを続けてきたが、ダムの湖底に沈もうとする
新潟県北部、朝日連峰の懐深くにあった、三面川の源流に近い当時の朝日村(現在は村上
市)奥三面集落の最後の姿を記録した、世界でも類を見ない記録映画だという。
映画は、雪深い集落の正月の準備や行事の記録で始まり、傾斜の厳しい山に分け入り兎
や熊などの狩猟、春は田起こしや苗代作りから始まり、慶長2(1597)年の記録が残
るという古くからの田んぼでの田植え、さらに学校も1週間の休校となり一家揃って出小
屋に泊まり込み、年間収入の半分を占めるというゼンマイ採りなど。
夏は、かつては焼畑の季節だったことの紹介や、川での仕掛けやヤスによるサケ、マス、
イワナなどの漁、秋にはソバの収穫とか木の実やきのこ採りなど、山や自然の恵みに感謝
しながら必要な量だけを収穫させてもらう、エコロジーに富んだ生活を続けてきた集落の
貴重な1年の作業や行事などが紹介されている。
昭和の終わり頃まで、このような暮らしを続けてきた集落があったことを知った、貴重
な2時間20分の映像だった。
30年ほど前に私は、三面川河口近くの村上市の市街地周辺で、カントリーウオークグ
ループ仲間のSさんが用意してくれた、首都圏のグループの集まりに参加したり、同じS
さんたち主催の、三面川支流の小集落・大栗田への往復40㎞ウオークに参加するなどし
たが、このようなさらに奥深い集落での暮らしのことは知らなかった。
12時20分に終映後のチケット売り場周辺、当作品のプログラムなどを求めようとす
るる観覧者の一部。
1階への階段には、映画のシーンの写真が10数枚並んでいた。
〈追記〉 この映画については、朝日新聞東京本社版の5月30日夕刊にて連載中の「伝統芸能をつなぐ4⃣」 で紹介され、「いまだに新しい発見がある。映像民俗学の可能性をみせてくれる作品」などと評されていた。
外へ出たら青空も広がっていたので、このあと大江戸線終点の光が丘駅まで行き、見ご
ろになったと思われるローズガーデンのバラを観覧に行くことにする。
都営大江戸線の東中野駅から、12時38分発 光が丘行電車に乗る。
以前乗ったときとは違う、新しい車両が投入されたよう。
途中の練馬駅を過ぎ、終点 光が丘駅に12時54分に着いた。
光が丘のシンボルともいえる「IMA」と呼ぶビルの西に回り、東南側から「四季の香
公園」に入る。
広場の先を右折して、北西側にある「四季の香ローズガーデン園」へ。
東西両側にバラのアーチがあり、その中を一周できる遊歩道沿いに数々のバラと、足も
とにはほかの草花もいろいろ咲いている。
左手から時計回りに回ることにした。最初の辺りは白いバラが多い。
その先はピンク系のようで、「ピンクガーデン」のパネルが。
さらに進むと、赤いバラが増える。
西側のアーチの外側から
「レッドガーテン」のパネル周辺
西側アーチの近くでは、黒い鹿が見守っている。
さらに北側のエリアへ、こちらは「イエロー&アプリコット・ガーデン」のよう。
ローズガーデンの東北側園路ではTVの撮影ロケ中のようで、多くの関係者が園路を塞
いでいる。
一周してホワイトガーデンに戻り、ロースガーデンを出た。
たくさんのスタッフがベンチに座る2人の女性を囲んで撮影中の様子を眺めながら、北
側に回る。
突き当たりの北側にも、もう一つの「四季の香ローズガーデン」がある。
囲みの中に入り、やはり時計回りに一巡することに。
「スパイシーの香りのバラ」のパネル近くには、バラの手水鉢も。
北側中央部辺りには、スモークツリーが咲く。
その先はバラ棚の下を抜けて東北側へ。
東北側園路の中央部、アメリカハナズオウの若葉がみずみずしい彩り。
近くにもバラの花手水鉢が。
幾ら見ていても見飽きないが、一巡したのでこの辺でとローズガーデンを出た。
北東側には、練馬区の大きな清掃工場が設けられている。
ローズガーデンの東側陸橋を渡り、駅に近い主要棟IMAにある商店街LIVINに入った。
3階にある食堂街の讃岐うどん店で、いつものように遅い昼食をして、光が丘駅発15
時00分発の都営大江戸線始発に乗る。
練馬駅で15時18分発の西武池袋線下り電車に乗り換え、自宅には16時頃帰宅した。
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