あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

フランス8日間の旅 第6日(パリ市内を巡る)④ヴェルサイユ宮殿の庭園ほか

2013-07-05 17:40:56 | フランス旅行
 2013年6月2日(日)(続き・その3)

 ヴェルサイユ宮殿を出て、きらびやかな外観も眺め、その後、建物の西に広がる庭園と
庭園に並ぶ彫刻などを時間まで眺めることにする。







 外観もこのように、種々な彫刻や装飾が施されていた。

 ヴェルサイユ宮殿の庭園は、フランスの天才造園家ル・ノートルの設計により1700
年に完成したとか。


 100万㎡以上ある広大な敷地に、2つの泉水や幾何学模様の植栽、古代神話をモチー
フにした大理石や青銅の彫刻が並んでいる。





 このビーナス像は1688~1701年頃の作品らしい。






 ライオン像、1658~87年頃の作品。


 こちらは1680~84年制作と推定されるようだ。

 一段下がったところに作られた大運河が見えてきた。


 ここも庭園の一部で、グラン・カナルと呼ぶこの縦に延びる運河と、プティ・カナルと
呼ぶ中ほどで十字型に交差する運河とがある。

 もともとここに水があったのではなく、約10㎞離れたセーヌ川から引水して造営され
たという。

 運河を見下ろす辺りに立つ新しい彫刻。真ん中の木は生きている。


 その近くから宮殿の方に延びる「王の散歩道」には、古い青銅の彫刻が幾つもあった。






 近代的なこのような彫刻も。







 宮殿に近いところだけを一巡して集合地に集まり、15時20分頃ヴェルサイユ宮殿を
離れた。


 そばの通りを少し下って近くの店で買い物タイムとなる。しかし特に求めたい品物はな
く、店の外で幾らかの時間を費やす。

 16時20分に近くの駐車場からバスは出発して、パリ市街に向かって戻る。中心街に
入り、エッフェル塔とセーヌ川を隔てて相対するシャイヨ(Chaillot)宮の前を通過する。

 1937年のパリ万博の際に建設された宮殿で、西側の建物には人類博物館と海洋博物
館があるという。




 コンコルド広場を経て、北側のマドレーヌ教会↑の横を過ぎる。コリント様式の円柱52
本に囲まれた古代ギリシャ風の建物は1764年に着工し、1842年に教会として落成
したとか。その後、議会場、図書館、裁判所、聖堂、駅舎といった変遷を重ねたという。

 北東に600mほどで、ヴェルサイユ宮殿に行かなかった人との待ち合わせの場である
オペラ座↓のそばでバスを下り、集合時間まで待つ。




 オペラ座の前では、グループの演奏が始まった。







 周辺の建物などを眺めているうちに全員集まり、歩いて近くにあるChez Edouardという
レストランに17時35分に入った。


 最後の夕食は選べるディナーで、サーモン、ビーフ、ダックの3種のメニューがある。エ
スカルゴも出て、和やかに最後の晩餐を楽しんだ。




 このレストランには次々にグループ客が入ってきたが、何れもアジア系の顔立ちの人達ば
かりだった。

 18時50分にレストランを出て、連泊のホテル、ベストウェスタン ル サン モーリ
スには19時40分頃に入った。

(歩数 11,500)




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フランス8日間の旅 第6日(パリ市内を巡る)③ヴェルサイユ宮殿の内部

2013-07-04 18:48:14 | フランス旅行
 2013年6月2日(続き・その2)

 ヴェルサイユ宮殿は、1661年にルイ14世がパリから宮廷を移すため、木も水もな
い荒涼とした村で工事に着手したが、セーヌ川から水を引く工事が難航して、21年後に
未完成のまま宮廷が移転したという。

 宮殿全体は1710年に完成し、当時宮殿に住む貴族は約1,000人、仕えた従業員
は1万人ともいわれ、貴族のぜいたくな暮らしがフランス革命の引き金になったが、
1789年の革命時まではフランスの政治の中心地だったとのこと。ヴェルサイユの宮殿
と庭園は、世界文化遺産である。


 13時25分頃到着し、宮殿専用のガイド、Yさんの案内で内部を一巡することになる。



 日曜日とあり観覧者が多く、はぐれぬよう付いて行きながら次々に回る部屋の説明を受
けるが、メモをとる暇はない。撮った写真の幾つかを資料と比べ、順序に従い紹介する。



 豪華絢爛な各部屋の飾り付けや彫刻、天井に描かれた絵画など、ただただ目を見張って
眺めながら回って行く。

 王室礼拝堂から入って、ヘラクレスの間、豊饒の間、ビーナスの間などへと回る。

 これは「ヘラクレスの間」の天井画。


 「ヴィーナスの間」は1670年代に作られ、天井画は太陽王と呼ばれたルイ14世を
讃えて太陽の装飾や神話を描いているという。




 ヴィーナスの間に続き、ディアーヌの間、マルスの間、メルクリウスの間などがある。 









 こちらは「アポロンの間」。




 「アポロンの間」にはルイ14世の玉座が置かれ、天井の飾りには金が施され、宮殿内
で最も豪華な装飾とか。


 部屋の窓からは宮殿の庭園が望まれる。





 どの部屋も素晴らしい天井画に彩られているので、つい目が上に行く。





 壁面の装飾も技巧を凝らしたものばかり。


 宮殿の中で最も知られている「銀の回廊」。正殿と王妃の居室をつなぐ場所で、全長は
73mあり、1684年の完成という。








 第1次世界大戦の終了となるベルサイユ条約は、この回廊で締結された。


 さらに次々に幾つかの部屋を回って行く。








 「王妃の寝室」。3人の王妃が利用し、ここで19人の皇子が誕生したところ。出産は
一般公開されたとのこと。

 現在公開されている家具や装飾はマリー・アントワネットの時代のもので、1980年
に復元されたという。



 次の「貴族の間」の天井。王妃の謁見の間として使用されたところのようだ。


 貴族の間に続く「大膳式の間」で、王と王妃が公式の食事をした部屋。

 公式の食事には人々の参列が許されたが、テーブルに着けるのは王族のみだったとか。



 続いては「衛兵の間」で、日夜王妃の警護にあたった12人の衛兵が控えていたようだ。


 「戴冠の間」には「ナポレオン1世の戴冠式」が飾られていた。

 
 ルーヴル博物館で見たオリジナル作品と同様、ダビット本人によるレプリカだという。


 




 20近い部屋を巡り、中庭に出て外観も眺めた。


 ミュージアムショップを経て宮殿内部の観覧を終える。このあと少し時間があったので、
庭園を巡ってみることにした。(さらに続く)






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フランス8日間の旅 第6日(パリ市内を巡る)②凱旋門やエッフェル塔周辺

2013-07-03 18:37:32 | フランス旅行
 遅ればせながら、今年も半分を過ぎてしまいました。この半年間、いつもご覧下さりあ
りがとうございます。後半もよろしくお願い致します

 7月1日(月)と2日(火)、従兄弟の通夜と葬儀に出かけていたため、パリ市内の
レポートがまた遅くなりました。

========================================

 2013年6月2日(日)(続き)

 ルーブル博物館の観覧の後は、パリ市街の中心部をバス車内からの観光となり、博物館
を出て西に1㎞ほどのコンコルド広場に向かう。



 コンコルド広場は、ルイ15世の騎馬像を飾る目的で1775年に完成し、大革命後は
ギロチン台が置かれてルイ16世やマリー・アントワネットなど1,300人余りの命が
消えたという。




 バスは広場を一周して、中央に立つ1883年にエジプトから贈られたルクソール神殿
のオベリスクや、周辺にある噴水などを眺めた。


         オベリスク



 ガイドのTさんは、次々と変わる見どころをてきぱきと説明を続けるので、右へ左へと
忙しく首を回しながら観覧する。


 コンコルド広場から西北西に延びるシャンゼリゼ通りを進むと、西端のシャルル・ド・
ゴール広場の中央に凱旋門が立っていた。


 凱旋門は1806年にナポレオン1世の命で着工されたが、死後の1836年に完成し、
第二次世界大戦末には、ナチスドイツの占領からパリを解放したシャルル・ド・ゴール将
軍が、この門を通って行進したという。

 バスは凱旋門をぐるりと一周してくれたので、各方向から眺めることができた。






 凱旋門を離れて南西に向かい、1㎞余りでエッフェル塔のそばに行く。一番見栄えのす
るという塔の東側でバスを止めてもらい、下車して正面からシャッターを切る。


 後から分かったが、反対の西側はセーヌ川に接していた。


 エッフェル塔は、フランス革命100周年記念に1889年にパリで開催された第4回
万国博覧会のために建造されたもの。

 設計は高架橋技師のギュスターヴ・エッフェル、建設当初の高さは312mだったが、
現在は放送用アンテナが設置され324mになっているという。


 エッフェル塔を含むセーヌ川周辺は、世界遺産として登録されている。

 エッフェル塔から西にはシャン・ド・マルス公園が延びていて、その向こうに旧陸軍士
官学校が望まれる。

 公園はもと練兵場だったが、20世紀にイギリス式庭園として整備されたという。いま
は市民のよき憩いの広場になっているようだ。



 セーヌ川沿いに東に向かい、幾つかの橋を通過する。ナポレオン1世の遺体を安置して
いる軍事博物館などのある、「アンヴァリッド」と呼ぶ建物が望まれる。

 バス移動の途中、向こうに集まっているのはスリの集団だと、ガイドのTさんがめざと
く見つけた。

 そういえば今日は、人混みでスリにあわぬよう、出発前から念入りに注意されていた。

 ちなみにTさんは、パリに40年近く在住のようで、次々に細かい情報や裏話なども教
えてくれる。




 市街の中心部でバスを下り、11時半頃↑中華料理店に入って12時25分まで昼食を
する。



 食事を終え、ビルの間を歩いてバス乗り場に向かう。

 フランスの市街地は、このように路上駐車の車がいたるところで見られる。 







 午後は自由行動の時間となり、オプショナルツアーに参加する多くのメンバーは、パリ
の中心部から西に約20㎞のところにあるヴェルサイユ宮殿の観光にバスで向かった。


 (続く)





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フランス8日間の旅 第6日(パリ市内を巡る)①ルーブル博物館へ

2013-07-01 11:34:53 | フランス旅行
 2013年6月2日(日)



 フランスの旅最終日は、6時15分に起床して7時15分から朝食、8時15分にパリ
市街の南東部にある、ベスト ウェスタンホテル ル サンモーリスを出発した。

 今日はバスもドライバーも代わり、現地ガイドのTさんがパリ市内観光の案内をしてく
れるという。

 フランスの政治、経済の中心都市で華やかな芸術に彩られた「花の都」パリは、508
年にフランク王国の首都、987年にフランス王国の首都となり、面積は東京23区とほ
ぼ同じ105㎢。市域の人口は217万人で、近郊を含む地域人口は1,100万人を超
えるという。

 最初に、第1日曜日の今日は入館が無料なので混雑が予想されるという、ループル博物
館に向かう。

 ホテルに近いヴァンセンヌ(Vincennes)の森の横を通過してセーヌ川沿いを進む。





 パリ植物園横を通過してオルセー美術館のそばの橋を渡り、8時50分頃、ルーブル美
術館の地下駐車場でバスを下りた。

 ルーブル美術館は世界三大ミュージアムのひとつ。東西約1㎞、南北約300mのルー
ブル宮内に約30万点の作品を所蔵していて、随時2万6000点を展示しており、すべ
て見るには最低3~5日はかかるという。


 団体用入口に並び、9時30分に入場して10時30分まで観覧することになった。並
んでいる間にガイドのTさんから、1時間で回る見どころの説明を受けたので、その作品
を中心に巡ることにした。

 ガラスのピラミッドのある半地階の広場から、最初に1階にあるという「ミロのビーナ
ス」に向かう。


 ファラオ時代のエジプト美術の並ぶコーナーから古代ギリシャ美術の部屋へ。





 「ミロのビーナス」は、上野の国立博物館の人気展示のように、たくさんの観客でそば
には近づけないのかと思ったら、意外に近くから観覧することが出来た。



 次は2階のレオナルド・ダ・ビンチの「モナリザ」やダヴィッドの「ナポレオン一世の
戴冠式」などの部屋に向かう。








 廊下や各展示室の天井やアーチ、壁面などもそれぞれ見栄えがある。





 2階に上がり、13~15世紀のイタリア絵画や16~17世紀のイタリア絵画の部屋
に入って、種々の絵画を見て回る。





 「モナリザ」も間近から鑑賞することが出来たが、やはり人気コーナーなので観客は多
く、正面から撮るのは難しかった。




 「ナポレオンの戴冠式」は近くの部屋にあり、この辺りはやはりかなりの人出である。




 周辺の絵画もひととおり観覧した。




 廊下の窓からは、ガラスのピラミッド周辺の中庭が望まれる。







 最後に中庭を挟んで別棟3階のフェルメールの絵を見ようと回ってみたが、残り時間が
少なくなり行くのはあきらめ、集合場所であるガラスのピラミッド付近に戻った。


 あまりにも広いのと部屋の構造が複雑で、1時間では本当に限られたものしか見ること
が出来ないと、回ってみて改めて認識した。 (続く)





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