2020年3月3日
1代目の自転車修理用具棚を作ったのは、2014年の事。
あれから6年後、写真のようにだいぶくたびれては居るものの、また定年後に再び同じ職場に来てお目にかかるとは。
久しぶりに、約40台の研修生の乗る自転車のメンテナンスに関わってみると、いろいろ手狭な棚になった事を感じました。
増えた道具やストックの部品等をスッキリ収納したくなり、去年のうちからずっと2代目を作る構想を温めていました。
材料を集めたのは今年1月の事。
でも、忙しくてハマルゆとりがありませんでした。
ところが、2月になると新型コロナウィルスにより農業大学校も休校が決定し、一変しました。
この機を逃すまいと、さっそく制作に取りかかりました。
図面に従って、カラーコンパネの裏側に墨付けしました。
丸鋸でジャンジャン切断します。
断面は、鋭いトゲも毛羽立っていますので、綺麗にカンナかけします。
これが指に刺さるととっても痛いのです。
高さ90cmの立て板を切り出します。
裁断図面もあり、1枚(90×180cm)から、無用な端切れを出さない、有効な切り出しをします。
両脇の立て板の下部には垂木を当て、丈夫な直交連結にします。
両サイドの立て板が付き、やっと全体の大きさが見え始めました。
これは、虫ゴム・チューブ・各種部品等を入れる引き出しです。
約70年前の母の婚礼道具の鏡台で、鏡を外したモノです。
実家の蔵から引き出して、ここに使おうと持ち込んでいました。
鏡台に合わせて、枠板を組み合わせました。
右から2番目の板は、ネジ止め前で、挟んでいるだけです。
横の棚板を先に取り付けておかないと、ネジ止めがしにくくなるため、組み合わせ手順を良く考えます。
一人作業ですので、厚さ12mmの板同士のネジ止めは、写真の様に水平状態にして、直交関係を作るらないと、上手く真ん中にはねじ込めません。
一人作業の相棒、『バイスプライヤ(グリッププライヤ)』です。
ロック機能があり、ものをくわえたままの固定した状態で手を離すことができるので、『そっちを持っていて!』と道具と会話が出来ます。
どうしても出来る端切れの有効利用として、オイル指し等の引き出しを作りました。
棚の様相が出てきました。
タイヤ・空気入れ・工具セット・道具箱等を実際に入れてみました。
上下をひっくり返して、後回しにしていた底からのネジ止めです。
地面を接する面には、垂木の敷居を入れました。
これで、合板のコンパネが湿気ることは少なくなります。
さて、横からの圧力に弱いので、筋交いを入れます。
中央のタイヤ保管庫は真四角では無いので、筋交いの角も、直角ではありません。
こんな感じの筋交いが入りました。
これだけでもずいぶん強度が増します。
オイル指しや5-56の引き出しですが、半分以上引き出すとバランスが崩れて、前に飛び出してしまいます。
そこで、引き出しを半分以上引き出しても、ストッパーで手放しでも引き出したままに出来るようにしました。
これは図面には無かったことです。
完成です!
アッ!棚の前板の下にどうして隙間があるのか?
自然と溜まるゴミを掻き出すための窓です。
重たくて、一人では運びきれませんので、翌日、助っ人を得て運び設置しました。
2代目の自転車修理用具棚が左側。
あちこちにあったモノをスッキリ一カ所にまとめました。
右側が1代目の自転車修理用具棚です。
まだ使えるので、その他の部品庫に使い続けます。
※欲を出せば、雨よけのカバーを付けたいと思っています。
さあ、これで令和2年度の研修生の自転車整備もやりやすくなりました。
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