愉しむ漢詩

漢詩をあるテーマ、例えば、”お酒”で切って読んでいく。又は作るのに挑戦する。”愉しむ漢詩”を目指します。

閑話休題 -1 漢詩を読む 蘇東坡 (1)

2015-04-12 11:28:19 | 漢詩


  題西林壁   西林(せいりん)の壁(へき)に題す

横看成嶺側成峰 横に看(み)れば嶺(れい)と成り側(かたわら)には峰(ほう)と成る

遠近高低各不同 遠近高低各(おの)おの同じからず

不識廬山真面目 廬山(ろざん)の真面目(しんめんもく)を識(し)らざるは

只縁身在此山中 只(ただ)身(み)の此の山中に在るに縁(よ)る

 現代語訳:
  正面から見れば山道通う峠、側面に回れば切り立つ峰
  見る位置の遠近高低によってそれぞれ違った姿となる
  廬山の真の姿がわからないのは
   自分が山中にいるからなのだ

    NHK文化セミナー 
     『漢詩を読む 蘇東坡』(1990、石川忠久)から引用

「漢詩を読む」愉しみは、そのリズム感、歯切れの良さ、旋律にあるように思われる。散歩をしながら、詩の内容、情況を想像しつヽ口ずさむと心も晴れる。蘇東坡は最も好きな詩人の一人です。(150412)
コメント (1)
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