正直なところ、あまり好きなタイトルではありません。が、食わず嫌いはよくないですね。
今回もレビュープラスというブックレビューサイトから献本していただいたので読んでみました。こういう機会でもないと手に取らないと思います。
私自身、“センス”という言葉とはものすごく縁遠く、ファッションや持ち物にはまったくこだわりのないタイプです。また、著者の言うもう少し広い意味での“センス”、例えばマナーや気配りといった類も得意な方ではありません。
そういった点では、本書で紹介されるであろう「センスの良さ」と、自分がどれほどかけ離れているかを確かめてみようといった、妙に歪んだ期待感もありました。
しかしながら、読んでみて、やはりこういったトーンの本は私には全く合わないなと感じましたね。
著者が紹介している具体的なアドバイスやヒントを全否定するわけではないのですが、「世のエグゼクティブは●●している」という切り込み方自体に、生理的に受け入れ難い違和感を感じてしまうのです。
とはいえ、参考になるところももちろんありました。これは首肯できるといった指摘を1つだけ覚えとして書き留めておきます。
(p87より引用) 何事も頑張るのは素晴らしいですが、自分はどうありたいか、考えることが一番大事。
「エグゼクティブ」を目指すならば「To-Doリスト」を捨て「To-Beリスト」を大切にしましょう。
このアドバイスは別にエグゼクティブになるorならないには関係なくとても大事な視点ですね。
「どうありたいか」「どうなりたいか」という目指すべきものがあって、初めて「何をするか」「何をすべきか」が付いて来るくるということです。
目前に迫っている「やらならなくてはならないこと」を要領よくこなし続けているだけでは「なりたい自分」にはたどり着かないという指摘は、しっかりと心に留めておくべきだと思います。
なぜ年収3000万円の男はセンスにこだわるのか? | |
臼井 由妃 | |
かんき出版 |