OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

〔映画〕半落ち

2021-07-31 11:19:33 | 映画

 
 以前から気になっていた作品のひとつでした。
 
 観終わっての感想は「思っていたのとはちょっと違った」という感覚ですね。
 やはり一番引っかかったのは “犯人の自白拒否の内容と動機” です。ここに納得感がないんです。マスコミが殺到して当人に大きな迷惑がかかるというのはそのとおりだと思いますが、全体のプロットの中でのバランスという点では、何か違和感が残ります。
 
 部分的にはさすがといったシーンもあったのですが、ラスト近くの法廷が舞台となったあたりから登場人物の心理描写にも不自然さが目立ち始めました。

 正直なところ、私としては “かなり消化不良” 的な作品でしたね。

 

 

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〔映画〕ビリギャル

2021-07-30 11:21:00 | 映画

 
 実話を映画化したものです。
 
 プロットはほぼ実際をなぞっているようですが、キャラクタの設定やエピソードの演出といった点で、どこまで手を入れたのかは分かりません。
 
 それでも、私は単純にこういったHappy Endモノは好みなので、エンターテインメント作品として大いに楽しめました。
 
 主役の有村架純さん、配役としてピッタリだったとは思いませんが、とてもよかったと思います。
 演技という点で光っていたのは何といっても吉田羊さんでしょう。素晴らしかったですね。あと驚いたのは、あがた 森魚さん。まさかあの目立たない塾長がそうだったとは!

 

 

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文系AI人材になる: 統計・プログラム知識は不要 (野口 竜司)

2021-07-29 11:16:36 | 本と雑誌

 日経新聞の記事三井物産社員必読書として推薦している本だと紹介されていたので手に取ってみました。

 構成は、「AIの基本」「AIの作り方」「AI用語」「AI事例」というようにオーソドックスに実務に直結した項目がカバーされていますから、(私自身は“もう手遅れ”の年代なのですが、)まだ現役でこれからという周りの方々にとっては参考になるところが多々あるでしょう。

 とはいえ、超初心者向けの内容なので、この中で興味を持ったところについては、別の情報で深掘りするとか、今後のトピックを意識的にフォローすることによって、継続的に理解を深めている必要があると思います。とにかく、このトピックは日進月歩(秒進時歩?)ですから。

 さて、本書を読み通して一点、野口さんのメッセージを材料に私のコメントを書き留めておきます。

 野口さんは最終項「文系AI人材が社会をリードする」で、こう記しています。

(p340より引用) 会社や社会では、さまざまな役割の人がいてはじめて上手くいくことがたくさんあります。AIの活用においても、同じことがいえるのだと思います。
 新しい技術分野においては、コア技術を磨くことや技術の中身の議論に偏ってしまうことがありますし、教育環境においてもその偏りがそのまま反映されることもあります。ここ最近、日本では先行して「AIを作る」専門家だけが増えていく傾向にあったのは仕方がないことかもしれません。
 しかし、これからの本格的なAI社会では、「AIを作る」専門家だけでなく、AIのことをよく理解し、的確に「AIを使う」人材も重要なポジションを担うことになります。

 この視点は至極真っ当ですし、とても大切な指摘です。

 本書では、あえてタイトルで「文系」と強調していますが、当然のことながら、今のご時世「文系」「理系」といった区分は全くナンセンスですね。(編集者のプロモーション意識の表れでもあるのしょう)

 AIの活用は、人々の社会生活すべての面において進展・浸透していくことは間違いありません。現在の仕組み・やり方が “AIと共生”していくわけですから、それはすなわち社会のあらゆる営みやプロセス全体を “AIと人とで協働” することになります。

 ポイントは、AI化されたプロセスのみではなく、その前後のプロセスやそれを取り巻く業務・環境等を俯瞰的/包含的にとらえ、実際に使えるトータルな仕掛けとして動かし続けることです。
 そこに関わる人に「文系」「理系」の区分けはありません。

 

 

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〔映画〕見えない目撃者

2021-07-28 08:47:45 | 映画

 
 韓国映画のリメイク作品とのことです。
 
 「盲目の元警察官」が主人公というプロットはなかなか面白く、途中まではサスペンスストーリーとしても結構楽しめたのですが、最後の15分あたりからかなり雑な演出になってしまいました。もったいなかったと思います。
 
 あと、私にとって極め付きなマイナス要素は映像でした。必要以上に陰惨なシーンは苦手なんですね。

 

 

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〔映画〕岳-ガク-

2021-07-27 08:46:57 | 映画

 
 このところかなりの割合で、「コミック原作」の邦画を観ています。
 
 この作品は、ずっと前ですが原作を読んだことがあるので、何となく「それっぽい」予感はしていました。
 
 原作は、主人公のキャラクタ設定が秀逸であることに加え、ストーリーもコミックの割にはリアリティを感じる内容で、バランスのとれたとてもいい出来の作品でした。
 そうなると「実写版」は難しいですね。原作のテイストとちょっと違うんです。

 

 

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フィリップス Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー S8980/11

2021-07-26 17:09:02 | 買い物

 もう10年以上フィリップスのシェーバーを使っています。
 今のシェーバーは2ヘッドの固定式のものなのですが、ついにヘッドの可動部分にガタがきはじめたので買い替えたのものです。

 「回転刃」に慣れているので、候補としてはやはりフリップス一本。

 価格比較サイトをチェックして、ちょっと古いモデルですが、高機能な割に手ごろな価格だったこの機種(Series9000 S8980/11)をチョイスしました。

 

 ・フィリップス Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー S8980/11

 

 第一印象としては、「3ヘッド」なので明らかに髭剃り時間は短縮できました。剃り味は、新品なせいもあり満足できるレベルです。
 ただ、今まで使っていたものより「持ち手」の部分が円筒形に近いのでちょっと違和感がありますね。持ち方はいろいろ試してみる必要がありそうですし、また、ヘッド全体が「可動」するのでうまく肌に密着させるのに慣れが必要です。このあたりは、せっかくの高機能機種の売りの機能なので、なんとかうまく活かしていきたいですね。

 手入れも使った都度水洗いしてみていますが、今のところ問題ありません。
 ただ水洗いのたびにヘッドを取り外す必要があって、その「着脱の耐久性」が気になります。この点はこれから長期間使い続けてみないと様子は判断できません。

 使い始めの印象は合格点なので、今までのモデルよりは高価な分、少しでも長く使い続けたいと思います。

 

 

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〔映画〕僕等がいた(前篇・後篇)

2021-07-26 11:44:49 | 映画

 
 前篇は冗長で、後篇は雑然といった感じですね。
 
 コミックが原作ということなので最終的には “予定調和” に落ち着くのですが、そこに至るまでの数々のエピソードがあまりにも不自然。ここまでぐちゃぐちゃにしておいて最後安直にまとめるというのも、正直なところ “意味不明” です。
 
 まあキャスティング面では登場人物のキャラクタを踏まえていたと思いますが、シナリオは今ひとつ、特にセリフ回しはかなり外していました。なので、主人公たちへの共感も感じられないんですね。
 
 あとは「釧路」。なぜ「釧路」だったのか? この町を舞台にした必然性は理解不能です。

 

 

 

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〔映画〕デビル

2021-07-25 08:53:29 | 映画

 
 ハリソン・フォードとブラッド・ピットの共演作ということで録画しておいたものです。
 
 たしかに、ハリソン・フォードとブラッド・ピットが共演していますが、正直なところ、ただそれだけといった印象の映画です。
 
 物語の背景に使われてたIRAとイギリスの対立にしても、それが重要なストーリーの展開において特段の意味を持っている訳でもなく、極々平凡な “サスペンス”作品でした。

 

 

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スマホ脳 (アンデシュ・ハンセン)

2021-07-24 09:08:38 | 本と雑誌

 

 いつもの図書館で予約してから貸し出しまで半年近くかかったので、旬は過ぎていますが、話題になった本なので読んでみました。

 発行されたスウェーデンでもその他の国でも爆発的に売れている著作とのことで大いに期待したのですが、私にはあまり合わなかったようです。

 新たな情報を得るとドーパミンが放出されるという過去の人類の進化がもたらした「脳の報酬システム」が現代のITによる情報過多環境に対応し切れず、“スマホが脳をハッキングする”状態を生起させている。結果、昨今、人間の記憶力や集中力が大きく減退しているとのことなのですが、それは肯定するとして、“So What”という読後感なんですね。

(p241より引用) 私たちは未知の世界にいる。人間が進化し、適応してきたのとはかけ離れた世界だ。しかし今でも私たちは狩猟採集民の脳を持っていて、そこらじゅうに危険を探そうとし、すぐにストレスを感じ、気が散り、同時に複数の作業をするのが苦手だ。 デジタルな世界に生きているというのに。その点にもっと配慮すれば、私たちはより健康に、健全に生きられるはずだ。

 著者の主張ですが、本書の論考が「スマホはオフに」「運動をしろ」というアドバイスに収斂されるのなら残念です。
 脳科学的な観点からの解説もなされていましたが、それも中途半端に感じられて、どうにも “もの足りなさ” が残る著作でした。

 

 

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〔映画〕愛唄 -約束のナクヒト-

2021-07-23 15:02:23 | 映画

 
 清原果耶さんの出演作なので期待大でした。
 
 が、いい意味での予想外。彼女も含めた横浜流星くん、飯島寛騎くんの三人の主役のみなさんは、自分の役どころをしっかりと捉えて、見事にそれぞれのキャラクタを演じていました。素晴らしかったです。さらには、富田靖子さん、財前直見さん、中山美穂さん、キャスティングもドンピシャでしたね。
 
 プロットがプロットだけに、どういうテイストで作り上げるか、かえって難しかっただろうと思います。その点では、トータルとしては軽いタッチですが、しっかりとそれぞれの登場人物の “気持ち” を描き出していて、とてもいい具合の出来に仕立てあげていました。とてもよかったと思います。
 
 最初の伏線とラストシーンとのつながり、これも秀逸ですね。

 

 

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〔映画〕カツベン!

2021-07-22 10:37:09 | 映画

 
 周防正行監督作品です。
 
 活動弁士が主人公というプロットはかなり気になりますね。
 
 オリジナルストーリーということですが、作品の出来はキャスティングに左右されたように思います。
 映画小屋の主人夫婦役の 竹中直人さん、渡辺えりさんはこの手のコメディタッチの作品に登場すると絶品ですね。主役の成田凌さん、黒島結菜さんも新鮮でとても良かったですね。他方、小日向文世さんや井上真央さんはちょっともったいない役回りだったかもしれません。

 トータルとしては、期待値が高かっただけに、私の感想としては “イマイチ” というところでしょうか。
 この手の作品の場合は“お約束”なのだとは思いますが、冗長なドタバタシーンの多さがちょっと気になりました。

 

 

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〔映画〕レッスン!

2021-07-21 10:56:08 | 映画

 
 よくある定番の「青春学園モノ」の “社交ダンス” 版です。
 
 あまりにも出来過ぎの予定調和ストーリーですが、私はこういった完全Happy endの作品が素直に大好きなのです。
 
 アントニオ・バンデラスのダンス姿は流石に嵌っていますし、登場するティーンエイジャーたちもそれぞれに個性的でとてもよかったです。
 ラストのダンスコンテスト会場のシーンはあまりにも出来過ぎの演出ですが、ここまで徹底してこそエンターテインメント作品と言えるでしょう
 
 久しぶりに、素直に心がホッコリと暖かくなる楽しい映画に出会えました。

 

 

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〔映画〕関ヶ原

2021-07-20 14:01:34 | 映画

 
 「関ケ原」という題材を扱うには、少々荷が重かったようです。
 
 当時の合戦の映画なのでやむを得ないところはありますが、必要以上に残酷なシーンが多く、他方、それに反比例するようにストーリーには深みがなかったですね。関ケ原に至るまでの背景・経緯・人間関係の変遷等の描写が不十分なので、それぞれの登場人物の振舞や心情が把握できていないままに場面だけが進んでいったように思います。
 「義/不義」がテーマなのかもしれませんが、どうみても消化不良です。
 
 キャスティングも、それぞれの登場人物が有名な武将だけに先入観があるせいもあって、岡田准一さんをはじめとしてどうにもしっくりきませんでした。
 
 注目していた有村架純さんの役どころも司馬遼太郎の原作とは全く変えられていたようです。「伊賀の忍び」というのは、有村さんとはキャラ的にかなり乖離があってちょっと無理筋です。残念でしたね。

 

 

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ダライ・ラマに恋して (たかの てるこ)

2021-07-19 11:24:08 | 本と雑誌

 たかのてるこさんの本は、以前「ガンジス河でバタフライ」を読んだことがあるのですが、彼女のその無謀ともいえる行動力に圧倒された覚えがあります。

 先日、いつも聞いているpodcast番組のゲストでたかのさんが登場していたのをきっかけに、久しぶりに彼女の本を手に取ってみました。本書は15年近く前の著作なのですが、感じる熱量は変わりませんね。今回は、「ダライ・ラマに会う」というたかのさんの夢を実現するプロジェクトです。

 その最終目標に至るまで、たかのさんのチベット地方の旅は続きます。その土地土地での現地の人びととの触れ合いの様子がたかのさんの著作の読みどころのひとつですが、本書でのエピソードは前作等で紹介されていたようなスリリングなものは全く登場してきません。

 チベット西端、インドのラダック地方に滞在したときのたかのさんが抱いた感想です。

(p133より引用) ラダックでは素直に、いい人って素晴らしいなぁ!と思うことができた。他の人のために、世の中のために、ひいては世界中の人のために、徳を積まんとしている人たちの話を聞いていると、ほんの少し、彼らの思いにシンクロできたような気持ちになって、心がポカポカしてくるのだ。

 さて、今回のたかのさんの旅のクライマックス、本書の最終章に綴られているダライ・ラマ師との面会でのやり取りは、とても印象的でした。
 その対話の中からひとつだけ書き留めておきましょう。

 「『生きる目的』とは何か」というたかのさんの問いに対して、ダライ・ラマ師は「深い意味は分かりません」と答えた後、こう続けました。

(p281より引用) 「ただ、明らかなのは、私たちの生きる目的のひとつは、『存在する』ということです。『存在する権利がある』ということ、また『幸福に存在する」ということです。もし、私たちの存在が惨めなものになるとしたら、それは人生の目的ではありません。人生が、平和と幸福、満足、平安、尊厳とともにあるということ、これが正しい人生なのではないでしょうか。
 私たちは、日々の暮らしが幸せに満ちたものであり、有意義なものであるよう努めるべきです。これはとても大事なことだと思います」

 確かに魅力的な方ですね。今度は私もダライ・ラマ師について一から勉強しなくてはならないようです。

 

 

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〔映画〕ルイスと不思議の時計

2021-07-18 09:27:06 | 映画

 
 魔法使いモノ、いわゆる “ファンタジー”作品ですね。
 
 プロットやストーリーについては、取り立ててインパクトがあるわけではありません。正直なところ、途中でいったん観るのを止めたぐらいで、かなり退屈でした。
 ウリと言えば、映像の美しさ、細やかさぐらいでしょうか。

 ある程度年齢を重ねた観覧者にとっては、ファンタジー作品を演じるジャック・ブラックさんとケイト・ブランシェットさんの存在感が見どころになるかもしれません。

 

 

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