福岡さんの著作は生物学関係のものもエッセイ的なものもとても興味深く読んでいます。(ちょっと前には、“フェルメール”についても語っていましたね)
多才な方だと思っていましたが、本書の「ナチュラリスト宣言」のパートはちょっと驚きでした。
科学と文学の“二足の草鞋”というのとは全く異なる道を進む決意をされたようです。
福岡さんの著作は生物学関係のものもエッセイ的なものもとても興味深く読んでいます。(ちょっと前には、“フェルメール”についても語っていましたね)
多才な方だと思っていましたが、本書の「ナチュラリスト宣言」のパートはちょっと驚きでした。
科学と文学の“二足の草鞋”というのとは全く異なる道を進む決意をされたようです。
橋本さんの本は久しぶりです。
小冊子へのコラムをまとめたものなので、読みやすい反面、ちょっとウケを意識したような筆致のところもあるように感じられて・・・少々残念でした。
とはいえ、橋本さん一流の着眼や発想はやはり勉強になります。
知っておきたいテーマに関わる入門書なので読んだ本です。
扱っている分野は今急激に変化している最中なので、情報の現行化には、別の方法で補完が必要です。
しかし、原理やルールはともかく、電力の世界での「単位」のボリュームイメージをつかまないと「大小」や「軽重」がわかりません。「62kWhの蓄電池」は画期的なのでしょうか???
こんな基本も分かっていないのは恥ずかしい限りですねぇ・・・。
8月、夏期休暇に1冊は “戦争”関係の本 を読もうと心がけているのですが、今年、滑り込みで読んだ本です。
その中で心に残った書き留めておきたい言葉。
「私は平和のメッセージを用意して来ましたが、原爆資料館を見て、私のメッセージでは言葉が足りないと思いました。(イタリア共和国第7代大統領 サンドロ・ペルティーニ)」
原爆資料館には、“言葉以前の真実” があります。
代表作である「北の国から」は見たことがないのですが、倉本さんのドラマや映画は気になっていました。(「青春とはなんだ」「これが青春だ」「浮浪雲」といった作品も手掛けていたんですね)
この本を読むと、倉本さんのドラマ制作への気概、セリフへのこだわり等々、その“桁外れた情熱”がビシビシと伝わってきて大いに感化されます。
80歳を越えても全く衰えないバイタリティは素晴らしいですね。
こういったテーマの本は好みではないのですが、「成毛眞さんならどんなアドバイスをするのだろうか」とちょっと気になって読んでみました。
“なるほど”といった示唆も少しはありましたが、たいそうは残念ながら私の想像(期待)とは大きくかけ離れた内容でした。
双眼鏡はニコンの「M6X15」でなくてもいいでしょう、レコーダーはパナソニックの「DIGA DMR-UBX7050」でなくてはなりませんか?
成毛さんに求めたのは、もっと別の気づきだったのですが。
以前、サンデーモーニングという番組で張本さんのコメントが巷の話題になったことがありますが、まさにそういったテイストの本だと感じました。
もちろん、著者の正義感の発露や信念に基づく行動力など、とても勉強になるところもあるのですが、通底している “(人間に対する)価値観” にはどうにもこうにも強い違和感を抱きます。
AIとの対比の文脈とはいえ「人間を支配するのはやはり人間しかない」といった言葉には唖然とします。
物足りなさを感じ続けながら読み進めた本ですが、「アート“で”学ぶ」というくだりでようやく少し腹に落ちました。
“「事実」と「解釈」を分ける” とか、“そのように思わせた(解釈させた)理由(根拠)を作品の中から見つけ出す” とかの方法論は、改めて参考になるところがありますね。
しかしながら、本書を手にとった方は等しく感じるように、「タイトル」は流石にどうかと思います。
タイトルから想像するであろう内容と実際の著者の主張との間には、かなりのギャップを感じざるを得ませんから。
なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか? | |
岡崎 大輔 | |
SBクリエイティブ |
この本も今度の仕事の関係で必要に駆られて手に取った本です。
内容は極めて初歩的なレベルですが、私のような“超初心者”には入門編として十分満足でき、とてもありがたいものでした。2019年3月の刊行なので最新の動向も踏まえていて、一般常識としても頭にいれておく価値があるように感じました。
ともかく、私にとってはまったく新しい分野の内容なでの、どの項目も「へぇ~、そうか」といったものばかりで読んでいてワクワクする本でしたね。
図解入門ビジネス 最新電力システムの基本と仕組みがよ~くわかる本 | |
木舟 辰平 | |
秀和システム |
新しい会社の仕事柄、ちょっと環境問題にも手を伸ばしています。
池田さんと養老さんの著作だけに「論旨」はとても明快です。
課題を“俯瞰的”“大局的”に捉えるというここでの考え方をベースに、巷に流布している(もっともらしい?)言説を自分なりに理解し評価してみようと思います。
ほんとうの環境問題 | |
池田 清彦,養老 孟司 | |
新潮社 |
いつもの図書館の新着書の棚で目についたので手にとってみました。
元々こういったHow to的な本は懐疑的に読んでしまうのですが、この本もやはり同じでした。
具体的なアドバイス?の背景にある著者の考え方が、あまりにも旧態依然としたものなので・・・、共感できるところはほとんどなかったです。
定年前後「これだけ」やればいい | |
郡山 史郎 | |
青春出版社 |
著者の新井先生とは、一昨年、仕事の関係で研究所にお伺いして1時間程度でしたがお話しする機会がありました。
とてもユニークでフランクな方ですね。実務的な課題についての意見交換でしたが、それでも期待していたとおり久しぶりに楽しかったです。
その時には、まだこの本は読んでいなかったので、読んでいたらちょっとでもこの本の先生の主張についてディスカッションしたかったです。残念!
さて、本書ですが、話題になっているのもさもあらんと感じる刺激的な内容です。
AIはプログラムなので、そのベースは「数学」です。本質的な「意味」を理解することはできません。その点において、将来的にAIの適応領域がいかに拡大していっても “人間の優位性を維持できる分野” は十分に存続する、と考えたいのですが、なんと(人間サイドの)「現実」は、教科書の文章すら正しく理解できない中高生が多いとのこと。書かれている文章の意味が分からない・・・、“基礎的な読解力が決定的に欠如している”というのです。
読み終わってはじめてタイトルの意味が分かりました。
【2019年ビジネス書大賞 大賞】AI vs. 教科書が読めない子どもたち | |
新井 紀子 | |
東洋経済新報社 |
羽生善治さんと山中伸弥さんの対談です。このペアリングは素晴らしい、ワクワクします。
内容は、タイトルどおり「AI」がテーマのようでもありますが、私には「AI」を材料にしたお二人の自由な思索の交歓のように感じました。
ものすごく勉強になりますし、それでいて頭の中がスカッと爽やかにイニシャライズされたような心持ちになれます。
読後の清涼感は、お二人の “人柄の賜物” ですね。
人間の未来 AIの未来 | |
山中 伸弥,羽生 善治 | |
講談社 |
気になっていた著者ですが、恥ずかしながら著作を読むのは初めてです。
記された主張についていえば、課題感やベクトルは大いに首肯できるものですが、他の識者の同様の主張と同じく、本書で示された思考や行動を「実施してみたが目的に達しなかった人」「実施したくても自己の責に拠らない要因のため実施できない人」等に対する示唆や、さらにそれらの人に加えて「実施する意思のない人」が多数存在するであろう現実を踏まえた“社会の全体像”への対策といった点では物足りなさを感じます。
あと、これも今さらですが、著者は落合信彦氏の御子息なんですね。
私も一時期(学生時代?)、落合信彦氏の著作を読み漁ったことがあります。あの頃は “2039年”は遥か先に感じていましたが、手の届きそうな年になってしまいました。
0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書 | |
落合 陽一 | |
小学館 |