OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

〔映画〕シャッター アイランド

2024-09-16 09:55:53 | 映画

 

 2010年に公開されたアメリカ映画です。

 こういった設定だと、サプライズで終わるのが “お決まり” ですね。

 その前提で、伏線の配置や二転三転するエピソードの織り込み方が気になるところですが、それらを押さえる注意力よりも、芸達者な出演者の演ずる映像に素直に引きずられたという感覚です。レオナルド・ディカプリオをはじめとして、マーク・ラファロもベン・キングスレーも、それぞれ流石に見事な演技でした。

 できればもう一度観て、“謎解き” に挑戦したい気持ちもありますが、今はそこまでのエネルギーが湧いてきません。

 

 

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〔映画〕身代わり忠臣蔵

2024-09-15 10:34:06 | 映画

 
 2024年に公開された日本映画です。
 
 同名の小説が原作で、今までに数えきれないほど取り上げられた “忠臣蔵” をモチーフにしたコメディ作品です。
 
 原作の設定の奇抜さも秀逸ですが、やはりこの作品は主演の「ムロツヨシ」さんあっての面白さですね。併せて、相手役の大石内蔵助らしくない永山瑛太さんもよかったです。
 
 作り手サイドの凝ったつもりの演出やギャグでみせようとする作品よりも、素直な展開のストーリーと主役の持ち味のキャラクタを活かした作りはとても魅力的だと思います。

 

 

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〔映画〕ヘル・ディセント

2024-09-13 18:20:38 | 映画

 
 2022年に公開されたイギリス映画です。
 
 “アクション・ホラー” というジャンルがあるようですが、確かにその通り。ただ、内容は、ストーリーも登場するキャラクタも “意味不明” “悪趣味” としか言いようがありません。
 
 こういったテイストが好きなファンも一定数いるのでしょうから、要は、自分に合わないのなら、とやかく文句をいうのではなく観なければいいだけですね。

 

 

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〔映画〕最後の決闘裁判

2024-09-12 12:14:30 | 映画

 
 2021年に公開されたイギリス・アメリカ合作映画です。
 
 14世紀フランスのプライベートな出来事をモチーフにしていますが、上映時間150分を超える壮大なスケールの大作に仕上がっています。
 
 構成は、ひとつのエピソードを主要人物3人の視点から別々に描いてラストに収斂させているのですが、3者の視点からのパートでの微妙な差の描き分けが、ヒロインの心情の複雑さを表現していたようです。
 
 もう一度観るにはかなりエネルギーが入用ですが、しっかりした骨格の重厚な出来栄えの作品でした。
 
 

 

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絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決 (頭木 弘樹)

2024-09-11 10:54:20 | 本と雑誌

 少し前にNHK〈ラジオ深夜便〉で放送されている「絶望名言」を書籍化した本、「NHKラジオ深夜便 絶望名言」「NHKラジオ深夜便 絶望名言2」を読んだのですが、その中のブックガイド欄で番組の出演者である頭木弘樹さんがご自身の著作として紹介していた本です。

 対称的な思想家・作家と言われるフランツ・カフカヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの数々の名言を並び置いて “希望と絶望” の滋味を味わおうという趣向です。

 期待どおり数々の興味深い名言や二人を紹介したエピソードに出逢いましたが、それらの中から特に私の関心を惹いたものを少々書き留めておきましょう。

 まずは、頭木さんが、カフカの人となりを表した箇所。

(p55より引用) 「弱い」「小さい」
 カフカにはそういう言葉がとてもよく似合います。弱くて小さいからこそ、巨人の目にはとまらないようなことにも気づけます。普通の人なら意識もしないわずかな段差でも、足が弱ければいやでも気づいてしまうように。

 この微細な感覚はよくわかりますね。

 そして、この姿も印象的です。

(p143より引用) カフカもとてもやさしい人です。その点ではゲーテと同じです。ただ、カフカのやさしさは、もっと弱いもの、小さいものへと向けられていきます。
「花瓶に押し込められている、そのいちばん下の花が苦しまないよう、気をつけなくては。どうすればいいだろう」(会話メモ)
 自分が生きづらいだけに、生きづらいものに対して、とてもやさしいのです。

 “希望のゲーテと絶望のカフカ” の対比という頭木さんのオリジナリティ溢れる視点から編まれた本書ですが、私の場合、そこから伝えられるものはカフカの言葉の方が心に残るようです。

 

 

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〔映画〕デンジャラス・ガイズ

2024-09-10 18:44:29 | 映画

 
 2021年に公開されたアメリカ映画です。
 
 クライム・ムービーという体を装っていますが、本質はアメリカらしいファミリー・ドラマ?ですね。私たち、少なくとも私には、ある程度年齢を経てのこういったノリの主人公の行動はスッとは理解できません。
 
 秀逸なのはラストシーンでしょう。これを観ると、隠れたキーパーソンのエピソードやキャラクタがはっきりと理解できて、また別の意味での “ファミリー・ドラマ” が見えてきますね。

 

 

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〔映画〕ブラックアダム

2024-09-09 19:49:25 | 映画

 
 2022年に公開されたアメリカ映画です。
 
 DCコミックスがベースの作品なので、登場人物の設定やストーリー展開などは観る前からほとんど見当がつきますし、結果としても完全に想定範囲内でした。
 
 本作は、映画としては「新たなヒーロー」の登場という売りなのですが、正直、ヒーローを取り換えただけで、作品のテイストはその他のDCヒーローものと変わりありません。まあ、それも100% “エンターテインメントの基本公式” に徹した結果ということで、観客も受容しているのでしょう。
 
 しかし、この “ブラックアダム” 、他のヒーローと違って、ドウェイン・ジョンソン以外に映像化にあたって替えがきかないキャラクターですね。

 

 

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〔映画〕弱虫ペダル

2024-09-08 17:51:32 | 映画

 
 2020年に公開された日本映画です。
 
 人気コミックの実写版ですが、私は原作のコミックは読んだことがありません。
 高校自転車競技、ロードレースという設定もオリジナリティが感じられますし、キャスティングもよかったので、原作コニックのさわりだけの映像化ではありますが、映画としてはしっかり完結していると思います。
 
 とはいえ、ここまでストーリーが一本調子で単純な作品も珍しいですね。登場人物もこの上なく “いい人” ばかりで、中途半端に敵役やアクシデントを織り込むよりは好感が持てました

 

 

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〔ドラマ〕ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪(シーズン1)

2024-09-07 17:50:06 | 本と雑誌

 
 2022年に配信されたアメリカのテレビシリーズです。
 
 “ロード・オブ・ザ・リング” の映画シリーズとは舞台設定あたりに共通性はありますが、今のところストーリ面での密接な関連性はなさそうですね。
 
 しかし、配信作品でここまでの映像クォリティーを出せるのはちょっと驚きです。コスト面でも技術面でも。ストーリー自体もサプライズも含めよくできていると思います。
 
 このあと「シーズン2」も配信開始されているので、そちらもトライしてみましょう。

 

 

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〔映画〕劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-

2024-09-06 20:20:18 | 映画
 
 2024年に公開された日本映画です。
 
 もともとはコミックで、テレビアニメ化された第1期は以前観ています。
 
 本作品はそのスピンアウト版ですが、テレビアニメを一通り辿っていれば敢えてこちらを観る必要はないように思います。もちろんアニメとは主人公が異なる分、目線の違いはあるので、そのあたりに魅力を感じるファンもいるでしょうが・・・。
 
 正直なところ、私がこの作品を観て最もインパクトを受けたのは、小山茉美さんが「ばぁや」の役(声)で出演していたことでした。

 

 

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〔映画〕極主夫道 ザ・シネマ

2024-09-04 14:55:16 | 映画

 

 2022年に公開された日本映画です。

 コミックが原作ですが、2020年にテレビドラマ化され、その際の主要メンバがそのままに実写映画として制作されました。

 コメディ映画ですが、私的には、あまり楽しめどころはなかったですね。ギャグの質が私の好みとかなりズレていました。

 キャスティング的にも、川口春奈さんにはちょっと厳しかったですね。作品の出来自体が今一つだったこともあり、発展途上の役者さんがコメディエンヌとして演じるには相応しくなかったようです。

 

 

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裏切り者の中国史 (井波 律子)

2024-09-03 10:32:09 | 本と雑誌

 いつも利用している図書館の新着本リストで目についた本です。

 インパクトのあるタイトル、“裏切者” というかなり気になるモチーフに惹かれて手に取ってみました。

 登場する “裏切者 には、”中国史のなかで超有名人もいれば脇役クラスもいますが、一風変わった切り口で深堀りしてみると、いずれもなかなか興味深い人物ばかりですね。
 紹介されている数々のエピソードの中から、特に私の関心を惹いたところをいくつか覚えとして書き留めておきます。

 まずは、「第4章 持続する裏切り―司馬懿」。
「死せる孔明、生ける仲達を走らす」との故事成語に登場する “司馬仲達” という名前の方が有名かもしれません。魏王朝内に居て簒奪を図り「西晋」の礎をなした人物です。

(p136より引用) 司馬懿の周到さを受け継いだ息子たちは、魏王朝簒奪にピタリと照準を当てつつ、念入りにプログラムを進めた。・・・
 まさに三代四人がかりの裏切りの意志の持続―。代を重ねるごとに腐蝕の度を増す、この裏切りの土壌に咲いたあだ花、西晋王朝が、成立の当初から救いがたく陰惨なものを含み、すでに根底的に深く病んでいたのは、むしろ当然のなりゆきだったのかもしれない。

 「西晋」自体、中国史の中ではその存在は重く扱われてはいませんが、その成立までの経緯は、なかなかに沈潜した凄まじさを感じるものでした。

 もうひとつ、こちらは、毛色の違った気づき。異民族王朝の成立が “大衆文化の揺籃” に影響した例です。
 モンゴル族の侵攻により漢民族は南宋に押し込まれます。そして、元の時代、従来からの中国社会における官吏登用法であった科挙制度の運用も途絶えがちになりました。

(p250より引用) 従来、知識人の間で、正統文学と目されてきたのは、あくまで詩および文(文語で書かれた散文)であり、戯曲や小説といった俗文学は、まともにとりあげるべき対象ではなかった。しかし、科挙が廃止されて社会進出を阻まれ、経済的に困窮した元代の知識人は、そうした伝統的な価値観にこだわってなど、いられない。かくして大衆向けの戯曲の台本を書き、語り物のタネ本を書いて生計を立てる知識人が続出、結果的に俗文学のレベルアップに貢献することになったのは、皮肉といえば皮肉なめぐりあわせであった。

 自ら習得した知識の出口を失った文人の転身、「西遊記」「水滸伝」「三国志演義」といった超有名な小説の原型が次々形を整え始めていったのはこの時期からだということです。

 さて、本書を読んで思ったこと。

 本書ではタイトルにあるように中国歴代の「裏切者」を取り上げ、裏切りに至った背景・経緯、エピソード、人となり等を紹介しています。ただ、そもそも、すべての王朝の為政者たちが演じた権力抗争そのものが “(時の王権や対抗勢力への)裏切り” という行為の集積に他ならず、その行為に至った動機は必ずしも “悪” とは限らないのです。

 中国史における王朝の変遷は、異民族の侵攻によるものもありますが、内乱や謀反によるものも見られます。そして、それらの誘因の多くは、権力者の無能や堕落、政権の腐敗等でした。
 “私怨による裏切り” とみえるものも、実態は世情の不満の反映であり、政権の刷新という意味もあったということですね。

 

 

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〔映画〕デンジャラス・ビューティー2

2024-09-02 12:56:31 | 映画

 

 2005年に公開されたアメリカ映画です。

 こういった“ドタバタ系” のコメディも根強い人気コンテンツのようですね。  
 ただ、この手の大雑把な演出で楽しめるかといえば、お国柄によっても違いがあるように思います。

 まあ、そうはいいつつ、途中に織り込まれていた結構見え見えの伏線はラストでしっかり回収されて、この部分についてはほっこりと安心できました。

 

 

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〔映画〕舞妓Haaaan!!!

2024-09-01 12:25:44 | 映画

 
 2007年に公開された日本映画です。
 
 宮藤官九郎さんのオリジナルシナリオによるコメディ作品です。
 
 阿部サダヲさんの映画初主演作とのことですが、確かに「阿部さんに完全にチューンした演出」で、そのあたり観る人の好みで評価は分かれるところでしょう。
 
 そのほかの出演者の面々は新旧バラエティに富んでいますが、今観ると懐かしい方が印象に残ります。
 やはり伊東四朗さん、植木等さんの存在感は別格でしたね。特に、植木さん。登場しただけでウキウキしてきます。

 

 

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