『ブラザーズ・グリム』を観てきました。
まさか、テリー・ギリアム監督の新作を拝める日が再びやってくるとは思ってもみなかったので、観終わったあと、感慨深いものがありました。
といっても別にテリー・ギリアム監督の熱烈なファンというわけではないんですけどね。思わせぶりな発言をして、すいません。笑。
結局彼のファンであれば、新作を拝めたことだけに満足して、その出来自体は問うてはいけないんでしょうね。
その点自分はファンでも何でもないのでいいたいことをいわせてもらいます。(多少のネタバレあり。)
まず、脚本の練りこみが足りないような気がしました。
とりあえずグリム童話を片っ端からストーリーに無理矢理詰め込んだだけ、という感じが否めません。
もう少し上手く盛り込めなかったのかなぁ?
同じ場所を行ったり来たりで正直無駄なシーンが多いような気がしました。
ラストでそれまで憎まれ役だった奴が唐突に善人に豹変したのも「え゛?」って思いました。
そのための伏線って何かあったっけ?
あったとしても自分は気づきませんでした。
それにグリム兄が助かったのにも納得行きませんでした。
それなら猟師の親父も助からないとおかしくない?
親父は塔の崩壊に巻き込まれたんだっけ?どちらにしてもよくわかんないです。
それから映像面について。
今の映画っていうまでもなくCG全盛じゃないですか。
でもCGだけを多用するとどうしても映像が薄っぺらいものになってしまいます。
とはいえいわゆる特撮だけに頼っても限界があります。
結局、どのシーンを特撮にして、どのシーンをCGにするか、そのバランス感覚が今の映画監督には求められるのではないでしょうか。
ピーター・ジャクソンやティム・バートンはそこら辺の感覚が優れているのだと思います。
その点、テリー・ギリアムは、、、CGの使い方がまるっきり下手。
CGのシーンになると何だか浮いてるような感じがしました。
狼から人間への変身シーンなんて見せ場と言ってもいいのに、動きが妙にぎこちなくて一昔前のファンタジー映画を観せられているような感覚に陥りました。
テリー・ギリアムはCGが不得手なんでしょうね。
何だかボロクソに貶しているようですが、冒頭で述べたように感慨深いものがあったというのも事実です。
というのも映画ファンであれば周知の事実だと思いますが、テリー・ギリアムが前作『12モンキーズ』(え?何か忘れてないかって?忘れたままにしときましょうよ。笑。)から十年の間、どれほど新作の企画が流れたことか・・・。
中には撮影の途中で頓挫したものもあって、自分は本気でもう二度と彼の作品はないのだろう、このまま引退してしまうんだろうな、などと悲観的に考えていました。
けれど、それが今年になって『ブラザーズ・グリム』が公開、さらに新作も控えていると聞きます。
映画自体の出来はさておき、いつまでも映画という夢を追い続けるその姿は無条件にカッコイイですよね。
まさに映画界のドン・キホーテ。
次回作もファンタジー系統であれば観に行きたいと思います。
でも頼むからもう少しだけCGの使い方、上手くなってくれ!!
まさか、テリー・ギリアム監督の新作を拝める日が再びやってくるとは思ってもみなかったので、観終わったあと、感慨深いものがありました。
といっても別にテリー・ギリアム監督の熱烈なファンというわけではないんですけどね。思わせぶりな発言をして、すいません。笑。
結局彼のファンであれば、新作を拝めたことだけに満足して、その出来自体は問うてはいけないんでしょうね。
その点自分はファンでも何でもないのでいいたいことをいわせてもらいます。(多少のネタバレあり。)
まず、脚本の練りこみが足りないような気がしました。
とりあえずグリム童話を片っ端からストーリーに無理矢理詰め込んだだけ、という感じが否めません。
もう少し上手く盛り込めなかったのかなぁ?
同じ場所を行ったり来たりで正直無駄なシーンが多いような気がしました。
ラストでそれまで憎まれ役だった奴が唐突に善人に豹変したのも「え゛?」って思いました。
そのための伏線って何かあったっけ?
あったとしても自分は気づきませんでした。
それにグリム兄が助かったのにも納得行きませんでした。
それなら猟師の親父も助からないとおかしくない?
親父は塔の崩壊に巻き込まれたんだっけ?どちらにしてもよくわかんないです。
それから映像面について。
今の映画っていうまでもなくCG全盛じゃないですか。
でもCGだけを多用するとどうしても映像が薄っぺらいものになってしまいます。
とはいえいわゆる特撮だけに頼っても限界があります。
結局、どのシーンを特撮にして、どのシーンをCGにするか、そのバランス感覚が今の映画監督には求められるのではないでしょうか。
ピーター・ジャクソンやティム・バートンはそこら辺の感覚が優れているのだと思います。
その点、テリー・ギリアムは、、、CGの使い方がまるっきり下手。
CGのシーンになると何だか浮いてるような感じがしました。
狼から人間への変身シーンなんて見せ場と言ってもいいのに、動きが妙にぎこちなくて一昔前のファンタジー映画を観せられているような感覚に陥りました。
テリー・ギリアムはCGが不得手なんでしょうね。
何だかボロクソに貶しているようですが、冒頭で述べたように感慨深いものがあったというのも事実です。
というのも映画ファンであれば周知の事実だと思いますが、テリー・ギリアムが前作『12モンキーズ』(え?何か忘れてないかって?忘れたままにしときましょうよ。笑。)から十年の間、どれほど新作の企画が流れたことか・・・。
中には撮影の途中で頓挫したものもあって、自分は本気でもう二度と彼の作品はないのだろう、このまま引退してしまうんだろうな、などと悲観的に考えていました。
けれど、それが今年になって『ブラザーズ・グリム』が公開、さらに新作も控えていると聞きます。
映画自体の出来はさておき、いつまでも映画という夢を追い続けるその姿は無条件にカッコイイですよね。
まさに映画界のドン・キホーテ。
次回作もファンタジー系統であれば観に行きたいと思います。
でも頼むからもう少しだけCGの使い方、上手くなってくれ!!