この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

サイレント・ゲーム。

2005-11-15 23:58:44 | 読書
リチャード・ノース・パタースン著、『サイレント・ゲーム』読了。

パタースンの著作にはじめて触れたのは『子供の眼』という作品でした。
これがまた!良質の法廷ミステリーで、途中主人公の行動に「はにゃ?」と首をひねりたくなる箇所があるものの、読後感も心地よくて非常に満足しました。点数をつけるとするなら90点ぐらいかな。お薦めです。
それで次に『子供の眼』の前作である『罪の段階』を読んでみたのですが、こちらもなかなかの出来栄えで、『子供の眼』にはやや及ばないものの点数的には85点ぐらい。
85点、90点と来たら次回作には当然期待しちゃいます。
それで期待しながら読んだのが『ダーク・レディ』という作品なんですけど、、、う~ん、何じゃ、こりゃって感じでしたね。正直40点ってところ。
まぁ人間なんだからたまにはそういう作品も書くこともあるさ、と気を取り直してその次の『最後の審判』という作品を読んでみたんですけど、、、『子供の眼』には遠く及ばない凡作って感じですね。甘く採点して60点。
そしてつい先日読み終えたのが文庫化されたばかりの『サイレント・ゲーム』というわけなんですけどね。
正直、、、読み終わっていい気分にはなれませんでした。
予想外は予想外な結末ではあるんですけど、こんなのってないでしょ、って結末でした。
多少ネタバレですけど、自分にはとうとうなぜマーシー・コールダーがサム・ロブみたいな中年のオッサンに惹かれたのか理解できなかったし、理解できなかったといえば、マーシーを殺した犯人の動機も最後までそうでした。
結局のところ木違いだったってことなのかねぇ。
上巻・下巻で文庫本900ページにもなる大作を読んで、結末がそれじゃ納得できんっちゅーの!!プンスカ。
もう新作が出てもパタースン、読むのやめよっかなぁ。

ps.そういえば、日本でも裁判員制度が始まるらしいですけど、テキストとしては『子供の眼』、最適だと思いますよ!!
コメント
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