この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

新暗行御史第十二巻の秘密。

2005-11-24 21:02:10 | 漫画・アニメ
第十一巻に引き続いて第十二巻も単行本チェックです。
引き続いて、といっても何のことやら?って思われる方もいらっしゃるでしょうから解説しときますと、雑誌に連載されてる漫画って単行本にまとめられる際、多かれ少なかれ修正・変更がなされるものなんです。(まぁ雑誌連載時とまーったくそのままという作品も多いですが。笑。)
普通の漫画なら修正箇所なんて一箇所や二箇所程度なんでしょうけど、『新暗行御史』の場合その比ではなくて、しかもその修正箇所が別に「ここ、構図的に変じゃない?」とか「ここ、明らかに手抜き!」とかそういうわけじゃないんですよね。
作品に掛ける作者のこだわりなのでしょうか、まったく頭が下がる思いです。
では早速、、、

《Classic.20 根深き樹part2》
21p.単行本では「ご苦労だったな、文秀よ。」のあとに「この解慕漱はうれしいぞ。」という台詞が加えられています。GXにはありません。
38p.上のコマのキャラの髪の毛の色が違います。単行本では黒髪、GXでは白(銀)髪です。
39~40,42p.単行本では英實がニット帽を被っていない。また40pでは部屋の背景がこまごまと描き込まれています。
45p.右のコマで、文秀の担いでいるバッグの色が単行本とGXでは違っています。正確には色が違うというより影になっているというべきでしょうか。同じコマ、単行本では門の奥にまで街並みが描き込まれています。
左隅のコマ、単行本では青空ですが、GXでは文秀の足元が描かれています。
《Classic.20 根深き樹part3》
59p.単行本では台詞が二ヶ国語になっていますが、GXでは現地の言葉は書かれていません。
61p.文秀の台詞、GX「くるたびに不思議なものが増えてやがる。」→単行本「何度見ても慣れないものだな。」
《Classic.20 根深き樹part4》
105p.下のコマ、シャボン玉の数がGXより単行本の方が一個多い。
109p.暗殺者の台詞、GX「愚か者めが・・・・・」→単行本「バカにしおって!」
123p.解慕漱の台詞、GX「とても悩んだ」→単行本「とても悩んだよ」
135p.単行本では右上のコマから「スパッ」という擬音がなくなり、さらにルウの脱ぎ捨てたズボンの色も白になっている。またこのページではその他の擬音も差し替えられています。
142p.右上から二つ目のコマ、文秀の背後が描き込まれています。
144p.このページでは英實のトーンのつけ方がGXと単行本では異なっています。
146p.単行本では解慕漱の背後、水面に映る光が表現されています。
150p.修正箇所ではありませんが、このページでは解慕漱が片耳にピアスをしていますが、他のページではピアスがあったりなかったりです。笑。
152p.GXにはホタル(?)が3匹いますが、単行本ではそれが消されています。
153p.右のコマ、単行本では背景がきちんと描かれています。
《Classic.20 根深き樹part5》
特になし。
《Classic.20 根深き樹part6》
193p.下のコマ、単行本では「スーッ」という擬音が描き加えられている。
こんなところです。
第十一巻に比べると変更箇所は少なかったですね。
けれどGX連載時には空白だった背景が単行本ではしっかり描き込まれていたりして、相変わらずの作者のこだわりが感じられました。
中でも英實のニット帽が消されていたのには驚かされました。
何か重要な伏線になるのでしょうか?
他に気づいた方はいらっしゃいますか?

単行本チェックは第十三巻が発売されたときも是非やりたいと思っています。
かなり労する作業ではあるのですが、はっきりいって単行本一冊間違い探しをやるようなものです、でもそれもGX本誌を購読しているものの特権ですし、また義務かなとも思っています。
第十三巻発売が今から楽しみです♪
コメント (7)
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