この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

情は人のためならず、といいますが。

2005-11-02 00:02:15 | 雑事
“情は人のためならず”という諺があります。
しばしば「情をかけるのは人を甘やかしてしまうことにもなるので、安易にそうすべきではない」といった意味に解釈されますよね。
無論それは誤りで、正しくは「情を人にかけることは、巡り巡って最終的に自分によい結果をもたらすかもしれない、つまり、情をかけるのは自分自身のためである」という意味です。
ま、わかりやすくいうと、自らのために他人には親切にしなさいってことですよね。
でも、よくよく考えてみるとこれって、、、かなり利己主義な考え方といえるのではないでしょうか?
だって自身の利益になるからという理由で他人に親切にせよというのであれば、逆にいえば自身の利益になることが絶対にありえない相手に対しては親切にしなくても良い、ということになるのではないでしょうか?
例えば、寝たきりの老人や、遠く旅先で出会った人に対して親切にして、何の見返りを期待できるっていうんでしょう。
出来ませんよね、はっきりいって。
だから“情は人のためならず”という諺、単純に「自身の利益のために他人には親切にすべきである」という解釈では成り立たないと思うんですよ。
そこでもう一歩踏み込んで、「(見返りを期待するのではなく)自己満足のために他人には親切にしよう」という解釈ではどうでしょう。
『自己満足』という言葉に語弊があれば、『ボランティア精神』といいかえてもいいんですけどね。
それなら寝たきりの老人に対して親切にした場合でも“情は人のためならず”が成り立つと思うのです。
というわけでこれから自分は他の誰のためでもなく、自己を満足させるために他人に親切をしたいと思います。
ま、それも出来る範囲で、ですけどね。笑。
コメント (9)
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