この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

スガシカオ ALL SINGLES BEST。

2007-01-24 23:26:07 | 音楽
 スガシカオ、待望のベスト盤。
 待望の、といってもこれまでに発売されたアルバムはすべて持っているので、いまさらベスト盤を聴いたところでこれといって感慨もない。
 訂正、どちらかというと不満を覚える。
 まず自分が一番好きな『グッドバイ』という曲が収録されていないのだ。
 『グッドバイ』はシングルカットされていないので、シングルズベストと銘打っている以上未収録なのも致し方ないのだけれど。
 また、個人的にスガシカオはノーマルとアブノーマルの境界線を軽いステップで飛び越える、そのフットワークのよさが魅力の一つだと思っているのだが、このアルバムに収録されている曲はノーマルなものばかりで、アブノーマルなのはせいぜいがところ『あまい果実』ぐらいか、聴いていて何だか物足りない。
 といってもアブノーマルな曲のほとんどは、『性的敗北』や『いいなり』、『はじめての気持ち』など、やはりシングルカットされていないのだが。
 結局このベスト盤の最大の売りはスガシカオ本人によるライナーノーツだろう。
 スガシカオファンならばこれを読むだけでも買う価値はあると思う。
 収録曲を作った頃のエピソードや、作詞に関する自身のスタンスなどが書かれていて、読んでいて単純に面白いし、やっぱスガシカオって天才だな、という思いを強くした。
 ライナーノーツから抜粋。
『アシンメトリー』
「半分に割った赤いリンゴの、イビツな方をぼくがもらうよ」、この歌詞の一節は、ふとした男性の優しさを上手く表現できたと自信満々だったのですが・・・片方のリンゴがいびつなら、もう片方もいびつなのでは??という投げかけに、ぼくの自信は崩れ落ちました。(以下略)
 そのツッコミ、ナイス♪♪
 がっくり凹んだスガシカオが目に浮かび、思わずニヤけてしまった。
 あと一つだけ注文をつけさせてもらうと、所詮ベスト盤なんて美味しい商売なんだから、ライナーノーツとスペシャル・ライブ招待券以外にも何か一つオマケをつけて欲しかった。
 そりゃ東京や大阪に住んでいる人ならスペシャル・ライブの応募券は垂涎ものだろうけど、九州の人間にはほとんど価値ないしね。
コメント (2)
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