この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ウォンテッド。

2008-09-13 21:47:13 | 新作映画
 アンジェリーナ・ジョリー主演(だって宣伝でそう言ってるんだもん。笑。)、ティムール・ベクマンベトフ監督、『ウォンテッド』、9/13、Tジョイ久留米にて鑑賞。2008年40本目。

 自分は血統主義ってヤツが嫌いです。血統主義というと国籍取得の一概念と誤解する人がいるかもしれないので、血統第一主義というべきかな。
 ともかく、「かえるの子はかえる」っていう考え方が嫌い。
 親が偉大であるんだから子も偉大である、もしくは逆に親がろくな奴じゃないんだから子もろくな奴じゃない、そういう決めつけってくだらない、って思ってます。
 偉大な政治家の息子が偉大な政治家かっていうと必ずしもそうではないってことは我々は経験上嫌っていうほど知ってますし、同様に偉大な魔法使いの子供が生まれたときから偉大な魔法使いかっていうとやはりそうとは限らないはずです。
 しかしながら映画『ウォンテッド』の主人公ウェスリーが暗殺者として期待される唯一の理由は彼の父親が優秀な暗殺者であったから、それだけです。彼のこれまでの環境や経験は一切考慮されません。

 また主人公が属する暗殺者組織「フラタニティ」の基本理念は「千人を救うために一人を殺す」というものです。冗談じゃないよ!!これってまんまテロリストの思想じゃん。とても受け入れられるものではありません。

 つまり映画『ウォンテッド』は自分には到底受け入れ難い二つの思想によって成り立っている作品である、といえます。
 であれば拒絶して当然の作品のはずなのですが、、、困ったことにめっちゃ面白いんだよねぇ、『ウォンテッド』。笑。

 この映画の面白い理由はそのハチャメチャなガンアクションにあるといっても過言ではないでしょう。
 思えば今年はハチャメチャガンアクション映画の当たり年のような気がします。『シューテム・アップ』や『ヒットマン』や、、、二作しか思い浮かばんけど。笑。
 ともかく『ウォンテッド』のハチャメチャさたるや極め付きなんですよ。
 銃弾を銃弾で撃ち落とすなんざ序の口、飛んでいるハエの羽だけ撃つ、果ては発射した銃弾の弾道をねじ曲げさえします。どうやって?(A.気合いで曲げる
 もうあまりのハチャメチャさ加減に観ている間、ニヤけて仕方がなかったです。

 個人的には非常に楽しめた一本でしたが、どうなんでしょう、まともな映画ファンの方に勧められるかどうかは自信がないです。面白いとは思うんだけど。

 というわけで、お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)といったところです。
コメント (10)
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