この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

WALL・E/ウォーリー。

2008-12-06 23:59:06 | 新作映画
 アンドリュー・スタントン監督、『WALL・E/ウォーリー』、12/6、Tジョイ久留米にて鑑賞。2008年55本目。

 この映画に関してはいうことがありません。
 いうことがないというのはもちろんつまらない、ってことじゃなくて、ケチのつけようがないという意味です。
 明日劇場に映画を観に行くつもりだけれど、何を観るか迷っている、もしくは決めきれないという人がいたら本作を強くお薦めします。非常によく出来た娯楽作品であり、同時にテーマ性、メッセージ性を併せ持つ社会派作品でもあります。
 映画『WALL・E/ウォーリー』はまさに万人にお薦め出来る一作だと思います。

 が、一つだけ忠告しておくと、ある昆虫、、、えっと、カサカサとか、テカテカとか、ブーンといった擬音からイメージされる、その名を書くのも憚れる昆虫が苦手という人は観ない方が賢明かもしれません。あれは確実にコオロギじゃないよなぁ・・・。

 一つだけ、といいながらあともう一つ。笑。
 アニメ映画の吹き替え版には字幕版にはない弊害が存在します。
 一例を挙げるとタレント声優の起用ですね。
 そのことで評価を下げた作品もありますし、オリジナルの声優がいたにも関わらず映画化に際しタレント声優に変更したことでイメージそのものを損ねたとして昔からのファンからブーイングを受けた作品もありました。
 ただ、ピクサー作品に関しては、およそそういったタレント声優の起用による弊害とはこれまで無縁だった、そういってもよいと思います。
 過去のピクサー作品でも多くのタレント声優が起用されていますが、例を挙げると『モンスターズ・インク』の石塚英彦と田中裕二、『ファインディング・ニモ』の木梨憲武と室井滋etc、ほとんどの作品においてタレントを声優に選んだというより、もっともキャラクターのイメージに近い人を選んだら、たまたま芸能人だった、と思えるほどイメージがぴったりの人選ばかりではないでしょうか。
 なので、自分はピクサー作品の吹き替え版にはある程度信用を置いていたのですが、、、今回は若干違和感があるかなぁ。
 元々ウォーリーにしろ、イヴにしろ、ぺらぺら言葉をしゃべるキャラじゃないんですよね。必要最低限なことを機械音で発する、それがウォーリーらしさ、イヴらしさを演出していたと思います。
 しかし吹き替え版においては日本人声優がはっきりと日本語をしゃべるので、そのことでキャラクターのロボットらしさが損なわれているような気がしました。
 もしこれから本作を観に行くつもりの方で、吹き替え版と字幕版を選べるのであれば(Tジョイ久留米では吹き替え版のみの上映でした)、字幕版でご覧になっては如何でしょうか。

 お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
 
 次回鑑賞は『バンク・ジョブ』(シネテリエ天神では12/13公開)の予定です。
コメント (5)
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