この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ご機嫌なアクションは堪能できる『ビーキーパー』。

2025-01-10 20:47:18 | 新作映画
 ジェイソン・スティサム主演、デビッド・エアー監督、 『ビーキーパー』、1/3、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞(ACチケットにて鑑賞料金1000円)。2025年2本目。

 突然ですが、その年の初めにどんな映画を二番目に観るかって重要だと思いませんか?
 ってことはないですよね、そんなことを言ったら、三番目も四番目も何を観るか考えなくちゃいけなくなりますからね。笑。

 自分は最近のアクション映画では『イコライザー2』が好きです。
 1でもなく、3でもなく、好きなのは2。
 かつての仲間たちに死刑宣告をするシーンは何度見てもゾクッとします。

 でも世間的な評判は必ずしも良くはありません。
 理由は前作に比べてスケールダウンしているからなのだとか。
 確かに前作の敵はロシアンマフィアで、今作はかつての仲間なので、敵の規模だけでいえば、圧倒的に前作の方が大きいです。
 でも、続編が前作よりスケールアップしないといけないのだとしたら、すぐに強さのインフレが起きてしまいますよね。
 そんなものが起きてはリアリティもへったくれも無くなります。
 1の敵がロシアンマフィアで、2の敵はかつての仲間という路線転換をしたのは正解だったと自分は思っています。

 『ビーキーパー』を観て思ったのは、『イコライザー2』を前作よりスケールダウンしているからダメだと言った人は、この映画をどう見るんだろうかってことです。
 何しろパート1にして(パート2が作られるかどうか、定かではないですが)、敵の黒幕が合衆国大統領ですからね。
 これ以上スケールアップしようがない。笑。

 あと思ったのは、本作は監督をしたデビッド・エアーよりもむしろ脚本を担当したカート・ウィマーの色が強く出ている映画ってことです。
 自分はカート・ウィマーが監督をした『リベリオン』がめちゃめちゃ好きなのですが、彼が監督した作品、脚本を書いた作品がすべて好きかっていうとそんなことは全然ないです。
 一言で言うと、彼の作品ってテキトーで、トンチキなことが多いんですよ。
 本作においてもそれは言えて、タイトルにもなっている「ビーキーパー」という組織が具体的に何をやっているのか、構成人数はどれぐらいなのか、指揮系統はどうなっているのかといったことは本作を見ても一切わかりません。
 正義を執行する機関のようなのですが、その割には主人公の後継者が頭のイカれた女だったりしますからね。
 あの女がそれまでどんな活動をしていたのか、、、たぶんカート・ウィマーはそこまで考えていないんじゃないかな。笑。

 そんなわけで、脚本は極めてテキトーなのですが、その分アクションは超のつくほどご機嫌な出来で、観ている間は脚本のテキトーさが気になりませんでした。
 ご機嫌なアクションが楽しめればそれでいい、という方には必見の映画だと思います。
 そうでない人はいろいろツッコミながら観るのも楽しいかもしれません。
 まぁ、責任は持てないですけどね。笑。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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