この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

最近借りたDVDについて。

2014-09-03 22:04:28 | 旧作映画
 拙ブログにときどきコメントをしてくれるみかさんと約束した『オーロラの彼方に』のDVDをツタヤで借りました。
 基本的に自分は約束を平気で守らない奴が嫌いなので、逆に自分が誰かと何かを約束したら、出来るだけ守るようにしているのです。
 忘れることもよくあるけどな!(ダメじゃん!)


 まぁDVDを一枚だけ借りるっていうのも勿体ないので他にも三枚借りました。
 その三枚とは『ノロイ』『21ジャンプストリート』『モンスター・イン・パリ』です。

 自分で言うのもなんですが、SFサスペンスにJホラー、ノー天気なバディ物のコメディ、フランス産のCGアニメと恐ろしくバラエティに富んでいるなぁ。笑。

 簡単に感想を書きます。


 まずは『オーロラの彼方に』。三十年ぶりのオーロラによって時空を超えて繋がった父と息子が連続殺人犯を追うというSFサスペンスです。
 とてもよく出来たエンターティメント作で、鑑賞後「もっと早く見ればよかった!」と思えました。
 ただ、脚本に疵がないわけではなくて、息子は腕利きの刑事という設定なのですが、些細な証拠で別人を犯人だと決めつけるし、不用意に真犯人に接触するし(そのため真犯人に自宅を襲われ、家族を危険な目に合わせてしまう)、そこはちょっと気になったかな。


 次は白石晃士監督の『ノロイ』。
 明らかに低予算ホラーなのですが、作り込がハンパじゃなくて、そこは気に入りました。
 ただ、根本的に怖くないんですよね。これはこの作品だけでなく、Jホラー全般に言えることなのですが、呪いがどのように発動するか、よくわからないので怖くなりようがないんです。
 近づくものを全員、子どもであろうが、大人であろうが、善人だろうが、奇人だろうが、ただひたすら呪い殺すというのであれば、何じゃそりゃ、としか思えない。
 言ってみれば、空気感染で広がる、治療法も特効薬もない、致死率が100%の病原体があったら、それって恐怖の対象にはなりえないじゃないですか。言ってる意味、わかりますかね?


 チャニング・テイタム&ジョナ・ヒル主演の『21ジャンプストリート』はネットでの評判がやたら高いので期待したのですが、そこまで面白いとは思わなかったかな。
 まぁこれは自分とアメリカのコメディとの相性が悪いせいかもしれません。
 でもやっぱり人が死んでるのに(しかも自分たちのせいで!)手柄を立ててご満悦する主人公たちはちょっとね…。


 日本では大阪の映画祭で一度上映されただけの、ほぼ未公開作品と言っていい『モンスター・イン・パリ』はすごくよかったです。
 ベースは一般的によく知られた『オペラ座の怪人』なのですが、上手く換骨奪胎しているように思いました。
 キャラクターの一人一人にきちんと性格付けが為され、どのキャラクターにも見せ場が用意してあるんですよね。
 二十世紀初頭の(大洪水によって水没している!)パリが舞台なのですが、そのパリが非常に上品な絵柄で表現されていました。
 個人的に気に入ったのがモンスターであるフランクールの造形で、彼は薬によって巨大化したノミなんですが、普通はそういったキャラクターだとかなり可愛くデフォルメされているか、もしくは擬人化されてるものじゃないですか。
 しかしフランクールはあくまで巨大なノミなんです。可愛くないし、むしろめちゃめちゃ怖い。笑。
 でもディズニーではあり得ない、その演出が自分は逆によいと思いました。
 お薦めなんですが、ツタヤでしかレンタルされてないんですよね。近くにツタヤがない方はご愁傷様です。


 そんなところかな。
 また時間が出来ればDVDを借りるつもりです。
 お薦めの映画があれば(出来れば旧作で!)教えてください。
コメント (8)
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