この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

人は人と分かり合えないのか?『猿の惑星:新世紀(ライジング) 』。

2014-09-19 23:12:25 | 新作映画
 マット・リーヴス監督、アンディ・サーキス主演(?)、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』、9/19、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞。2014年35本目。


 優れたSFは現代を強烈に風刺するものだ、と自分は考えます。
 『猿の惑星:新世紀(ライジング)』を観て、いろいろ考えさせられましたよ。

 大阪人を毛嫌いする人がいたとしましょう。
 彼は大阪人の短所を、例えば、がめつい、言葉がきつい、マナーが悪い、などなどいくつも論い、続けてこう言ったとしたら?
 まぁでも自分には大阪人の知り合いはいないし、大阪に行ったこともないけどな、と。
 ふざけんな、って思いません?
 もしくは馬鹿じゃないのか、コイツって。
 
 人間は様々な感情を有しています。
 その中には負のものも多くあります。
 憎む、蔑む、嫌う、妬む、恨む、etc。
 そういった感情と無縁でいられたらって思いますけど、実際人生って楽しいことばかりじゃないですからね、負の感情を抱くこともままあります。

 でも、見たことも会ったこともない相手に対して負の感情を抱くのはどーよ?って思いますね。
 そうすることで何の得があるのか?って聞きたくなります。

 しかし、そういったことって現実にはよくあることです。
 上述の大阪人の例をさらにスケールアップすればそのまま嫌韓論ですよ。
 実際に会った韓国人に不愉快な目に合わされた、だから韓国人が嫌いだ、というならわかります。
 それは自然な感情ですよね。 
 でも、ネットの情報に踊らされ、実際会ったこともない韓国人を毛嫌いする人の多いことといったら!

 一個人が大阪を嫌ったとしてもそれで何か問題が起こるとは思いません。
 でも嫌韓論は違います。

 今、日本は韓国と領土問題で揉めています。
 そのことで問題を武力によって解決すべきだ、と過激な主張をする輩もいます。
 馬鹿じゃないのか、って思いますけどね。
 領土問題は、その土地にどれほどの価値があったとしても、決して武力によって解決すべき事柄じゃない。
 軍隊を投入することで一時的に解決したとしても、戦争に突入したら元も子もないですよ。
 日本と韓国の間で戦争が起こったら、高い確率で韓国は日本の原子力施設に対してミサイルを撃ち込んでくるでしょう。
 ご丁寧なことにそれらの施設の多くは日本海側に射的の的の如く設置されてますからね。狙いやすいったらありゃしない。

 いやいや、日本と韓国の間で戦争が起こったとしても、韓国がミサイルを撃つことはありえない、って主張する人はその根拠を教えて欲しいですね。
 自分が韓国の大統領だったら間違いなく撃ち込みますね。例えそれで世界から非難の的になるとしても。
 だってそれが日韓戦争を終わらせる、もっとも簡単で手っ取り早い方法じゃないですか。
 原子力施設に攻撃などしないだろうと、そこで韓国人の人間性を信用するのは間違ってます。あまりにも虫が良すぎる。

 だから、大前提として韓国と戦争にならないようにしなくちゃいけないんですよ。
 人として、決して譲れないものもあるでしょう。ときにやむを得ず戦争に突入することもあるかもしれない。
 しかしその理由が領土問題などであってはいけない、そう思います。

 今ここに書いたことに腹を立てる人もいるでしょう。納得出来ない人もいるはず。
 しかしそういう人はまず『猿の惑星:新世紀(ライジング)』を観に行け、って言いたいですね。
 そして共存への道を放棄して、戦争に突入することの愚かしさを知れ、と言いたいです。

 たかが娯楽映画ですが、そういったことを考えることもときにあります。


 お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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