この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

最高の自主製作映画だと思った『電気海月のインシデント』。

2019-11-15 23:07:12 | 新作映画
 萱野孝幸監督、境啓汰主演、『電気海月のインシデント』、11/14、ユナイテッド・シネマ福岡ももちにて鑑賞。2019年52本目。


 自分は自主映画、もしくは自主製作映画の明確な定義を知りません。
 自分たちで製作費を集めて作った映画はすべて自主製作映画になるのか?
 だとしたら監督がプロデューサーを兼任した映画はすべて自主製作映画になるのか?
 インディーズ映画=自主製作映画なのか?
 昨年ヒットした『カメラを止めるな!』は自主製作映画なのか?
 そこらへんのことはよくわかりません。
 ただ一つだけわかるのは、『電気海月のインシデント』が自主製作映画であるならば、『電気海月のインシデント』はこれまで見た自主製作映画の中での最高傑作だということです。

 正義のホワイトハッカーと悪のブラックハッカーの戦いを描いた映画です。
 これまでもハッカーが登場する映画はありましたが、この作品が一番リアルに感じられたかな。
 何でもかんでも神のように出来るわけではなく、出来ることは限られているのだけれど、その中で最善のことをする、そこがリアルでした。

 キャラクターも実に魅力的でした。
 主人公のハッカーはハッキングの能力は一級なのだけれど、アパートの借り方もわからない社会不適合者という設定がよかったです。
 また主人公をスカウトする女探偵のライチというキャラがとても魅力的でしたねぇ。普段はさばさばしているのだけれど、頭が切れて、芯は熱いものがある、今年見た映画の中で一番カッコいい女性キャラでした。
 ライチを演じた愛佳という女優さん、ネットで検索してもほとんど情報がヒットしなかったんですけど、魅力的で才能があると思うので、是非これからも映画やドラマで活躍して欲しいです。

 今年は『ジョーカー』という大ヒット作があり、『ジョーカー』を観た人の間でジョーカー談義が賑わっているようです。
 ただ自分は『ジョーカー』という映画には謎は提示されていても明確な答えは用意されていないように思うんですよね。
 だから何度観ても『ジョーカー』がどんな映画なのかがわからない。
 自分は個人的にそういう映画は好きじゃありません。

 一方『電気海月のインシデント』にも謎があります。
 自分は一度観ただけではラストの意味がよくわかりませんでした。
 でも自分が理解出来なかっただけで、答えはちゃんと用意されているように思います。

 『電気海月のインシデント』について誰かと語り合いたいです。


 お気に入り度★★★★、お薦め度★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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