この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

君は『maeda collection』を知っているか?

2021-12-26 20:54:15 | アート、美術館・博物館、ギャラリー
 『maeda collection』を知っているか?と尋ねておいてなんですが、知っている人は片手の指の数ぐらいしかいないと思います。
 何しろ『maeda collection』は今年開設されたばかりの、一人のサラリーマンコレクターのアートや絵のプライベートコレクションのHPに過ぎないのですから。
 
 今月、二度ほどギャラリーエウレカで開催された【アジサカコウジ 冬個展2021】に行きました。
 当然のことながら会場には多くの美術愛好家やクリエイターが来られていて、何人かの人と話をする話をする機会がありました。
 その中でデザイナー、カメラマン、人形作家に混じって、「コレクターです」と名乗られたのが前田氏でした。

 前田氏は一見するとどこにでもいるようなサラリーマンなのですが、一つだけ一般人と違うことがあって、それは収入のほとんどをアートの収集に充てていることです。
 言っちゃなんですが、尋常じゃないですよね。
 例えばこれが「ボーナスが出たので思い切って好きな作家の絵を買った!」というならまだわかります。
 そうじゃないんです。
 彼は生活をギリギリまで切り詰めて絵画やガラス工芸といったアートを買い続けているのです。
 正直まともじゃないと思います。
 前田氏は芸術という名の魔物に囚われているのでしょう。
 しかしそのコレクションは本当にすごい。
 目を瞠るものがあります。

 前述の通り前田氏はアートコレクターではありますが、同時にただの一サラリーマンに過ぎません。
 その前田氏が怖いものとして地震と異動を挙げていました。
 地震が怖いといっても別に地震が本能的に怖いと言っているのではなく、地震が起きて家に保管しているアート作品が棚から落ちたりして破損するのが怖いと言っていました。
 異動についても同じで、サラリーマンである前田氏は異動で三、四年ごとに各地を転々としているのだそうですが、異動が決まれば当然引っ越しをしなければいけません。
 引っ越しの際、アクシデントが起きてアート作品が壊れてしまうんじゃないかと想像するのがやはり怖いのだそうです。

 芸術という名の魔物に囚われた男のコレクション、是非一度ご覧になって下さい。
 『maeda collection』はこちらです。

 ps.『maeda collection』、なぜかグーグルなどの検索サイトにヒットしないそうなのですが、その理由がわかる方はいらっしゃいませんか?
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