森見登美彦著、『四畳半タイムマシンブルース』、読了。
森見登美彦と劇団ヨーロッパ企画の上田誠の相性の良さは今さら言うまでもないと思います。
アニメ『四畳半神話大系』が傑作たりえたのは監督の湯浅政明の手腕も大きいが、脚本の上田誠の功績も無視できない、、、というか、『四畳半神話大系』に関して言えば、スタッフはもちろんキャストも何から何まで完璧だったけれど。
その森見登美彦と上田誠が再び(四たび?五たび?)タッグを組みました。
森見の『四畳半神話大系』の登場人物が、上田の『サマータイムマシン・ブルース』のシナリオで大暴れをする、これで面白くないわけがない、と思っていた。
確かに、面白くないことはなかったけど、「面白くないことはない」以上の評価は残念ながら与えられないかな。」
だって、小津と樋口先輩と羽貫さんの三人組が過去にタイムトラベルをしたら、もっと想像もつかないようなハチャメチャな騒動を引き起こすに違いないのに、それほどでもなかったからなぁ。
それほど大した騒ぎが起きているわけでもないのに、言い換えれば、そんなに楽しいことが起きているわけでもないのに、「諸君も遊びに来たまえ」とタイムマシンだけ寄越して帰すのはおかしくない?
それに宇宙消滅が云々という御託は、すでに昨日と今日の小津が接近遭遇して何も起こらなかったのだから、(この作品においては)説得力を欠く、と言わざるを得ない。
まぁ一番この作品でどうかと思ったのは、(ネタバレになるけど)明石さんがなぜ「私」の五山送り火見物のお誘いにオーケーを出したか、ですね。
だってこの作品で「私」が明石さんにしていることといえば、ストーキングだけなので、すんなりオーケーを出す明石さんが信じられない、、、まぁ大元の『四畳半神話大系』まで読んでいれば、そうではないということは知っているんだけどね。
というわけで、本作は、単独では高い評価は出来ないけれど、関連作まで押さえていれば、それなりに楽しめる一作だと思います。
でも作者の森見登美彦にはもっとハチャメチャで奇想天外なお話を期待したいんだけど、それは高望みしすぎなのかなぁ?
森見登美彦と劇団ヨーロッパ企画の上田誠の相性の良さは今さら言うまでもないと思います。
アニメ『四畳半神話大系』が傑作たりえたのは監督の湯浅政明の手腕も大きいが、脚本の上田誠の功績も無視できない、、、というか、『四畳半神話大系』に関して言えば、スタッフはもちろんキャストも何から何まで完璧だったけれど。
その森見登美彦と上田誠が再び(四たび?五たび?)タッグを組みました。
森見の『四畳半神話大系』の登場人物が、上田の『サマータイムマシン・ブルース』のシナリオで大暴れをする、これで面白くないわけがない、と思っていた。
確かに、面白くないことはなかったけど、「面白くないことはない」以上の評価は残念ながら与えられないかな。」
だって、小津と樋口先輩と羽貫さんの三人組が過去にタイムトラベルをしたら、もっと想像もつかないようなハチャメチャな騒動を引き起こすに違いないのに、それほどでもなかったからなぁ。
それほど大した騒ぎが起きているわけでもないのに、言い換えれば、そんなに楽しいことが起きているわけでもないのに、「諸君も遊びに来たまえ」とタイムマシンだけ寄越して帰すのはおかしくない?
それに宇宙消滅が云々という御託は、すでに昨日と今日の小津が接近遭遇して何も起こらなかったのだから、(この作品においては)説得力を欠く、と言わざるを得ない。
まぁ一番この作品でどうかと思ったのは、(ネタバレになるけど)明石さんがなぜ「私」の五山送り火見物のお誘いにオーケーを出したか、ですね。
だってこの作品で「私」が明石さんにしていることといえば、ストーキングだけなので、すんなりオーケーを出す明石さんが信じられない、、、まぁ大元の『四畳半神話大系』まで読んでいれば、そうではないということは知っているんだけどね。
というわけで、本作は、単独では高い評価は出来ないけれど、関連作まで押さえていれば、それなりに楽しめる一作だと思います。
でも作者の森見登美彦にはもっとハチャメチャで奇想天外なお話を期待したいんだけど、それは高望みしすぎなのかなぁ?
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