この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

シンガポールに行ってきましたよ、その3。

2012-09-15 22:31:04 | 旅行
 続きです。

 この日の夕食はクラーク・キーというところで海鮮鍋を食べました。
 ホテルのバイキングは可もなく不可もなかったと書きましたが、それ以外ではシンガポールでの食事はだいたい美味しかったです。
 ただ、シンガポールの食事は香菜のパクチーを使っていることが多くて、それが苦手という人が多かったです。
 自分はこれまで口にしたことがなかったのですが、というか、正確には、食べたとしてもそれを意識したことがなかったのですが、そんなに食えないものですかね、パクチーって。自分は気にならなかったけど。

 夕食後、シンガポール動物園のナイト・サファリへ。
 が、日本語を話せるガイドのツアーが取れず、仕方なく英語を話すガイドのツアーに参加したんですが、英語で動物の生態について説明されても何が何やらさっぱりわからず。
 ただ、さっぱりわからないにしてもその澱みない説明には感心しましたけどね。
 メモ一つ見ることなく、およそ四十五分のツアーを最後まで乗り切っちゃうんだもんな。
 最近ではラジオニュースなんか聞いていても、原稿を読むだけなのにアナウンサーがとちりまくって聞いちゃいられないので、このガイドの爪の垢を飲ませたいです。

 ナイト・サファリを終え、ホテルに一旦戻ってから再びクラーク・キーへ。
 目的はクラーク・キーにあるリバース・バンジー・ジャンプ!!
 前々から一度、機会があればバンジー・ジャンプをやってみたかったんですよね(シンガポールにあるのはリバースの方ですけど)。
 やってみたかったのはいいんですけど、ツアー客で他にやってみたいという人がいなくて、結局一人でタクシーに乗っていくことに。
 う~ん、異国の地で、深夜一人でタクシーに乗って出かけるのもなかなかスリルがあります。
 シンガポールは全般的に物価か高いんですけど、唯一例外的に交通機関、特にタクシーは安いんです。
 クラーク・キーに行くのも四百円もしなかったですよ。
 拙い英語でタクシーの運転手に目的地を伝え、何とかクラーク・キーへたどり着きました。
 そして念願の(リバース)バンジー・ジャンプにトライ!!


   


 いや、めちゃくちゃ面白かったです。
 話によると地上から上空六十メートルまでの射出速度が時速200Kmらしくて、Gがハンパじゃない。しかも空中に放り出されてから、不規則にベンチが回転するもんだから、目が回る回る。
 料金が若干高めかな、でもやってみる価値は絶対にあります。

 リバース・バンジー・ジャンプにトライした後、クラーク・キーの街をうろつきました。
 これがまた面白い!!
 自分はクラーク・キーのことをリバース・バンジー・ジャンプが出来ることしか知らなかったんですけど、何やかや雑多にいろいろありましたよ。
 十二時をとっくに過ぎてるのに、人の波が絶えず、通りに面したライブハウスが何軒も軒を連ねていて、それを見ているだけでも飽きないんです。
 それに何よりフーターズがあった!!
 フーターズ、映画評論家の町山さんが記事の中で紹介していて、一度行ってみたいと思っていたので、これまた念願が叶いました。
 しかし、言葉の通じない異国の地では、例えフーターズであってもめっちゃ緊張しましたよ。
 言葉もそうですが、注文のシステムもわかんないですからね。
 最初、お腹はいっぱいだったので、飲み物だけ注文したんですが、そしたらウェイトレスのお姉さんが困ったような顔して何か言うんですよ。しかも注文した飲み物がいつまでたってもやってこない。
 それでよくよく聞いてみたところ、飲み物だけの注文は受けてないらしくて、飲み物と一緒に食べ物も注文しなくちゃいけなかったんですよね(でもメニューにはそんなことは書いてなかった、、、と思う)。
 やたら味の濃いチキン・ウイングを平らげた後、ウェイトレスに、思い切って「Take a picture,O.K?」って聞いたら、あっさり彼女は「O.K♪」と笑顔で答えてくれました。てっきりフーターズのような店は、店内撮影禁止なのかと思っていたのですが、別にそういうことにうるさくはなかったようです(特別に許可してくれただけかもしれませんが)。

 フーターズを後にした自分は、もう時間も一時に近く、さらに懐も寂しくなっていたので、ホテルに帰ることにしました。
 こんなにクラーク・キーが楽しい場所だと知らなかった自分はあまり余計な現金を持ってなかったのです(ホテルには置いていたんですが)。
 ちなみに行きと帰りではタクシーの料金が違って、帰りの方が二ドル安かったんですよね。その差額の二ドルを運転手にチップとして差し出そうとしたら、そんなにはいらないよ!と(英語で)受け取りを拒否されました。
 チップの受け取りを拒否するタクシーの運転手がいることにちょっと驚きました。

 次で最後です。読む人がいれば、ですけど。
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シンガポールに行ってきましたよ、その2。

2012-09-14 22:02:09 | 旅行
 少し間が空いてしまいましたが、続きです。


   


 今回の旅行で宿泊したリゾートホテル《マリーナ・ベイ・サンズ・シンガポール》。
 しばらく前にスマップが出演したソフトバンクのCMで屋上のプールが撮影場所として使われたのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
 通りがかりに撮影したんじゃないですよ?本当に泊まりましたよ?(誰も疑ってないっつーの)
 飛行機はベトナム経由のエコノミークラスだったのですが、その分ホテルはいいところにしてもらったみたいです(といってもそこまで宿泊料金は高くないみたいですけどね)。

 ホテルの部屋に着いたのが現地時間で既に十二時過ぎで、就寝したのは一時近かったのですが、同部屋のオッサンのいびきがすさまじくてろくに寝付けませんでした。
 しかもこのオッサン、超早起きで、六時に目を覚ますと、六時半には「おい、飯に行くぜ」と朝食に誘われました。こっちはもっと寝ときたいんじゃ!!!!

 朝食はお決まりのバイキングでした。
 ぶっちゃけ、味は可もなく不可もなくといったところ。仮にも一流ホテルなんだから、バイキングにしてももっと超絶的に美味しいものを期待してたんですけど、そこまではなかったです。

 九時半に地下一階のエレベーターホール前に集合、そこからバスに乗り込み、シンガポール観光に向かいました。
 まずはシンガポールといったらこれ!!マーライオンを観に行きました。
 マーライオンを観て特に思うことはなかったんですけど(何かのイベントに向けて清掃中らしく水は吐いてなかったです)、近くに蛇使いのオジサンがいて、それには驚きました。日本ではありえないですよね。


   


 もちろん自分はチキンではないので、オジサンのニシキヘビ(名前はジョセフィーヌ)を首に巻いて記念写真を撮りましたよ(ニシキヘビの首巻き料金が3シンガポールドル、およそ200円ぐらい)。
 いや、本当に巻いたんですよ?嘘じゃないですよ?(これは疑われるかもしれないな、、、疑われても証拠写真はアップできないけど。)

 マーライオン公園を後にして、シンガポールフライヤーへ。
 シンガポールフライヤーというのは現在世界最大の観覧車のことです。その高さ地上165メートル。

 まぁ確かに高いことは高いので眺めはいいのですが、ゴンドラは完全に密閉されてるし、風で揺れるということは全くないし、動きは超のつくほどゆっくりだしで、観覧車に乗っているというより、高層ビルの屋上から眺めてるって感じでしたね。今まで乗った観覧車の中で一番怖くなかったかも。


   


 あ、観覧車で思い出しましたが、前日、ホーチミン空港のハンバーガーショップで何人かで駄弁っているとき、観覧車のことが話題になって、自分が「観覧車といえば、軸のない観覧車がありましたよね?あれってどこでしたっけ?」といったら、その場にいた全員から、(軸のない観覧車なんて)そんなのあるわけないないだろ!と一笑に付され(否定され)ました。
 あるんだよ、軸のない観覧車は!!
 自分って昔から本当のことを言ってるのに嘘つき呼ばわりされることが多いんですよね、、、なぜだろ???
 まぁこの場合は、どこにあるかも覚えていない観覧車のことをネタにしたのがいけなかったのかもしれませんが。
 観覧車といえば、世界には回転中、一定の高さになるとゴンドラが右に左に移動する観覧車があるらしいですよ?
 さて、これは本当でしょうか、嘘でしょうか。ふふふ…。

 今日のところは遅くなったのでこれぐらいで…。
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シンガポールに行ってきましたよ、その1。

2012-09-11 22:08:27 | 旅行
 シンガポールに行ってきましたよ、いや、ほんとに(誰も疑ってない)。

 飛行機が福岡空港を出発するのが九月六日の午前十時で、集合が同空港の国際線ターミナル三階に八時だったんですよね。
 福岡空港に八時に着くためには七時にはJRの博多駅に着いてなきゃいけないわけで、博多駅に七時に着くためには六時ぐらいには家を出なきゃいけないわけで、家を六時に出るためには五時ぐらいに起きなきゃいけないわけで、、、ほんと前の日の夜は無事起きれるのだろーかと心配でならなかったのですが、何とか無事に起きることが出来ました。
 っていうか、正確にはあんまり眠れなかったんですけどね。

 今回の旅行の目的地はシンガポールだったのですが、利用する航空会社はなぜかベトナム航空でした。
 ベトナム航空、悪い印象は全くありませんが、まぁ最初に機内食が出る際、「フィッシュ、オア、○○?」の○○が聞き取れなくて、「ノット・フィッシュ、プリーズ」と答えたら、見事にフィッシュが出てきたのは、ムカつきましたけどね、ただ、ベトナム航空でシンガポールに行くのは止めといた方がいいです。
 ベトナム航空でシンガポールに行くってことは、必然的にベトナムのホーチミン経由でシンガポールに行くってことですからね。
 福岡空港からのシンガポール直通便は、おそらく五時間ぐらいで着くと思うんですけど、ホーチミン経由だと、福岡からホーチミンまでが五時間、ホーチミンで三時間、ホーチミンからシンガポールまでが二時間、だいたい倍の時間がかかりますからね。そりゃきついわけです。
 おかげで意味なくホーチミン(タンソンニャット)空港の国際線ターミナルについて詳しくなりましたけどね。もう二度と行くことはないと思うけど!

 途中出発が遅れたりしたので、シンガポールに着いたのが現地の時間で午後十時!!(日本時間だと午後の十一時)
 それから、その日の夕食を取るために(!)レストランに向かいました。
 そのレストランで口にした中華料理はおそらく、いや間違いなく、これまで自分が食べた中で最も贅を凝らした、最も美味な中華料理でした。
 が、しか~~~し!!
 すでに夜の八時にシンガポールに向かう飛行機の中で機内食を食してたんですよね(どうやらベトナム航空は国際便だとわずか二時間のフライトでも機内食を出すみたいです)。
 悲しいかな、貧乏人たる自分は、出された食事はすべて口に入れないと気が済まないのです。
 この貧乏人根性が憎い!!
 その日食べた中華料理は、自分の生涯において最も贅を凝らした、最も美味な中華料理であると同時に、最もお腹一杯の状態で食べた中華料理であることは疑いようがありません。
 

   
 北京ダックの、皮をむかれる前の状態のアヒルちゃん。まぁ何て残酷なの!!でも美味♪


   
 ちょっと日本ではお目にかかれないぐらいに獰猛な顔をしたお魚。顔がほんとに怖い!!でもやっぱり美味♪

 
 食事を終え、眠いやら、きついやら、お腹がいっぱいやら、もうフラフラな状態でその日泊まるホテルに向かいました…。
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海外旅行の疑問いくつか。

2012-09-05 20:55:04 | 旅行
 明日から二泊四日でシンガポールに行ってきます。
 海外旅行なんてまったくもって慣れてないので、準備をするのも大変!!っていうか、いくら準備しても何かを持って行き忘れているような気がしてなりません。

 まずわかんないのが、二泊四日だと着替えを二泊分持って行けばいいのか、それとも四日分持って行けばいいのか。
 う~~~ん、間を取って三日分持って行けばいいのだろうか?
 これが車の旅だと多めに持って行けばいっか、ってことになるのだけど、カバンに詰め込まないといけないから、余計な荷物は出来るだけ持って行きたくない。
 ま、三日分でいっか。
 パンツが足りなくなったらそのときはノーパンだ♪(すんなよ)

 それから、飛行機の客室内に液体を持ち込めないのはわかるんだけど、航空会社に預けるトランクの中にならペットボトルのお茶とか入れててもいいんだよね?
 日本茶大好きっ子(?)の自分は向こうで日本茶が飲みたくなる可能性が大なので、出来れば持って行こうかなって思ってるんだけど、、、問題ないよね?そんなことで捕まったら嫌だなぁ。

 あと、東南アジアでは(というか外国では)、生水は飲んじゃいけないってよく言われてて、それは自分も気をつけようと思ってるんだけど、うがいをするときはどうすればいいんだろう?うがいもやっぱりミネラルウォーターでした方がいいのかな?あと顔を洗うときとかは?

 ま、一番の疑問はシンガポールにはマーライオン以外に何があるの?ってことですけどね…。

 
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トラウマだったホラー映画を攻略!!

2012-09-04 22:08:45 | 旧作映画
 昨日の記事でホラー映画が苦手だった、と書きました。
 また、家でホラー映画を見ている最中、(怖くて)再生停止のボタンを押したくなるとも書きました。
 ということはつまり、かつて鑑賞中に見るのを止めたホラー映画があったってことです。
 かつての自分が、あまりの怖さに途中で見るのを止めたホラー映画、それは『チャイルド・プレイ』!!!
 シングルマザーの女性が一人息子のアンディの六歳の誕生日に贈ったオモチャ人形。一見すると可愛げな(?)、その人形には他の人形とは一つだけ違う点があった。その人形、チャッキーには殺人鬼の魂が宿っていたのだ…。

 え~~~、数年ぶりに(十何年ぶり?)に再鑑賞した『チャイルド・プレイ』はあんまり怖くなかったです。
 そりゃそうですね、半端ない残虐描写の『屋敷女』を見た後に、二十年以上前のホラー映画を見てもチープすぎて怖いわけがない。

 でも、自分はこの時代のホラー映画が好きですね。
 チープだからこそ、作り手の、面白いものを作ってやる!!という意気込みがダイレクトに伝わってきて、好感が持てます(作り手の想いがダイレクトに伝わるというのは必ずしも褒められたことではないですけどね)。

 ほんと『チャイルド・プレイ』はサービス旺盛で、最後、チャッキーがあんなことやこんなことになって、さすがにくたばっただろうと思いきや、それでもアンディを襲おうとする執念にはいっそ感心するぐらいでした。明らかにやり過ぎなんだけど。笑。

 まぁでももっと感心するのは、五体が細切れになったチャッキーが、その後、何事もなかったかのように(かどうかは知らないが)、復活して、シリーズ化されてるってことですね。
 しかもこのたび、めでたく新作が製作されるそうです。
 まぁ確かに子供を襲うオモチャ人形というのはホラーコンテンツとして優秀なのかもしれませんね、、、ってよくよく考えてみたら、今どきの子供ってあんな人形で遊ぶんですかね?笑。

 あと、今気づいたけど、生きている人形という本作のアイディアは確実にピクサーの『トイ・ストーリー』シリーズに影響を与えていますよね?だってどちらも少年の名前はアンディだし。単なる偶然ですかね?
 いつか、『トイ・ストーリー』の監督であるジョン・ラセターに会うことがあったら聞いてみたいです。
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最恐のホラー映画を見て思ったこと。

2012-09-03 22:20:03 | 旧作映画
 今となっては信じがたいことですが、小さい頃はホラー映画が大の苦手でした。
 どれぐらい苦手かというと、テレビでホラー映画の予告が流れただけで、その日一日テレビをつけられなかったぐらい。笑。
 う~~~ん、あの頃の純朴な自分はどこに行ってしまったのでしょうか、母さん。

 実は今でもホラー映画は苦手だったりします。
 劇場で観る分には平気なんですが(周りに人がいるからね)、自室で夜中一人で見るのが耐えられない。
 何に耐えられないかというと、再生停止のボタンを押したい衝動に。笑。

 ところで、ホラー映画はいつが怖いですか?つまり、鑑賞前と鑑賞中と鑑賞後の、いつが一番怖いかということですが。
 そんなの見ている最中が一番怖いに決まってるじゃないか、と仰るかもしれませんが、自分は鑑賞前が一番怖いです。
 想像を絶する恐怖を味合わされるんじゃないかって思ってしまうのです。
 なので、自分にとってホラー映画を鑑賞するという行為は自らの恐怖心を克服することに他ならないとも言えます。

 さて、ネットでも最恐に怖いと評判の『屋敷女』を見ました。
 妊婦が屋敷に侵入してきた“屋敷女”に襲われる、というお話です。
 見る前は本当に怖くて怖くて仕方がありませんでした。
 何とか多人数で見れないものかといろいろ画策したりもしました。
 結局夜中に一人で見たんですけどね。
 耐え切れないほどの恐怖を味合わされたのか?
 ぶっちゃけ、結構平気でした。
 自分で思っている以上に自分にはホラー映画に対して耐性がついてるみたいです。笑。
 見終わった後、残ったのは恐怖ではなく、別のものでした。

 『エスター』というホラー映画があります。
 「エスター」という名前の少女を養子に迎えた一家を襲う恐怖を描いたお話です。
 一家の側からの視点では間違いなくホラー映画なのですが、エスターの立場に立つと別の物語が見えてきます。
 エスターが望み、欲したのはありふれた幸せだったんですよね。
 それが自分には決して手に入らないと悟った時、彼女は精神の均衡を崩してしまった。
 そう考えると『エスター』はすごく悲しいお話なんですよね。

 『屋敷女』にも同じことが言えると思います。
 “屋敷女”のやったことは決して許されるようなことではない。
 しかし彼女が本当に欲したのはエスターと同じく、やはりありふれた幸せだったんですよね。
 彼女も生まれつきキチガイだったってわけありません。
 彼女が長い間望み、ようやく手に入れようとした幸せを奪われたから、彼女は精神に異常を来たしてしまった。
 そう考えると『屋敷女』もすごく悲しいお話なのだと言えるのではないでしょうか。

 と、世間ではひたすら残虐な描写ばかり取り沙汰される『屋敷女』を擁護するような発言をしましたが、赤ん坊を奪いたいのであれば、出産前じゃなくて出産後に屋敷に訪れればよかったんじゃねぇの?などという実も蓋もないことを鑑賞後思ったことを最後に付記しておきます。笑。
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『るろうに剣心』、この夏一番燃えた!!!

2012-09-02 23:02:09 | 新作映画
 佐藤健主演、大友啓史監督、『るろうに剣心』、9/1、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2012年35本目。


 えっと、原作は未読で、アニメも未鑑賞です。
 自分と同世代で、ここまで『るろ剣』(この略で合ってる?)に関わったことのない人間も珍しいんじゃないかなぁ、、、ってそうでもないか。
 深い理由はないんですけどね。
 強いて言えば、人気漫画だったから、かなぁ。
 同じ理由で『ワンピース』も『ナルト』も読んでないからね。笑。

 でも、映画は予告編を観て、これはタダモノじゃないな、と思いました(その割には前売り券は未購入だったんだけど)。
 で、実際鑑賞しての感想。
 この夏、『アベンジャーズ』やら『ダークナイト・ライジング』やらいろいろ観に行ったんですが、これが一番燃えた。
 この映画を観て燃えなきゃ男じゃないね!!(もちろん女性の方も楽しめます)

 原作尊重派の方の中には、原作終盤のキャラが登場しているのがおかしい、と指摘している人もいましたが、自分は原作にはまったくのノータッチなので、当然そこら辺のことは気になりませんでした。
 というか、映画が三部作ぐらいにシリーズ化され、そのとき終盤のキャラが出てこなくてお話の辻褄が合わなくなった、というならともかく、現段階では一作だけで終わる可能性も大なのですから、長大な原作の中で映画向きなキャラだけをチョイスするというのは、製作者サイドとしてはごく当然な選択ではないですかね。

 アクションがとにかくよかった。
 邦画のアクションを観て、これだけ満足したのって、『修羅雪姫』以来かなぁ(今となっては信じられないことかもしれないけど、昔、釈由美子主演でそういうアクション映画があったんですよ。梶芽衣子主演の方じゃなくて。)。
 アクション映画好きには必見の一本だと思います。

 テキトーに気づいたこと、思ったことをいくつか…。

 剣心って二十九歳っていう設定なんだね。
 映画を観て初めて知った。笑。
 
 逆刃刀なんていうわけのわからん刀を作らされる刀職人は可哀そう過ぎる。
 「不殺の誓い」を守るだけなら、普通の刀をなまくらにすればいいだけではなかろうか。
 あえて逆刃刀じゃないといけない理由って何じゃろか。

 剣心に滅多切りされる新婚の武士、途中までコイツ、もしかしたら不死身?と思いましたよ。
 あれだったら、死んだふりしてたら確実に生き残ってたよね。笑。

 最後、いらんことをツッコミましたが、本当に面白かったです。


 お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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『最強のふたり』、感動のレベルは…。

2012-09-01 21:42:10 | 新作映画
 監督エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ、出演フランソワ・クリュゼ、オマール・シー、『最強のふたり』、9/1、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2012年34本目。


 九月一日は映画サービスデーってことで映画を二本、観てきました。
 二本のうちの一本は『るろうに剣心』を観ることに早くから決めていたんですが、もう一本を何にするか、当日になっても決めきれなくて、すごく迷いました。
 周りで一番観てる人が多い『おおかみこどもと雨と雪』にするか、ネットでやたら絶賛されている『マダガスカル3』にするか、それともおそらくハズレではないだろうと思われる『最強のふたり』にするか。
 ちなみに『トータル・リコール』は上映スケジュール的に無理でした(夕方からしかやってない)。う~ん、『トータル・リコール』、シュワちゃんが主役じゃないとヒットしてないみたいだね。

 最終的に『最強のふたり』を観ることにしたのは、その日読んだ新聞に監督のインタビュー記事が載っていたから。
 それほど強い決め手ってわけでもありませんでした。

 結論から言うと『最強のふたり』、確かにハズレではありませんでした。
 でも、大当たりってわけでもなかったかな。
 ぶっちゃけ感動レベルは『奇跡体験!アンビリバボー』の感動エピソードぐらい。あれの人物描写を少し丁寧にした感じですかね。

 もちろん悪かったってわけでは全然ないんですけどね。
 観に行きたいって人がいたら止めたりはしないし。
 ただ、これが『ショーシャンクの空に』と同じぐらい感動した、って言われたら、抵抗を覚えるかなぁ。あくまで個人的にね。ミクシィのレビューに『ショーシャンク~』を引き合いに出してる人が何人かいたから。

 以下、自分が気になったところを挙げます(ほんと大したことじゃないです。ほとんどの人は気にならないと思う。)。

 本作は重度の身体障害者で、首から下の自由が効かない大金持ちフィリップと彼の介護をすることになった無教養な黒人ドリスとの、心の交流を描いたお話です。
 フィリップには養女が一人いるんですけど、彼女の扱いが雑だったような気がしたなぁ。
 フィリップの誕生パーティの最中、ドリスが泣いている彼女を見つけて理由を尋ねると、彼女は「ボーイフレンドにアバズレと言われた」って答えるんですよ。
 確かに十五、六歳の少女に「アバズレ」はひどいですけど、ガールフレンドに「アバズレ」という以上は彼の方にも何か理由があったんでしょう。ただの口喧嘩にそこまで酷いことは言わないだろうし。
 しかしそこら辺の事情は考慮することなく、ドリスはボーイフレンドに一発喰らわせて片を付けるんです。え?それで終わりなの?って思っちゃいましたよ。

 あとは、ドリスの弟の扱いも乱暴だったなぁ。
 ドリスの弟は麻薬絡み(?)のことでトラブってるんですけど、いつの間にかそれも解決してる(みたいな)んですよね。
 ほんと、それもいつの間に?って感じでした。

 最後にもう一つだけ。
 フィリップにとってドリスは、いつしか単なる介護人というだけでなく、かけがえのない友人になります。
 で、フィリップはドリスに言うんですよ。
 この仕事は君がいつまでも続ける仕事ではない、というようなことを。
 この台詞も、よくわからなかったなぁ。
 家庭の事情か何かでドリスがフィリップの介護を続けられなくなった、というならともかく、これという理由もなくドリスが介護の仕事を辞めなければいけない、ってことはないと思うんだけど。介護だって立派な職業だと思うし。
 物語に無理やり蹴りをつけるために、フィリップがそう言ったようにしか思えなかったなぁ。

 えっと、これは気になったというか、感心したところ。
 この映画は実話を元にしています。
 だから、実話でも映画同様ドリスは黒人なんだと思っていたら、そうじゃないみたいですね。
 別に映画は実話通りに作らなきゃいけないというわけではないので、ここら辺は作り手が上手いな、思いました。
 まぁオリジナルと人種を変えるというのは、何もこの作品の特許というわけではないですけどね。


 お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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