呑兵衛たちの月９ その７４

　今朝早く起きたからといって、職場に早めに行ったわけでもない。結局、いつもと同じ行動パターンとなる。
　一日中どんよりとした曇り空、夕方近くには雨も降ったようだ。

　ということで、ありったけの小銭かき集め、今日もこんなに呑んじゃった。呑兵衛たちの月９、類氏は今日も旨そうに呑んでいる。類氏を1年以上観ていると、前に観たお店が出てくる。

　今日は練馬、類氏、西武池袋線を下車後、街中散策。ビジネス的には都会では成り立つのだろう、ペットウサギの専門店に入店。いろんな種類のウサギがいる。初めて知ったのだが、ウサギは、キャベツ、ニンジンは駄目とのこと。牧草がベスト。今まで、間違っていた。呑兵衛の番組ではあるが、たまに教養が身につく。
　そして、暗がりになりお店へ。「田舎料理　相馬娘」。名前の通り、ここのママさんが相馬の出身、なぜか親しみを感じる。
　とりあえず生ビール、そして、御常連と乾杯。お通しは、大根おろしとしらす、これ、定番。類氏、マイ箸でいただく。いつも思うのだが、マイ箸、いつもどこに忍ばせているのか。そのままポケットに入れているのか、それともスタッフ頼りか。いずれにしても、マイ箸はエコである。
　カウンターには大皿。煮物や炒め物が並ぶ。類氏、まずはひじきの炒め物、健康食である。飯がほしくなる。それから魚へ。鯵の南蛮漬けは、小鯵ではなく大きめのものを切り身にしてある。そして、氷下魚（こまえ）の干物、これは当然日本酒、二本松の酒・奥の松、これの金紋というのがあるそうだ。魚は流し込まれた。そして、食のバランス良く、なすのから味噌炒め、これは、一ノ蔵無鑑査で流し込む。類氏、満足のようだ。自分がどこにいるのか分からないほど、呂律もおぼつかない。

　いわきから相馬まで、鉄道だと常磐線、車だと国道六号で結ばれている。ところが、今は、遠回りをしなければならない。すべて、原発事故の影響だ。何もなければ、これから、冬の味覚、いわきの鮟鱇、相馬のカニで鍋三昧といきたいところであるが、今年はどうなることやら。恐らく、食したとしても、常磐沖で採れたものではない可能性が高い。残念であるがしょうがない。新鮮な地のものを食せるのはいつのことか。これも精神的な苦痛なのだろうか。

明け方

　今朝、早く目が覚めてしまった。ついこの前まで、同じ時間、世の中は明るかったのだが、まだ暗かった。

　確実に、秋は深まってきている。
　
　外では、鶏が鳴いている。