けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

皆のフォロー

2009-11-14 08:26:54 | football
今回のグティの問題は、監督の扱いがどうこうもありますけど、そもそもグティが簡単にキレなければ良かった話でもあるわけです。グティから問題行動を起こして、ごたごたのきっかけ、つけ込まれるきっかけを与えているわけですから。ご存知の通りそんな問題行動は初めてではないものの、「ま、グティのやることだし」では済まなくなってきているような気もします。いい歳なんだし。
それでもグティに対しては、各方向からフォローが入る。これだけ厄介そうな人間でも仲間に見捨てられず、後輩にも慕われ…これは、ある意味グティの人徳、なのか。


後輩からのフォロー
カナル・プルス・リーガのBanda Anchaという番組に出演したグラネロの、グティに対するフォロー、その他クラブのことについて。公式にも出てますが、Europa Pressで読み始めてしまったので、そちらの記事で。


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グラネロ:グティには素晴らしいクオリティがある。僕たちの第2カピタンであり、僕たちには彼が必要だ。

レアル・マドリーの若手、エステバン・グラネロは、ホセ・マリア・グティエレス・“グティ”の現在の状況についての彼の立ち位置を示している。グティは4試合続けて召集されていないが、グラネロはグティには「素晴らしいクオリティ」があり、彼が試合のピッチに戻ることが必要であると指摘している。

「グティ問題なんて存在しない。最初から彼はチームにとって重要な選手で、素晴らしいクオリティを持っている。負傷の後は、召集に入るのが彼には大変なことになっているけれど、すぐに彼はチームに戻ると確信している。」
「グティはセグンド・カピタンで、僕たちには彼が必要だ。僕は多くのことを彼から学んでいる。誇張されていると思われる多くのデマが書かれている。」 グラネロにとって重要なのは「皆がひとつになること」だと、カナル・プルス・リーガの番組で示している。

一方でグラネロは、火曜日のコパ・デル・レイからの敗退についても言及した。「僕たちはページをめくらなければならない。あれが重大な失敗であったのは明らかだ。でも、僕たちはしっかりと安定していかなければならない。とても重要な試合が控えているのだから。」
「このチームには、どこに対しても勝つことができる。僕たちはバルセロナに対して重要な役割を果たすことだろうし、それが僕たちが順位表のさらに上に行くのに役立つはずだ。」 そう述べたレアル・マドリーの「24」は、マヌエル・ペジェグリーニが監督するチームの可能性を確信している。
「僕たちには強いチームがあり、信頼がある。そして僕たちは既にそれを示してきた。僕たちは、自分たちが良いサッカーができることを知っている。ただ継続性が欠けているだけだ。僕たちフットボール選手は、まず最初に、僕たちのファンが楽しんでくれることを願っている。」 そうコメントしたグラネロは、またクリスチアーノ・ロナウドについても語った。

「彼はチームに与えられたボーナスだよ。素晴らしい選手だから。でも、今はリハビリをしている。彼が戻ってきたときに、僕たちにとって最高のレベルを与えてくれるためにね。」 ピラータはさらに、チーム名との他の選手たちへの賞賛も惜しまなかった。「ラスは、その運動量で他の選手を楽にしてくれるんだ」。

しかし、間違いなく、彼らの素晴らしい鏡となるものは、カピタンのラウル・ゴンサレス意外にはいない。「ラウルはお手本だ。将来、彼に少しでも似ることができればと願うよ。」 しかし、ロッカールームでスペシャルな存在は誰かと聞かれると、グラネロは笑って、ルート・ファン・ニステルローイの話をする。「彼はスペクタクルな個性を持っているよ。素晴らしい仲間だね。」

最後に、ミステル、マヌエル・ペジェグリーニについてだ。「彼はとても要求をしてくる監督で、僕は彼が好きだ。彼は、僕が成長できるよう助けてくれるから。彼は常に僕をサポートしてくれるし、顔を合わせて話し、僕にもチームの誰にでも信頼を寄せる。僕たちは最後まで彼と共にある。」
しかし、エステバン・グラネロを特徴付けるものは何かと言えば、その謙虚さとマドリディスモだ。「僕は常に成長し続けることを考えている。」 そして、フル代表がいつの日か贈り物となることだろう。「スペイン代表とプレイするのは、とても難しいことだろう。でもそれは最優先の目標というわけではない。一番に来るのは、レアル・マドリーで良い仕事を継続していくことだ。」
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恩師?
グティ(ラウルも)をレアル・マドリーのトップチームでデビューさせたのは、ホルヘ・バルダーノ監督でありました。現在マドリーのゼネラル・ディレクター(=ペレスの手先)であるバルダーノとグティがどういう関係なのかわかりませんが、傍目には問題児と理解者の良好な関係、と言っておきます。MARCAから、バルダーノのコメントを拾って。
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「数週間の間、混乱が存在した。しかし既にそれは過ぎ去ったことで、グティの意思は、このクラブのプロジェクトの中で活発な部分を担うことであり、我々に落ち着きを与えることにある。」
「グティはレアル・マドリーで15年間トップレベルを保ってきた。我々は皆人間であり、問題を起こしそれを仕事の場で示す権利があるはずだろう。」
「重要なことはそれを認識し、修正すること、そして一方はプロフェッショナルの責務を果たし、しかしその一方で、クラブもまた選手の中の1人を守ることだ。
(数日前のグティの問題になったインタビューについて)「彼がディスコに行くのが大好きだと言ったことはない。」
(コパ・デル・レイの結果を受けて、ペジェグリーニに最後通牒が…と言われていること)「まったくない。監督に対するクラブの信頼も破綻していないし、新たな仕事のガイドラインの押し付けも存在しない。」
「この種の敗退の後では、誰も気持ち良くいられることはできない。我々はチームに起こった事態をひどく残念に思い、この過ちを正そうと努力している。そして我々は前へ進んでいくことだろう。なぜなら、これは忍耐の行程になるだろうから。」
(後略)
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イケルの…フォロー?
イケルともなれば、さすがにフォローというより遠慮なくモノが言える感じです。12日付の記事、MARCAから、これも抜書き。
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僕にはグティについて意見を持つ権利があると思う。彼のことは10年間知っているからね。彼はまさにマドリディスタだ。多くのことを経験し、激しい性格を見せる。彼がすることを推し量りはしないけど、それはすべてマドリーにとって良いこととしてやっているんだ。時には、彼ももっと穏やかでいなければならないと思う。ロッカールームでの責任があるんだから。僕たちが負けると彼は苛立っている、でも彼にはすごく特別なものを感じる。僕には彼と議論する権利があるはずだ。彼のことを知っているんだから。マルセロやイグアイン、ベンゼマには、ピッチの中で僕と議論するなんて許さないだろう。でも僕とグティでは、そう、議論できるんだ。
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