けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

ある種のテスト

2009-11-25 21:30:57 | football
わだかまりのあるプレビア
今夜のチャンピオンズ・リーグ、マドリーvsチューリッヒのプレビアを、MARCAやAS、el mundoなどで見ていくと、どこも同じ様子。GKはイケル、DFにはセルヒオ・ラモスとアルビオルが復帰し、そのためアルベロアは左に回り、マルセロが1枚前、ラスとシャビ・アロンソ(本日28歳の生誕記念日)のドブレピボーテ、中盤には他にカカ……と来て、トップはイグアインとラウル。


各紙、特に注記されているのが「ラウルがスタメンになるだろう」ということです。アルコルコン戦以来、あるいはその前も、ひたすらスタメンから外されてきたラウルが、ベンゼマに代わって先発出場するだろう、と見られています。
久しぶりのラウルスタメンですが、さすがに喜べませんね。おそらく、週末のクラシコのためにベンゼマを温存したいがためであり、従ってクラシコではラウルはベンチスタートにさせられるんだろう、と予想できるからです。今から嫌な気分だ。
たとえば、グティには悪いけど、グティがはずされていたのは国王杯第1戦の出来の悪さ+監督への反抗、と理由がわかるけど、ラウルがここまでホされる理由は、なかなか論理的なものが見つけられないように思うのです。あるとすれば、国王杯敗退の責を負わされている可能性、世代交代の邪魔、フロレンティーノ・ペレスの優先リストにないから、というくらいでしょうか。出している成果、試合中の動きから言うなら、ベンゼマがラウルに優先する理由は見当たらない。
これまで何度も「ラウルはスタメンになりうる」と言ってはベンチに座らせ続けていたペジェグリーニのことなので、いくら報道がスタメンだと騒いでも、実際に先発が発表されるまでどうなるかわかりません。ただ、もし今夜ラウルがスタメンになるとしたら、それはラウル自身にとって大きな意味を持つテストになるのではないかと思います。
ラウルが先発して好結果を出せなかった国王杯では、GKやバックライン、ピボーテがベストの構成ではなかった。しかしチューリッヒ戦は、いくら相手が格下的存在だといっても、マドリーにとってはグループリーグ突破をかけて勝つことが絶対に必要。ミランvsマルセイユの展開によっては、最終戦、フエラのベロドロームに勝ち抜けをかけなければいけなくなります。従って上記の通り、最終ライン、中盤には、ペジェグリーニが最善と信じる選手を並べると予想されます。その、最善の構成の中で結果を出さなければ、ラウルには「今作っているチームにはフィットしない、セカンドチョイス」のラベルががっちり貼られてしまいかねない。正々堂々と外される理由を与える可能性がある。
一方で、もしラウルが結果を出せても、正当な評価がされるかというと諾とは言えないところが、公正なテストではない(ペレスのマドリーである以上)わけですが。


物事の背景にはいろいろあるのだろうとあれこれ推測はできますし、その後の展開を予想してもすっきりしたものは見えないようにも思う。それでも、ラウルが先発するかもと言われると、期待してしまう。中盤左にマルセロがいるのとか、いいですね。マルセロのクロスとラウルは、不思議と合うので。

ちなみに、ゴンサレス家では5人目の子が、まさに今日か明日かくらいの勢いで生まれる予定であるとのこと。今度こそ女の子である、とはAS情報