団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

株暴落を言い当てた評論家に聞きたい

2008-10-11 08:41:12 | Weblog
 株価が9000円台を割った。ウォール街でも1万ドルを大きく割っている。加えて円高である。
 かつての100円を切った円高はバブル経済のときであるが、そのころは国内の景気は最高潮で、円高を吸収できる余力があった。しかし、現在の国内市場は不況だ。円高の影響がさまざまなところに波及するだろう。
 こちらは、株も持っておらず、円高もあまり影響はないと思うが、生活そのものは円高の方が輸入される原材料のコスト安になるから、メリットは大きい。
 それより、こんな事態になって、これからどうなっていくのか、ということを多くの人は知りたいはずだ。
 株価が8000円台、円が100円を切る、ということを予言できた経済評論家がいたのか。それは、昨年の今頃、そろそろサブプライムローンの破綻が言われはじめたが、そのときに今回の事態まで行くと言い当てた評論家はいたのだろうか。
 もしいたとしたら、その人にこれからどうなるのかを聞きたいものだ。
 事大主義のマスコミは、ことさら株安や円高の深刻な影響を報道し続けるが、そんなことより去年の今頃の経済評論家のご託宣をチェックして、そしてちゃんと今日のことを予想できた人をピックアップして、次の事態を話させた方がよっぽど困っている人の勉強になるだろう。
 むろんまた当たるとは限らないが、ものごとを冷静で透徹した見方ができる資質があるのだから、次の事態の予測ももさほどの見当違いではないだろう。同時に、いい加減な予測をしている方はご退場願うことが理に叶っている。
 そうして、経済評論家という人種をふるいにかけて洗練させていくことが必要だ。マスコミに登場して、有名になる人種は多い。最近は弁護士もそうなっているが、有名になることは悪いことではないが、自分の仕事に真摯に取り組み誠実な人柄であることが、その前提であろう。
 ただこういう事態になったきたのはアメリカのバブル崩壊が原因。アメリカがある程度の自律回復を見せれば、また株が上がり円高も収束に向かうだろう。それには時間がかかる。収拾をするのに、時間がある企業や投資家はいいが、時間がないところはハードクラッシュという事態も考えられよう。
 いつの時代も、犠牲者は出るもので、またそれによって儲けるところもあるものだ。アメリカ型の市場経済主義とそれによる金融モデルは成功と失敗を繰り返したが、そろそろ21世紀型の新しい経済モデルを各国が協調して考える時期に来ているのではないか。
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